株式会社富士経済は、加工食品(27カテゴリー385品目)のうち、菓子・スナック菓子、デザート、乳油製品、育児用食品、ステープルの5カテゴリー93品目の市場を調査し、その結果を「2024年 食品マーケティング便覧 No.1」にまとめました。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2024年 食品マーケティング便覧 No.1」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆当該資料の全体サマリー
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2023年 |
2022年比 |
2024年 |
2022年比 |
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菓子・スナック菓子 |
1兆6,725億円 |
104.7% |
1兆7,189億円 |
107.6% |
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デザート |
1兆3,093億円 |
103.6% |
1兆3,330億円 |
105.5% |
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乳油製品 |
7,323億円 |
103.4% |
7,394億円 |
104.4% |
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育児用食品 |
857億円 |
103.3% |
861億円 |
103.7% |
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ステープル |
1兆3,832億円 |
103.8% |
1兆4,092億円 |
105.7% |
菓子・スナック菓子は、2022年以降は原料価格高騰を背景とした価格改定が相次いだことで買い控えの動きがみられましたが、スナック菓子を中心に素材や食感などでの差別化による価値提案が進んでいます。また、メーカーによる、おやつのみならず食事シーンでの喫食をターゲットとした商品・プロモーション展開が活発化しているため、他カテゴリーからの需要流入が進むとみられ、2023年は前年比4.7%増の1兆6,725億円が見込まれます。
デザートは、日常的な喫食機会を創出すると共に、コロナ禍においてプチ贅沢需要を取り込んできました。2022年以降鶏卵不足による一部商品の販売抑制や価格改定など懸念材料がみられますが、節約志向の高まりなど消費行動が変容する中でも日常のリラックスシーンで喫食される機会が多く、ユーザーは支出に対して比較的寛容であるため、素材などを訴求した高付加価値提案による需要の取り込みが活発化しています。
乳油製品は、原料となる生乳の生産量や輸入原料価格、油脂価格による影響が大きく、価格改定が相次いでいますが、2021年以降は外食業態や観光地をはじめとした業務用ルート向けが回復に向かっていることから、2023年は前年比3.4%増の7,323億円が見込まれます。今後は各品目の上位メーカーを中心に用途提案などによる使用量増加に向けたアプローチが進むとみられます。
育児用食品は、少子化の進行により市場環境は厳しくなっていますが、共働き世帯の増加や男性による育児参加が広がる中で利便性を重視する傾向が強まっており、育児用調整粉乳よりも高単価でありながら育児用液体ミルクの需要が増加していることなどから2023年は前年比3.3%増の857億円が見込まれます。
ステープルは、パンやシリアルフーズを中心に朝食を主体とした食事シーンでの喫食が定着したことから市場は堅調に拡大してきました。2021年以降、小麦をはじめとした原料価格が高騰したことを受け、価格改定を行ったことから廉価商品の需要が高まっています。今後、参入メーカーは価格改定と並行して品質や利便性などを打ち出した商品・プロモーション展開を強めるとみられます。
◆注目個別市場サマリー
1.アイスクリーム類
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2023年見込 |
2022年比 |
2024年予測 |
2022年比 |
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5,475億円 |
105.6% |
5,620億円 |
108.4% |
2022年は、外出機会の増加に伴いパーソナルサイズ商品のノベルティアイスクリームが好調だったほか、上位メーカーを中心に価格改定を実施した影響により、値ごろ感のあるマルチパックアイスクリームの需要も堅調でした。また、業務用も外食産業の客数回復を背景に大きく伸びたことから市場は拡大しました。
2023年は、新型コロナの5類移行に伴い外出機会がさらに増加していることから、ノベルティアイスクリームの需要が引き続き増加しており、上位メーカーを中心に新商品投入やプロモーション展開などによる需要喚起が活発化しています。また、高級アイスクリームは"体験型アイスクリーム"をコンセプトとした「ハーゲンダッツ ミニカップ SPOON CRUSH」(ハーゲンダッツ ジャパン)がヒットするなど好調なことから市場は前年比5.6%増の5,475億円が見込まれます。
コロナ禍でのプチ贅沢需要の増加を受け、アイスクリーム類はユーザー層や時間帯などを問わず、リラックスを目的に喫食される傾向が強まっていることから、上位メーカーによるリラックスシーンでの喫食を想定した商品展開が進められ、今後も市場拡大が予想されます。
2.グミキャンディ
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2023年見込 |
2022年比 |
2024年予測 |
2022年比 |
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736億円 |
120.3% |
808億円 |
132.0% |
2022年は、旺盛な需要を受け小売店での売り場スペースが拡大したほか、ガムからの需要シフトもあり、若年層から中高年まで幅広い需要獲得が進んだことから市場は拡大しました。
2023年は、急増する需要に対応するため、一部の参入メーカーでは主力ブランドの基幹商品に絞った生産への切り替え、また、一部商品の休売などがみられます。明治がガムで展開していた「キシリッシュ」ブランドからグミキャンディを発売するなど、依然として参入メーカーの注力度は高く、市場は前年比20.3%増の736億円が見込まれます。
ガムからの需要シフトや食感や形状などでの幅広い商品開発によるユーザー開拓が進むことなどにより、今後も市場拡大が期待されます。
3.ファブリケートポテト
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2023年見込 |
2022年比 |
2024年予測 |
2022年比 |
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1,090億円 |
106.4% |
1,160億円 |
113.3% |
原料のジャガイモをつぶして油脂や調味料と共に成型・加工した商品を対象とします。2022年は、外出機会の増加に伴い「じゃがりこ」(カルビー)など持ち歩きに適した商品の需要が高まりました。また、上位メーカーを中心に個包装商品の投入やコラボ施策など、食シーンや話題性の拡大に向けた取り組みが活発化したことで市場は伸びました。
2023年は、前年に引き続きオフィスや行楽など外出時の需要の回復がみられる中で、食シーンの拡大に向けた商品・コミュニケーション施策が活性化しており、市場は前年比6.4%増の1,090億円が見込まれます。
今後も多様な食シーンへの進出に向けた商品・プロモーション展開が加速するとみられ、市場は堅調な拡大が予想されます。
4.オートミール
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2023年見込 |
2022年比 |
2024年予測 |
2022年比 |
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66億円 |
106.5% |
69億円 |
111.3% |
2020年以降、新型コロナの流行に伴う健康意識の高まりにより、豊富な食物繊維や低糖質、栄養バランスの高さに加え、メディアによる特集や著名人によるSNSでの拡散により若年層にもユーザーが広がったことで市場は大幅に拡大しました。
2022年は、前年の反動から伸びは鈍化しましたが、ユーザーの定着や参入企業の商品展開拡大もみられ、市場は前年比二桁増となりました。
2023年は、コロナ禍における特需は落ち着きましたが、各社のレシピ提案に加え、米の代替として浸透しつつあることから市場は活性化しており、前年比6.5%増の66億円が見込まれます。
今後も健康意識の高まりにより需要増加が期待されます。
5.育児用液体ミルク
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2023年見込 |
2022年比 |
2024年予測 |
2022年比 |
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25億円 |
113.6% |
28億円 |
127.3% |
2022年は、外出機会の増加によって利用が増えたことや、4月に森永乳業が市場参入したことにより売り場スペースが拡大しました。また、前年に改正された育児・介護休業法の段階的な施行に伴い、男性の育児参加が増加したことにより、簡便性の高さから需要が増え、市場は前年比二桁増となりました。
2023年は、外出機会がさらに増えていることから引き続き需要が高まり、新規ユーザーの獲得も進んでいるため市場は前年比13.6%増の25億円が見込まれます。
今後も家族の育児参加が定着する中で市場拡大が続くとみられます。
【参考】本記事で使用した「2024年 食品マーケティング便覧 No.1」に掲載している調査対象市場
菓子・スナック菓子
- 米菓
- 豆菓子
- ミックス菓子
- ナッツ類(テーブルナッツ)
- かりんとう
- 甘納豆
- ゼリー菓子
- スナック梅
- 素材菓子
- ドライフルーツ
- ビスケット・クッキー
- クラッカー
- プレッツェル
- ウエハース菓子
- マシュマロ
- 菓子パイ
- 半生ケーキ
- チョコレート
- チョコレート菓子
- ガム
- 機能ガム
- キャンディ類
- ハードキャンディ
- のど飴
- ソフトキャンディ
- グミキャンディ
- キャラメル
- 口中清涼菓子
- 手作り菓子
- 玩具・雑貨菓子
- ポテトチップス
- ファブリケートポテト
- ポテトシューストリング
- 小麦系スナック
- コーン系スナック
- ポップコーン
- ライス系スナック
- 野菜・その他スナック
- カップ入りスナック菓子
デザート
- チルドプリン
- アジアンデザート
- チルドゼリー
- 手作り風デザート
- シュー
- 手作り風和菓子
- ヨーグルト
- プレーンヨーグルト
- ハードヨーグルト
- ソフトヨーグルト
- ギリシャヨーグルト
- 植物性ヨーグルト
- フルーツソース
- アイスクリーム類
- 高級アイスクリーム
- マルチパックアイスクリーム
- ノベルティアイスクリーム
- 冷凍ケーキ
- 冷凍プリン・ゼリー
- ソフトクリーム・シェイクミックス
- 一口タイプゼリー
- ドライゼリー
- デザートベース(レトルト/粉末・他)
- 和風デザート
- しるこ・ぜんざい
乳油製品
- バター
- 市販用マーガリン類
- 業務用マーガリン類
- プロセスチーズ
- ナチュラルチーズ
- クリームチーズ
- カマンベールチーズ
- チーズフード類
- チーズスプレッド
- 市販用チーズ
- 生クリーム類
- コーヒー用クリーム
- ポーションクリーム
- インスタントクリーミーパウダー
育児用食品
- 育児用調製粉乳
- 育児用液体ミルク
- ベビーフード
- ベビーフード菓子
ステープル
- パン
- 食パン
- 菓子パン・惣菜パン
- 中華まんじゅう
- 冷凍ピザ
- チルドピザ・スナック
- チルドピザ
- シリアルフーズ
- オートミール
- 栄養バランス食(ソリッドタイプ)
- ホットケーキ・パンケーキ
◆本記事は「2024年 食品マーケティング便覧 No.1」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。