株式会社富士経済は、家庭での調理機会の増加と調理疲れなどから再び簡便性の高い商品の需要が高まっている調味料、調味食品の国内市場を調査し、その結果を「2022年 食品マーケティング便覧 No.5」にまとめました。「2022年 食品マーケティング便覧」では、27カテゴリー408品目の加工食品市場を6回に分けて調査・分析しております。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2022年 食品マーケティング便覧 No.5」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆当該資料の全体サマリー
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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調味料 |
1兆6,753億円 |
101.2% |
1兆7,103億円 |
103.3% |
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調味食品 |
4,981億円 |
99.7% |
5,093億円 |
101.9% |
調味料は、調理の簡便性や省力化につながる商品が伸びており、2021年は市場拡大するとみられます。
業務用ではテイクアウト、デリバリー、ファストフード、給食などの新型コロナの影響が少ない業態への展開をメーカーは強化しています。市販用は、コロナ禍での健康ニーズの高まりを受けてアマニ油、米油、機能性甘味料、レモン果汁、塩麹などが好調です。2020年に好調だった基礎調味料は、調理疲れから2021年は減少するとみられますが、若年層の需要獲得を目的として、人気YouTuberやインフルエンサーを起用したデジタル販促の動きが活発化しています。
調味食品は、巣ごもり需要の獲得により前年に高い伸びとなりましたが、保存がきく商品であることから2021年はわずかながら縮小するとみられます。新型コロナ以前から個食対応や温めるだけの簡便さからレトルトカレーが伸びており、外食の代替として高価格帯商品が好調です。また、家庭での調理頻度の高い状況が続き、簡便性の高い釜飯の素・炊き込みご飯の素、グラタン関連セット食品(市販用)なども伸びています。
◆注目個別市場サマリー
1.レトルトカレー
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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932億円 |
102.8% |
1,045億円 |
115.2% |
レトルトパウチ包装の調理済みカレーを対象とします。
湯煎や電子レンジでの加熱など温めるだけで食べられることから、簡便性や個食ニーズの高まりにより、インスタントカレーから需要がシフトしています。味覚面での品質アップ、価格志向ユーザー向けの低価格帯商品や品質にこだわった高価格帯商品の投入など、ユーザーニーズに沿った商品展開により、市場は拡大が続いており、2017年にはインスタントカレーの市場規模を上回りました。
2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行による外食の落ち込みにより業務用は苦戦しましたが、休校やテレワークの増加で内食需要が高まり、簡便性と備蓄性の高さから市販用が好調で市場が拡大しました。2021年は業務用が回復に向かっていることに加え、市販用は外食や旅行の自粛により家庭でも外食店のメニューを味わえる有名店監修やグランプリ受賞店のカレーなど高価格帯商品が好調なことから、引き続き市場は拡大するとみられます。
今後も市販用を中心にインスタントカレーからの需要シフトが進み、2024年には市場が1,000億円を突破すると予測されます。
2.メニュー専用合せ調味食品
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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723億円 |
100.0% |
738億円 |
102.1% |
肉や野菜を加えるだけで麻婆豆腐、青椒肉絲、回鍋肉などのメニューを簡単に作れるドライの調味食品を対象とします。
共働き世帯の増加と若年層の調理離れなどから簡便・時短ニーズを取り込んでおり、中華メニュー以外に和風、洋風、アジアンメニューの商品化が行われたことでユーザー層が広がりました。
2020年は、家庭内調理需要が増加し、市場は拡大しました。2021年は、和風メニューでは基礎調味料で調理していた層の調理疲れによるシフトがみられるほか、メニューバリエーションの豊富さからアジアンメニューも伸びています。
定番商品や本格志向の商品、レンジ対応商品など商品の多様化が進んでいます。また、少人数世帯向けの商品展開も行われており、商品投入が活発化することで今後も市場の拡大が期待されます。
3.レモン果汁(市販用)
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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93億円 |
108.1% |
118億円 |
137.2% |
市販用の保存料無添加のレモン果汁商品を対象とします。
生鮮レモンの代替として、主に揚げ物、肉料理、魚料理など幅広いメニューのトッピング調味料として使用されていますが、調味料以外にもお酒や飲料の割材、製菓材料など幅広い用途があります。2016年以降はレモンサワーブームにより、高い伸びが続いています。
2020年は、家飲みの増加により使用量が増えたほか、家庭内でのスイーツの手作り機会増加により製菓材料としての利用も増えました。2021年は巣ごもり生活の継続に加え、消費者の感染症予防意識の高まりを背景に、クエン酸の持つ疲労回復効果やビタミンCの健康イメージによる需要獲得もあり、前年比で二桁近い伸びが見込まれます。
調味料は若年層の需要獲得が課題となっていますが、レモン果汁はお酒や飲料の割材などで20代から30代の需要も獲得しており、今後も安定した伸びが期待されます。
【参考】本記事で使用した「2022年 食品マーケティング便覧 No.5」に掲載している調査対象市場
調味料
- 食用油
- オリーブ油
- ごま油
- 米油
- アマニ油・市販用
- みそ
- しょうゆ
- 塩
- つゆの素
- 白だし
- うどんスープ(市販用)
- 風味調味料
- だしパック
- 液体風味調味料
- 食酢
- すし酢
- ぽん酢
- その他調味酢
- 本みりん
- みりん風調味料
- 発酵調味料
- マヨネーズ類
- マヨネーズタイプ調味料・市販用
- タルタルソース
- ドレッシング
- ノンオイルドレッシング
- コンソメ・ブイヨン
- 焼肉のたれ
- ステーキソース
- ソース
- トマトケチャップ
- トマトピューレ・ペースト
- スパイス類
- 市販用チューブ入りスパイス類
- 純カレー
- ペッパーソース
- 機能性甘味料
- 浅漬けの素
- オイスターソース
- 醤調味料
- 具入りラー油(市販用)
- キムチのたれ(市販用)
- ガラスープ
- ラーメンスープ(業務用)
- めん用たれ・ソース(市販用)
- しゃぶしゃぶのたれ
- すき焼きのたれ
- 鍋つゆ
- おでんの素
- うま味調味料
- レモン果汁(市販用)
- 半練中華だし(市販用)
- 塩麹
調味食品
- インスタントカレー
- レトルトカレー
- 缶詰カレー
- インスタントシチュー
- インスタントハヤシ
- レトルトハヤシ・シチュー
- ピザソース
- パスタソース
- ブラウン・ホワイトソース
- トマトソース
- グラタン関連セット食品(市販用)
- メニュー専用合せ調味食品
- 中華メニュー専用合せ調味食品・市販用
- 和風・洋風メニュー専用合せ調味食品・市販用
- アジアンメニュー専用合せ調味食品・市販用
- チルドメニュー専用調理済食品(市販用)
- 炒飯の素
- お茶漬け
- ふりかけ
- すしの素
- 釜飯の素・炊き込みご飯の素
- どんぶりの素
- ぞうすいの素
◆本記事は「2022年 食品マーケティング便覧 No.5」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。