株式会社富士経済は、業務用は苦戦しているが市販用では付加価値商品が好調な調理済食品、糖質ゼロ・プリン体ゼロ商品が好調なアルコール飲料の国内市場を調査し、その結果を「2022年 食品マーケティング便覧 No.2」にまとめました。「2022年 食品マーケティング便覧」では、27カテゴリー408品目の加工食品市場を6回に分けて調査・分析しています。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2022年 食品マーケティング便覧 No.2」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
「2022年 食品マーケティング便覧 No.2」の全体サマリー
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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冷凍調理済食品 |
6,770億円 |
103.1% |
7,057億円 |
107.5% |
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チルド調理済食品 |
1,602億円 |
100.9% |
1,650億円 |
104.0% |
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その他調理済食品 |
1,519億円 |
100.9% |
1,532億円 |
101.7% |
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アルコール飲料 |
3兆3,639億円 |
97.9% |
3兆6,520億円 |
106.3% |
冷凍調理済食品は、業務用では外食向け、市販用では弁当向けなど、外出自粛などの影響から一部で需要が落ち込んでいます。業務用の中でも好調な中食向けは、揚げ物でバラ売りからパック売りに対応したサイズ感や経時劣化の少ない高品質商品の引き合いが高まっており、市販用でも外食代替需要が増えたことでボリューム感や味覚面にこだわった付加価値商品の拡充が進められていることから、市場拡大が期待されます。
チルド調理済食品は、付加価値商品の展開が好調なチルドハンバーグが市場をけん引しており、家庭内での喫食頻度が高まっているチルドミートボールやチルドギョーザ、チルドシューマイが夕食需要やおつまみ需要を開拓していることから、今後も拡大するとみられます。
その他調理済食品は、卵豆腐類は苦戦が続いていますが、卵焼き類が需要回復に向かっていることとテイクアウトメニューでの新規採用により好調です。また、ほかの品目でも各社が新規需要獲得に向けた提案を進めていることから、市場は堅調な拡大が予想されます。
アルコール飲料は、市販用でコロナ禍の巣ごもり需要によりRTDが好調なほか、健康志向の高まりを背景に紙パックタイプのワイン、糖質ゼロ・プリン体ゼロの清酒やビール類が好調なほか、長引く巣ごもり生活の中での"プチ贅沢"需要としてプレミアムビールやクラフトビールなど付加価値商品が伸びています。一方、業務用は外食店でアルコール提供が控えられたことで大きく落ち込んでいます。2022年以降は市場拡大が期待されますが、コロナ禍で廃業した外食店分の需要消失、イベントの小規模化などにより、コロナ禍以前の規模の回復は難しいとみられます。
◆注目個別市場サマリー
1.冷凍ハンバーグ、冷凍からあげ【冷凍調理済食品】
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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冷凍ハンバーグ |
798億円 |
102.8% |
838億円 |
108.0% |
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冷凍からあげ |
843億円 |
104.9% |
896億円 |
111.4% |
冷凍ハンバーグは、ハンバーグとハンバーガー用のパティ、冷凍からあげは鶏のからあげや竜田あげ、鶏の一枚揚げなどの冷凍加工品を対象とします。共に、2020年は市販用が好調でしたが、ボリュームゾーンである業務用が減少したことで、市場が縮小しました。
冷凍ハンバーグは、2021年に市販用の食卓向け商品が引き続き好調で、業務用も回復に向かっていることから、市場は拡大するとみられます。今後も食卓向けで外食店を意識した味やチーズインタイプなど付加価値商品の広がりにより伸びるとみられます。また、健康意識の高まりによって、近年大豆ミートなど植物由来原料商品の注目度が高まっており需要開拓が進んでいることから、今後の市場拡大への寄与が期待されます。
冷凍からあげは、2021年に業務用、市販用ともにからあげ専門店を意識した商品や監修商品など付加価値商品の展開が進んでおり、市場が拡大するとみられます。しかし、最需要期となる冬期に、多くの商品を生産しているタイでの新型コロナの感染拡大により供給量の減少や原料価格の高騰が懸念され、メーカーによる一部商品の販売休止や出荷制限、値上げなどによる、市場への影響が懸念されます。
2.レモンサワー【アルコール飲料】
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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1,849億円 |
117.1% |
2,560億円 |
162.1% |
アルコール度数10%未満でそのまま割らずに飲用できる設計のRTDのうち、レモンサワー専用ブランド、レモンフレーバーのチューハイを対象とします。
2019年に「こだわり酒場のレモンサワー」(サントリースピリッツ)、「檸檬堂」(コカ・コーラシステム)などレモンサワー専用ブランドがヒットし、2020年は家飲み需要の増加、チューハイブランドからのレモンフレーバー商品の拡充などにより市場が急成長しました。
2021年も料飲店の休業や時短営業により家飲み需要の増加が続いていることや、市販用商品でも居酒屋メニューのように無糖、塩レモン、はちみつレモン、ドライといったフレーバーやレモン濃度、アルコール度数が異なる商品など、バリエーションが増えていることから、市場は拡大を続けるとみられます。
3.ノンアルコールビール【アルコール飲料】
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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818億円 |
112.8% |
958億円 |
132.1% |
日本の酒税法で酒として扱われない、アルコール度数1%未満のビール風味の発泡飲料を対象とします。
2020年は、コロナ禍の巣ごもり需要の増加と健康志向の高まりが追い風となり、市場が大きく拡大しました。
2021年は、外食店でアルコール提供が控えられたことから、ノンアルコールビールの採用が増加したほか、市販用も前年に引き続き好調を維持しています。また、アルコール度数0.5%の「アサヒ ビアリー」(アサヒビール)、アルコール度数0.7%の「サッポロ The DRAFTY」(サッポロビール)など微アルコールタイプの商品の投入が相次いでおり、市場は二桁増が見込まれます。
"微アル"については今後も他社の追随が期待され、ビール離れで取り込めていなかった若年層を中心とした新規ユーザーの獲得も期待されます。
【参考】本記事で使用した「2022年 食品マーケティング便覧 No.2」に掲載している調査対象市場
冷凍調理済食品
- 冷凍ハンバーグ
- 冷凍肉だんご・ミートボール
- 冷凍からあげ
- 冷凍フライドチキン
- 冷凍グラタン類
- 冷凍ギョーザ
- 冷凍水ギョーザ
- 冷凍シューマイ
- 冷凍春巻
- 冷凍天ぷら
- 冷凍お好み焼き
- 冷凍たこ焼き
- その他冷凍スナック
- 冷凍コロッケ
- 冷凍カツ
- 畜肉系カツ
- 水産系カツ
- 冷凍えび・いか・かきフライ
- その他冷凍水産フライ
- 自然解凍冷凍食品
- 冷凍和惣菜
チルド調理済食品
- チルドハンバーグ
- チルドミートボール
- チルドグラタン類
- チルドギョーザ
- チルドシューマイ
- チルド茶わんむし
その他調理済食品
- ワンタン
- 卵焼き類
- 卵豆腐類
- うなぎの蒲焼き
- アメリカンドッグ
アルコール飲料
- 清酒
- 生酒
- 合成酒
- 焼酎甲類
- 焼酎乙類
- 甲乙混和焼酎
- 韓国焼酎
- RTD
- チューハイ
- 水割り洋酒・ハイボール
- レモンサワー
- 高アルコールRTD
- ノンアルコールドリンク
- ウイスキー
- ブランデー
- ビール類
- 国産ビール
- プレミアムビール
- 国産発泡酒
- 国産新ジャンルビール風味アルコール飲料
- 輸入ビール類
- クラフトビール
- 機能型ビール類
- ノンアルコールビール
- スピリッツ
- 国産ワイン
- 輸入ワイン
- 酸化防止剤無添加ワイン
- スパークリングワイン
- 梅酒
- リキュール類
- マッコリ
- レモンサワーの素
◆本記事は「2022年 食品マーケティング便覧 No.2」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。