本文にスキップする

富士経済グループ 市場調査サポートサイト

ファストフードやテイクアウトなど6カテゴリー64業態の外食産業の国内市場を調査

株式会社富士経済は、ハンバーガーやチキンが好調なファストフードや、巣ごもり需要やプチ贅沢需要を獲得しているテイクアウトなどの国内市場について調査し、その結果を「外食産業マーケティング便覧 2022 No.1」にまとめました。

この調査では、ファストフード、テイクアウト、ホームデリバリー・ケータリング、交通機関、レジャー施設、給食の6カテゴリー64業態の市場について現状を捉え、将来を展望しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「外食産業マーケティング便覧 2022 No.1」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

2021年

2020年比

2022年見込

2021年比

ファスト
フード

3兆2,448億円

107.2%

3兆3,905億円

104.5%

テイク
アウト

7兆1,397億円

100.9%

7兆1,886億円

100.7%

ホーム
デリバリー
・ケータ
リング

8,206億円

99.5%

8,789億円

107.1%

交通
機関

153億円

69.9%

362億円

2.4倍

レジャー
施設

6,490億円

105.5%

7,053億円

108.7%

給食

3兆9,362億円

102.7%

3兆9,502億円

100.4%

2021年のファストフードは、テイクアウトやデリバリーと親和性の高いハンバーガーやチキンが続伸したほか、テイクアウト需要を獲得したセルフ式うどんや、新規出店の強化からステーキの市場が回復したことなどにより、市場全体は前年比7.2%増となりました。2022年は各社のテイクアウトやデリバリーへの継続的な取り組みに加えて、イートインの需要回復がみられることから、市場は引き続き拡大すると予想されます。

2021年のテイクアウトは、コロナ禍における巣ごもり需要やプチ贅沢需要の獲得や、前年と比較して百貨店などの出店先で客数回復がみられたことにより市場は微増となりました。2022年はデリカショップや量販店デリカ、スイーツ店などで付加価値商品の展開により需要獲得に努める動きがみられましたが、店舗数の減少やファストフードや専門店業態のテイクアウト参入による競合激化もあり、市場は微増にとどまり、2019年水準まで回復するには時間がかかるとみられます。

2021年のホームデリバリー・ケータリングは、宅配ピザは好調でしたが、宅配ずしは前年の需要増加の反動や、他の外食業態によるデリバリー強化で競合が激化したことから前年割れとなり、法人需要が大きい仕出し弁当やケータリングも続落したことから、市場は縮小しました。2022年は、新型コロナの感染状況の改善などから法人需要の回復が期待される仕出し弁当やケータリングは前年を上回り、市場は前年比7.1%増が見込まれます。

2021年の交通機関は、緊急事態宣言が解除された10月以降に利用客が回復しましたが、出張者や旅行客の利用は低調で、列車内食や機内食が続落したことから市場は引き続き縮小しました。2022年は、ワクチン接種の進展などから前年よりも出張者や旅行客の増加が期待され、大幅な市場拡大が予想されます。

2021年のレジャー施設は、カラオケボックスなど屋内レジャー施設は新型コロナウイルス感染症の感染リスクの観点から利用者に敬遠される状況が続き苦戦しましたが、ゴルフ場やレジャーランドなどは休業期間の短縮や来場制限の緩和などにより回復したことから、市場は前年比5.5%増となりました。2022年は、運営上の制限が緩和され、市場は引き続き拡大が予想されますが、依然としてインバウンド需要の消失や店舗閉店による収益基盤の減少などマイナス要因は多く、2019年の水準まで回復するには時間がかかるとみられます。

2021年の給食は、高齢者福祉施設給食が有料老人ホームを中心とした施設数の増加により続伸したほか、幼稚園・保育所給食が保育ニーズの高まりを背景とした幼保連携型認定こども園などの新設や、前年に比べ休園が減少したことから高い伸びとなりました。また、学生食堂が対面授業の一部再開による食堂の利用機会増加により伸長したこともあり、市場は前年比2.7%増となりました。2022年も、高齢者福祉施設給食や幼稚園・保育所給食、学生食堂がけん引し、市場は前年を上回ると予想されます。

◆注目個別市場サマリー

1.ハンバーガー

2021年

2020年比

2022年見込

2021年比

8,266億円

110.5%

8,631億円

104.4%

新型コロナウイルス感染症の流行により外食産業全体が苦戦を強いられる中で、家庭内での喫食需要を獲得したほか、非接触ニーズの高まりによりデリバリーやモバイルオーダーなどデジタルの活用が進んだことで、2020年に続いて2021年の市場も拡大しました。2021年は、前年に引き続き各社のテイクアウトやデリバリー施策が進んだことに加えて、居酒屋など異業種からの新規参入によりチキンバーガー専門店の出店がみられるなど市場が活性化し、二桁増となりました。2022年も、テイクアウトやデリバリーのニーズは高く、各社が引き続き注力しているほか、上位企業やチキンバーガー専門店など積極的な出店戦略により、店舗数増加が予想されることから、市場は前年比4.4%増が見込まれます。

2.回転ずし

2021年

2020年比

2022年見込

2021年比

6,738億円

108.8%

7,011億円

104.1%

回転ずしは、ラーメンやスイーツ、コーヒーなど他業態の主力メニューを提供したことで、客層や利用シーンが広がり、市場拡大してきました。2020年は新型コロナの流行により、市場は縮小しましたが、以前から顧客の利便性向上のため配送レーンの設備やタッチパネル、皿回収といったシステムのデジタル化が進んでいたことから、コロナ禍において非接触ニーズの獲得に繋がりました。2021年は、料飲店など他業態からの需要シフトや新規顧客の獲得が進み、上位チェーンを中心に積極的な新規出店がみられたほか、非接触ニーズや客席配置の安心感からイートイン需要も堅調となり、市場は拡大しました。2022年は、引き続きコロナ禍での非接触ニーズが高いことに加え、時短営業の解除による客数の回復も期待できることから市場は前年比4.1%増が見込まれます。

3.セルフ式うどん

2021年

2020年比

2022年見込

2021年比

1,417億円

111.6%

1,465億円

103.4%

うどんをメインに販売し、立ち食い、カウンター席またはテーブル席によるセルフサービスを主体とするチェーンを対象とします。2020年は、ロードサイド店舗が堅調な需要を獲得しましたが、都市型店舗は客数減少により苦戦を強いられました。各社がテイクアウトやデリバリー対応を進めましたがマイナスをカバーするには至らず、市場は前年割れとなりました。2021年は、丸亀製麺が"うどん弁当"を投入したことでテイクアウト需要を獲得したほか、デリバリーの取り組み強化により、市場は前年比二桁増となりました。2022年は、引き続き各社がテイクアウトやデリバリーに注力することから市場拡大が予想されます。

4.高齢者福祉施設給食

2021年

2020年比

2022年見込

2021年比

9,932億円

102.5%

1兆150億円

102.2%

厚生労働省が定める介護保険施設(介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院、介護療養型医療施設)、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームにおけるカフェテリア形式、対面、テーブルサービスによる給食を対象とします。

2020年は、一部施設でクラスターの発生がみられましたが、入居者の食事提供は継続して行われたため、コロナ禍の影響は軽微であり、施設数も増加したことから市場は拡大しました。2021年は、前年に引き続き既存の施設では食事の提供が継続されたほか、有料老人ホームを中心に新規開設が進み、市場は前年比2.5%増となりました。2022年は、有料老人ホームや介護老人福祉施設の施設数の増加が市場拡大に寄与するとみられます。

【参考】本記事で使用した「外食産業マーケティング便覧 2022 No.1」に掲載している調査対象市場

ファストフード(21)

  • ハンバーガー
  • チキン
  • ドーナツ
  • サンドイッチ
  • クレープ
  • アイスクリーム
  • ラーメン
  • カレーショップ
  • ステーキ
  • セルフ式そば
  • セルフ式うどん
  • クイックパスタ・ピザ
  • 回転ずし
  • 牛丼
  • 天丼・天ぷら
  • 海鮮丼
  • スタミナ丼
  • とんかつ・かつ丼
  • 唐揚げ
  • 定食チェーン
  • スープカフェ

テイクアウト(15)

  • テイクアウト弁当
  • デリカショップ
  • 百貨店デリカ
  • おにぎり
  • テイクアウトずし
  • ベーカリーショップ
  • 量販店デリカ
  • CVSテイクアウトフード
  • CVSカウンターFF
  • CVSカウンターコーヒー
  • スイーツ店
  • 百貨店スイーツ店
  • シュークリーム専門店
  • たこ焼き・お好み焼き類
  • たい焼き専門店

ホームデリバリー・ケータリング(7)

  • 宅配ピザ
  • 宅配ずし
  • 宅配中華料理
  • 宅配釜飯
  • 病者・高齢者食宅配
  • 仕出し弁当
  • ケータリング

交通機関(5)

  • 駅構内飲食店
  • 列車内食
  • 機内食
  • 有料道路SA・PA
  • 客船食堂

レジャー施設(9)

  • ゴルフ場
  • スキー場
  • 健康ランド・スーパー銭湯
  • レジャーランド
  • 野球場
  • 映画館・シネコン
  • ギャンブル場
  • カラオケボックス
  • 複合カフェ

給食(7)

  • 産業給食
  • 学校給食
  • 病院給食
  • 高齢者福祉施設給食
  • 有料老人ホーム給食
  • 幼稚園・保育所給食
  • 学生食堂

◆本記事は「外食産業マーケティング便覧 2022 No.1」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。