株式会社富士経済は、植物工場で生産される高付加価値作物の国内市場を調査し、その結果を「“植物工場×高付加価値作物"の現状と今後のビジネス展開の可能性」にまとめました。
この調査では、植物工場産の機能性野菜、医薬品・化粧品原料作物、新品目・新形状作物の市場を調査し、現状を捉え将来を展望したほか、これらを生産する先進13社の企業事例、光や養液の供給方法などの栽培技術、ビジネス展開のポイントを把握することで、植物工場による高付加価値作物ビジネスの動向を整理しました。
植物工場産作物は天候や病害虫の影響を受けずに安定した品質と価格で提供できるメリットがあります。近年は付加価値化を図る取り組みが進められており、注目されているのが低カリウムレタスや高GABAトマトなどの「機能性野菜」、薬用植物や遺伝子組み換え技術などを用いて植物体内で医薬品の原料となるタンパク質などを産生する「医薬品・化粧品原料作物」、イチゴなどこれまで植物工場で栽培していなかった、あるいは、大玉レタスなど植物工場だからこそ栽培できた「新品目・新形状作物」です。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「“植物工場×高付加価値作物”の現状と今後のビジネス展開の可能性」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆注目個別市場サマリー
1.機能性野菜
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2021年 |
2030年予測 |
2021年比 |
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5億円 |
52億円 |
10.4倍 |
植物体中にある機能性成分の含有量を変化させた野菜であり、低カリウムレタス、高ミネラルレタス、高ルテインケールなどの葉菜類、高GABAトマト、高リコピントマト、高GABAパプリカなどの果菜類を対象とします。
低カリウムレタスは2013年頃から商用化が始まり、2015年頃から栽培事業者の参入が増加しました。その後、一部事業者の撤退などがみられましたが、2021年は2億円程度の市場規模となりました。また、高ルテインケール、高GABAトマト、高リコピントマトなどは2018年に機能性表示食品制度の生鮮食品に対する届出ルールが改正されたことで、市場が相次いで立ち上がりました。
今後、機能性野菜の市場は、低カリウムレタスが安定した伸びを示すとともに、品目の増加、認知度の向上、ゲノム編集など新技術の普及などにより拡大が期待されます。
2.大玉レタス
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2021年 |
2030年予測 |
2021年比 |
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9億円 |
40億円 |
4.4倍 |
完全人工光型植物工場で栽培したレタスで、150グラム以上(通常は80グラム程度)の株を対象とします。
大玉レタスは栽培の効率化や単位面積当たりの収量が増加し、ユーザー側でも洗浄や加工などの作業が効率化することから、大手植物工場プラントメーカーが生産技術や栽培設備の開発などを進めており、栽培事業者が増加しています。植物工場産レタス類は、野菜の安定調達ニーズの高い外食や中食・総菜などで採用が増加しており、それに伴い市場拡大が期待されます。
【参考】本記事で使用した「"植物工場×高付加価値作物"の現状と今後のビジネス展開の可能性」に掲載している調査対象市場
高付加価値化作物
機能性野菜
- 低カリウムレタス
- 機能性果菜類
- その他、機能性葉菜類
医薬品・化粧品原料作物
- 薬用植物
- 植物体内での有用物質産生用の作物
新品目・新形状作物
- イチゴ
- ホウレンソウ
- 大玉レタス
高付加価値ビジネス展開企業事例
- 13社
◆本記事は「"植物工場×高付加価値作物"の現状と今後のビジネス展開の可能性」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。