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冷凍野菜、チルド焼きそば、魚肉ハム・ソーセージなど加工食品の国内市場を調査。冷凍野菜市場は、2032年に2,252億円(2024年比14.5%増)と推計

株式会社富士経済は、毎年行っている加工食品の市場調査を7月より開始しました。調査は20カテゴリー383品目を対象に、4回に分けて実施します。第2回は、業務用では人手不足対策で需要が旺盛、市販用では節約志向の高まりにより値ごろ感やボリューム感のある商品が堅調な冷凍食品、値上げの影響を受ける一方で品目によっては猛暑の恩恵も見られるチルド調理済食品をはじめ、その他調理済食品、農産加工品、畜産加工品、水産加工品の6カテゴリー93品目の国内市場を調査しました。その結果を「2026年 食品マーケティング便覧 No.2」にまとめました。

この調査では、対象品目の2014年から現在までの市場動向と、温度帯や用途、チャネル、パッケージの動向、参入企業やブランドの動向などを分析し、2032年までの市場を予想しました。また、4回の調査終了後には、その調査結果を総合的、横断的に分析するとともに、加工食品業界の将来を展望します。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、『2026年 食品マーケティング便覧 No.2』をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

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冷凍食品は、業務用では人手不足対策を背景に旺盛な需要がみられ、市販用では節約志向の高まりにより値ごろ感やボリューム感のある商品が堅調です。引き続き製造コストの上昇が予想される中、参入各社は生産効率を高めることで収益性の向上に努める動きを活発化させています。

チルド調理済食品は、弁当向けで需要を獲得していたチルドハンバーグやチルドミートボールが値上げを機に販売量が減少しています。一方、チルドそば・うどん、チルドラーメンは、猛暑が続いたことで冷やしめん向け商品を中心に好調で、チルドシューマイも健康訴求や限定食材の採用など、積極的な取り組みにより堅調に伸びています。

農産加工品は、漬物や煮豆、凍豆腐、こんにゃくなど、ユーザーの高齢化や食卓の洋風化を背景に販売量が減少している品目が大半を占めています。その一方で、納豆では乳酸菌やナットウキナーゼによる健康性やフレーバーを訴求した商品、豆腐はバータイプの新商品発売など、新たな切り口の商品で消費者の購買意欲を喚起している品目もみられます。また、サラダ類などホテル業態を中心に業務用が好調な品目も散見されます。

畜産加工品は、主原料である畜肉の価格高騰に歯止めがかからない中、相次ぐ値上げや量目変更に伴い販売量の減少が続いています。一方で、健康志向ユーザーの底堅い需要に支えられているサラダチキンや、ディナー帯の需要開拓に向け新商品の投入が活発化しているソーセージ類などは比較的好調です。

水産加工品は、消費者の節約志向を背景に小容量商品に需要がシフトするなど、販売量が減少する一方で、商品単価アップによって販売額が増加しています。スティックタイプの風味かまぼこやたんぱく質訴求のちくわなどは、新規ユーザーを取り込んでいます。

◆注目個別市場サマリー

1.冷凍野菜

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市場は、業務・加工用が簡便性や食品ロス削減の観点から需要を獲得しているほか、市販用が生鮮野菜と比較して価格が安定していることから需要を獲得しており、拡大を続けてきました。2020年は業務・加工用のうち、業務用の需要減少が影響し前年比マイナスとなりましたが、2021年、2022年は業務用の増加に加えて市販用も簡便性や価格の安定性などから定着し、2023年は値上げにより単価がアップしたことから前年比プラスとなりました。

2024年は、生鮮野菜の価格高騰に伴ってブロッコリーやほうれん草が、市販用、業務用ともに好調だったほか、値上げ効果から市場は拡大しました。

2025年は、市販用でブロッコリーを中心にPBや大容量商品を購入するユーザーが定着したことから販売額が伸びており、市場は前年比3.8%増が見込まれます。

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種類別にポテト、豆類、コーン類、その他に大別すると、ポテトは、業務用のウエイトが大きいです。2024年は仕入れ価格が高騰する中、調達先変更によって単価アップを小幅に抑えたことから引き続き販売額が伸びました。2025年はインド産や中国産を主体に販売量が増加しています。豆類は、枝豆が大半を占めています。2024年はタイ産の不作を受けて中国産に切り替えるなどの対応もみられましたが、市販用、業務用とも伸びました。2025年は原産国の回復や調達先の切り替えが進み供給が安定したことから販売量が増加しています。コーン類は、気候変動の影響で北海道産の調達が減少していますが、ベトナム産やタイ産などへの切り替えによって安定供給が図られており、2024年、2025年ともに販売額が増加しています。その他にはブロッコリーやほうれん草などが含まれます。生鮮野菜と比較して価格が安定していることや調理の簡便性が支持されていることから2023年以降伸びています。

今後も市場は、人手不足から簡便性が重視されニーズが高まっている業務用を中心に拡大していくと予想されます。生鮮野菜と比較して価格が安定していることから、あく抜きやカットが不要なブロッコリーやほうれん草を中心に成長を続けます。

2.チルド焼きそば類

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2024年は、市販用では内食需要が落ち着いたことで前半に苦戦する企業が多くみられましたが、8月に南海トラフ地震臨時情報が発表されたことを機にローリングストックとしての需要が増加しました。また、品薄となり価格が高騰したお米からのシフトで、後半から需要が回復に向かい、市場はプラスとなりました。

2025年は、物価の上昇が続く中、PBを含めた3食入りの低価格帯商品へ需要がシフトしている一方、各社で2食入りの差別化商品を拡充しているほか、「マルちゃん焼そば3人前」(東洋水産)が発売50周年を記念した販促により消費者の購買意欲を喚起していることから、市場は前年比4.8%増が見込まれます。

売り場は限定フレーバーなど、各社の新商品投入による商品改廃で鮮度が保たれています。また、引き続き価格が高止まるお米からの需要シフトも期待されます。お米への需要回帰や、チルドパスタなどへの需要流出も懸念されますが、今後も市場は堅調に拡大すると予想されます。

3.納豆

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2024年は、相次ぐ値上げにより単価アップが続きました。市販用では「金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれ」「同パキッ!とたれ とろっ豆3P」(何れもMizkan)や「すごい納豆」シリーズ(タカノフーズ)などといった差別化を訴求した商品が好調でしたが、PBを中心に、たれが無い価格訴求商品の需要も増加しました。また、業務用では需要が回復し、市場は微増となりました。

2025年は、物価の上昇が続く中、値ごろ感が支持されていることや、TV番組で健康性やご当地納豆が取り上げられたことなどにより、底堅い需要を維持しています。参入各社による値上げは相次いでいますが、新たなフレーバーの投入、食シーンの提案、パッケージの刷新など様々な取り組みで消費者の購入意欲を喚起しており、市場は前年比2.6%増が見込まれます。

種類別に小粒・中粒、大粒、ひきわりに大別すると、販売されている商品の大半が小粒であることから、小粒・中粒が市場の大半を占めています。ひきわりは、業務用で採用が多いほか、市販用は粒納豆に比べて健康性が高いということで高成長を続けてきました。2023年の終盤から徐々に伸びが鈍化してきましたが、2025年にTV番組で健康性が取り上げられたことで需要が大きく増加しています。

納豆は、一食当たりの価格が安いことから需要の増加は今後も続くと予想されます。なお、おつまみ訴求やフレーバー訴求、健康訴求など、差別化商品の開発による市場の活性化が期待される一方、低価格商品のニーズも高まっており、二極化が広がりつつあります。

4.魚肉ハム・ソーセージ

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市場は、2021年以降横ばい・微増の推移でしたが、2024年は節約志向が強まる中、畜肉製のハム・ソーセージに比べた割安感やたんぱく質が摂取でき、低カロリー、低脂肪といった健康性が支持され、市場は前年比6.3%増となりました。

2025年は、すり身原料の高騰により値上げが実施されていますが、ほかの食品と比べて値上げ幅が小さいため、節約志向の需要や健康ニーズの獲得が続いており、市場は前年比4.0%増が見込まれます。

種類別に魚肉ソーセージ、チーズかまぼこ、魚肉ハム・他に大別すると、魚肉ソーセージは、参入各社の主要商品としてラインアップされ、たんぱく質摂取を訴求しているほか、カルシウムや鉄分などの栄養成分を添加した商品展開もみられます。調理せずに即食できる点や長期の常温保存が可能なことから買い置き需要も獲得しています。チーズかまぼこは、おつまみ需要のほか、カルシウム摂取ができることから健康ニーズを獲得しています。しかし、嗜好性が強いため、近年は節約志向が強まりによる買い控えがみられます。魚肉ハム・他は、加熱調理を必要とする調理の手間がかかる商品が敬遠されています。

割安感や健康志向を求める需要の取り込みが進み、今後も市場は拡大推移が予想されます。また、カルシウムや鉄分を含有した商品、減塩商品、多種類の魚を使用した商品のほか、疾病リスク低減表示の認可を取得した商品も好調です。バリエーション展開によって中高年から若年層までユーザー層も広がるとみられます。

【参考】本記事で使用した『2026年 食品マーケティング便覧 No.2』に掲載している調査対象市場

冷凍食品

  • 冷凍ハンバーグ
  • 冷凍肉団子・ミートボール
  • 冷凍から揚げ
  • 冷凍フライドチキン
  • 冷凍グラタン類
  • 冷凍ギョーザ
  • 冷凍水ギョーザ
  • 冷凍シューマイ
  • 冷凍春巻
  • 冷凍天ぷら
  • 冷凍お好み焼き
  • 冷凍たこ焼き
  • その他冷凍スナック
  • 冷凍コロッケ
  • 畜肉系カツ
  • 水産系カツ
  • 冷凍えび・いか・かきフライ
  • その他冷凍水産フライ
  • 冷凍米飯類(成型タイプ)
  • 冷凍米飯類(バラタイプ)
  • 冷凍そば
  • 冷凍うどん
  • 冷凍中華めん
  • 冷凍パスタ
  • 冷凍野菜
  • ポテト加工品
  • 素材系ミックス(市販用)
  • 冷凍果実(市販用)

チルド調理済食品

  • チルドハンバーグ
  • チルドミートボール
  • チルドギョーザ
  • チルドシューマイ
  • チルドそば・うどん
  • チルドラーメン
  • チルド焼きそば類
  • チルドパスタ
  • チルド茶わんむし

その他調理済食品

  • ワンタン
  • 卵焼き類
  • 卵豆腐類
  • うなぎの蒲焼
  • アメリカンドッグ

農産加工品

  • 漬物
  • キムチ
  • 煮豆
  • 納豆
  • 凍豆腐
  • 豆腐
  • 豆腐加工品
  • 味付油揚げ
  • こんにゃく
  • なめ茸茶漬類
  • 山菜加工品
  • 味付けメンマ
  • はるさめ
  • 加工ごま
  • 素材系トマト
  • サラダ類
  • 素材缶詰
  • 果実缶詰・パウチ
  • こんにゃく・豆腐めん

畜産加工品

  • ハム類
  • 生ハム
  • ベーコン
  • ソーセージ類
  • ドライソーセージ
  • サラダチキン(市販用)
  • 焼豚
  • 焼肉類
  • コンビーフ類
  • 食肉加工品缶詰・パウチ
  • やきとり缶詰
  • おつまみ缶詰

水産加工品

  • 魚肉ハム・ソーセージ
  • 水産練製品
  • 風味かまぼこ
  • ちくわ
  • パックおでん
  • のり
  • 韓国のり
  • 海苔佃煮
  • 昆布佃煮
  • 削り節・花かつお
  • 塩辛
  • もずく酢
  • めかぶ
  • スモークサーモン
  • 水産缶詰・パウチ
  • 青魚缶詰・パウチ
  • ツナ加工品
  • 辛子明太子
  • 鮭フレーク(市販用)
  • 乾燥わかめ(市販用)

◆本記事は『2026年 食品マーケティング便覧 No.2』より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。