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情報通信機器やAV機器などエレクトロニクス製品の市場を調査。2027年の世界市場を推計

株式会社富士キメラ総研は、リモートワークやオンライン授業の普及に伴う需要増加が落ち着いたノートPCやタブレット端末、製品の高機能化が進み需要が増えているワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォンなどのエレクトロニクス製品の世界市場を調査し、その結果を「2022 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」にまとめました。

この調査では、AV機器11品目、白物家電5品目、情報通信機器・インフラ14品目、OA機器/産業機器5品目、モビリティ/車載電装機器9品目、ユニット製品・部品9品目について市場の現状を調査し、将来を予想しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2022 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

エレクトロニクス製品の世界市場

2021年は、新型コロナの影響が続き、それに伴い発生した物流遅延、労働力不足の問題に加え、半導体不足が深刻化したことにより、エレクトロニクス製品の生産計画に支障をきたしました。

AV機器ではOLED-TV、デジタル一眼カメラ、ヘッドマウントディスプレイ、ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン、スマートグラスが好調となりました。白物家電は、中国メーカーの生産体制が早く回復したことや、新型コロナの影響による消費者の健康意識向上などを背景にプラスとなりました。情報通信機器・インフラは、ノートPCやスマートスピーカー、スマートウォッチ/ヘルスケアバンドがけん引して拡大しました。OA機器/産業機器では、ページプリンターとインクジェットプリンターが半導体不足や生産拠点のロックダウンの影響で縮小しましたが、複写機/複合機、ドローン、監視カメラが好調で、プラスとなりました。モビリティ/車載電装機器ではシステムの搭載義務化などにより車載カメラやミリ波レーダーを中心に好調で、プラスとなりました。ユニット製品・部品では特に大型/中小型OLED、SSD、光トランシーバーが好調でした。

◆注目個別市場サマリー

1.ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン

2021年

2020年比

2027年予測

2021年比

3億5,600万台

114.5%

6億3,000万台

177.0%

Bluetoothが搭載されたワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン、スマートフォン向けヘッドセットを対象としました。

近年は価格帯や性能面でさまざまな製品が発売されており、ユーザーの選択肢が増えていることから市場が拡大しています。2021年は半導体や部品不足の影響を受けて伸びが鈍化しましたが、True Wirelessタイプは好調で、市場は前年比14.5%増の3億5,600万台となりました。

今後は、ミドルからハイエンドモデルで、音質の改善や電池性能の向上が進み、市場は拡大が続くと予想されます。

2.タブレット端末

2021年

2020年比

2027年予測

2021年比

1億6,950万台

100.7%

1億4,450万台

85.3%

7インチ以上のディスプレイとOSを搭載した端末を対象としました。

2010年代後半は主にスマートフォンとの競合によって需要減少が続きましたが、2020年にリモートワークやオンライン授業が普及したことで需要が増加しました。2021年はリモートワーク需要が引き続き好調でしたが、半導体不足の影響で生産が制限されたため、市場は横ばいとなりました。2022年は、リモートワークやオンライン授業に伴う特需は落ち着き、市場は前年比マイナスが予想されます。

今後は、スマートフォンやノートPCとの競合から市場は縮小が続くとみられます。

3.ノートPC

2021年

2020年比

2027年予測

2021年比

2億3,600万台

117.4%

2億2,500万台

95.3%

クラムシェルタイプ及び2in1タイプノートPCを対象としました。

新型コロナに伴うリモートワークの普及によって需要増加が続いており、2021年の市場は前年比17.4%増の2億3,600万台となりました。急速な需要増加のなか、関連半導体やTFT LCDの供給不足が発生したため、生産・供給が追い付かない状況となりました。2022年は半導体不足が続いていることから、前年割れが予想されます。

今後は、半導体不足による生産への影響が解消し、2020年の「Windows 7」サポート終了時の駆け込で購入された機種が2024年から2026年にかけて買い替え期を迎えることから需要が緩やかに増加するとみられます。

4.据置型Wi-Fiルーター

2021年

2020年比

2027年予測

2021年比

3億1,000万台

106.9%

3億4,300万台

110.6%

無線LAN関連機器として屋内向けの家庭用AP(中継器を含む)を対象としました。

新型コロナの影響でリモートワークが普及し、無線通信環境を整える家庭が急増したことから、2021年の市場は前年比6.9%増の3億1,000万台となりました。

2022年は半導体不足に伴い無線LANチップの調達に時間がかかるため、供給に大きな影響が出ており、市場の伸びは鈍化するとみられます。長期的には、リモートワーク特需が一巡していくことから需要が落ち着き、今後はリプレース需要を中心に微増を維持していくと予想されます。

5.SSD

2021年

2020年比

2027年予測

2021年比

3億5,890万台

116.5%

4億4,000万台

122.6%

SSD(Solid State Drive)は、主にHDDの代わりにNANDフラッシュメモリーを記憶媒体とした記憶装置です。インターフェースとしてSATA、SAS、PCIe、NVMe、USBなどを搭載した製品を対象としました。

SSDは、HDDからの置き換えが進み市場は拡大しています。現状、PC(デスクトップ、ノート)向けが6割以上を占めています。2021年はSSD搭載率が高まっているノートPCが好調だったことに加え、据置型ゲーム機がSSDを標準搭載したことで市場は大幅に拡大しました。

今後は、サーバー・データセンター向けが好調を維持しますが、市場の多くを占めるPC向けのSSD搭載率はすでに高いため、伸びは鈍化するとみられ、2024年以降は市場が緩やかに拡大すると予想されます。

【参考】本記事で使用した「2022 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」に掲載している調査対象市場

AV機器

  • LCD-TV
  • OLED-TV
  • コンパクトDSC
  • デジタル一眼カメラ
  • 据置型ゲーム機
  • ヘッドマウントディスプレイ
  • ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン
  • カムコーダー
  • DVD/BDプレーヤー
  • DVD/BDレコーダー
  • スマートグラス

白物家電

  • ルームエアコン
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 掃除機
  • 空気清浄機

情報通信機器・インフラ

  • スマートフォン
  • タブレット
  • ノートPC
  • PCモニター
  • サーバー
  • スマートスピーカー
  • スマートウォッチ/ヘルスケアバンド
  • フィーチャーフォン
  • デスクトップPC
  • 据置型Wi-Fiルーター
  • モバイルWi-Fiルーター
  • マクロセル基地局
  • スモールセル基地局
  • C-RAN基地局

OA機器/産業機器

  • 複写機/複合機
  • ページプリンター(LED/レーザー)
  • インクジェットプリンター(MFP/SFP)
  • ドローン
  • 監視カメラ

モビリティ/車載電装機器

  • 自動車
  • 次世代自動車
  • 自動二輪車
  • カーオーディオ
  • カーナビゲーションシステム
  • ヘッドアップディスプレイ
  • 車載カメラ
  • ミリ波レーダー
  • ドライブレコーダー

ユニット製品・部品

  • 大型LCD
  • 中小型LCD
  • 大型OLED
  • 中小型OLED
  • 小型カメラモジュール
  • HDD
  • SSD
  • 光ピックアップ
  • 光トランシーバー

◆本記事は「2022 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。