株式会社富士経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景とした消費行動の変化により、従来とは異なる動きがみられる主食や惣菜用途など加工食品、中食・外食の市場を調査・分析し、その結果を「新型コロナウイルスによる食品市場及び喫食シーン変化比較分析レポート」にまとめました。
※市場は小売ベースです
※中食には外食のデリバリー/テイクアウトを含みます
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「新型コロナウイルスによる食品市場及び喫食シーン変化比較分析レポート」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
「新型コロナウイルスによる食品市場及び喫食シーン変化比較分析レポート」の全体サマリー
在宅時間の増加やリモートワークなど、新たなライフスタイルの定着に伴い消費行動も変化しています。感染リスクを減らすため外食機会は激減し、家庭内で調理する内食化が進んでいます。また、外出頻度が減少していることからまとめ買いも増えており、保存性に優れる商品が伸びています。外食産業では、テイクアウト/デリバリー対応することで家庭内への進出を図っています。
◆注目個別市場サマリー
1.主食市場
米飯類やめん類、パンなどを中心とする主食市場は、2020年に新型コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛、内食化を背景に加工食品の需要は増加しますが、中食は弁当類やサンドイッチ、外食はランチ需要の減少からラーメンやセルフ式そば・うどんなどの低迷により減少するとみられます。
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2020年見込 |
前年比 |
2026年予測 |
2019年比 |
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加工食品(内食) |
3兆18億円 |
104.5% |
2兆9,328億円 |
102.1% |
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米飯類 |
3,780億円 |
107.2% |
3,601億円 |
102.1% |
※米飯類は加工食品(内食)の内数です
米飯類、めん類など主食用途の加工食品を対象とします。
冷凍米飯や無菌包装米飯などの米飯類は、簡便性が支持され好調であり、めん類はチルドで3食入りなどの需要が増加しているほか、冷凍具付きめんなど本格志向であり満足度の高い商品は、量販店だけでなくCVSでも売れ行きが好調です。2020年の市場は前年比4.5%増が見込まれます。2021年以降、市場は緩やかに縮小しますが、需要は底堅く、高い水準を維持するとみられます。
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2020年見込 |
前年比 |
2026年予測 |
2019年比 |
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中食 |
4兆5,218億円 |
96.2% |
4兆6,034億円 |
97.9% |
中食の米飯類、めん類、パンおよび外食テイクアウト/デリバリーを対象とします。
中食は即食性の高さが最大の優位点ですが、保存性を求める需要が高まっており、伸びているカテゴリーは限定的です。宅配ピザは好調ですが、オフィスワーカーの朝食、ランチ需要減によりCVSを中心に弁当類やサンドイッチ・調理パンが落ち込み、2020年の市場は前年比3.8%減が見込まれます。2021年以降緩やかに回復するとみられます。
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2020年見込 |
前年比 |
2026年予測 |
2019年比 |
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外食 |
2兆2,548億円 |
94.0% |
2兆3,124億円 |
96.4% |
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ハンバーガー |
5,655億円 |
103.2% |
5,709億円 |
104.2% |
※ハンバーガーは外食の内数です
回転ずし、ラーメン、ハンバーガーなどの外食を対象とします。
外食では、デリバリーやドライブスルーといった感染リスク低減対策と親和性の高い業態であるハンバーガーが好調で、今後も成長が期待されます。一方、ラーメンやセルフ式そば・うどんは都心における需要減やオフィスワーカーのランチ需要減などにより大幅に落ち込んでいることから、2020年は前年比6.0%減が見込まれます。2021年以降緩やかに回復するとみられます。
2.惣菜市場
2020年、加工食品(内食)は伸びますが、中食のホットデリカやコールドデリカ、外食業態で料飲店が大幅に落ち込み、縮小するとみられます。
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2020年見込 |
前年比 |
2026年予測 |
2019年比 |
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加工食品(内食) |
6,003億円 |
103.1% |
5,971億円 |
102.6% |
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冷凍調理済食品 |
3,703億円 |
102.9% |
3,687億円 |
102.5% |
※冷凍調理済食品は内食の内数です
冷凍調理済食品、チルド調理済食品を対象とします。
内食では、保存性に優れ、手軽に本格志向が味わえる冷凍調理済食品が好調で、定番であるギョーザやシューマイ、唐揚げが伸びています。チルド調理済食品は日配売り場自体が活性化しており、他の日配品と同時に購入されるケースが増加しているほか、内食が増加したことで2020年の市場は前年比3.1%増が見込まれます。冷凍調理済食品とチルド調理済食品は獲得した需要を今後も維持し、市場は横ばいで推移するとみられます。
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2020年見込 |
前年比 |
2026年予測 |
2019年比 |
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中食 |
1兆7,467億円 |
98.3% |
1兆7,856億円 |
100.5% |
ホットデリカ、コールドデリカ、外食テイクアウト/デリバリーを対象とします。
中食では、家庭メニューながら、専門店としての認知も上昇していることから唐揚げ専門店のテイクアウトが好調です。一方、オフィスワーカー需要が減少していることや、感染リスク低減のためバラ売りからパック売りへの切り替えが進んでおり、容量を求めない消費者から敬遠されるなどコールドデリカやホットデリカが落ち込んでいるため、2020年は前年比1.7%減が見込まれます。2021年以降テイクアウト/デリバリーの定着が進み、市場は緩やかに回復するとみられます。
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2020年見込 |
前年比 |
2026年予測 |
2019年比 |
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外食 |
1兆644億円 |
71.0% |
1兆1,593億円 |
77.3% |
唐揚げ、餃子専門店、料飲店など外食業態を対象とします。
料飲店の苦戦が続いており大幅に縮小することから、2020年の市場は前年比29.0%減が見込まれます。2021年以降緩やかに回復に向かうとみられます。
【参考】本記事で使用した「新型コロナウイルスによる食品市場及び喫食シーン変化比較分析レポート」に掲載している調査対象市場
軽食・間食
内食
- 菓子
- スナック菓子
- スープ類
- チルドデザート
- アイスクリーム
- ドライデザート
- シリアルフーズ
- 栄養バランス食
- その他
中食
- スープ・汁もの・鍋
- チルド洋菓子・和菓子
- ドライ洋菓子・和菓子
- CVSスナック類
- 外食テイクアウト/デリバリー
外食
- スープカフェ
- クレープ
- コーヒーショップ
- 喫茶店・コーヒー専門店
- アイスクリーム
- チキン
- たこ焼き・お好み焼き類
主食
内食
- 米飯類
- めん類
- パン
中食
- 米飯類
- 弁当類
- 宅配ずし
- 宅配釜めし
- めん類
- パン
- サンドイッチ・調理パン
- 宅配ピザ
- 外食テイクアウト/デリバリー
外食
- 回転ずし
- 牛丼
- 天丼・天ぷら
- 海鮮丼
- スタミナ丼
- とんかつ・かつ丼
- 定食チェーン
- ラーメン
- セルフ式そば・うどん
- ハンバーガー
- ドーナツ
- サンドイッチ
惣菜
内食
- 冷凍調理済食品
- チルド調理済食品
中食
- ホットデリカ
- コールドデリカ
- 外食テイクアウト/デリバリー
外食
- ステーキ
- ステーキハンバーグFR
- ステーキハンバーグレストラン
- 餃子専門店
- 唐揚げ
- 料飲店
嗜好飲料
内食
- RTD
- 嗜好品
中食
- CVSカウンターコーヒー
外食
- FF
- FR
- コーヒーショップ
- 喫茶店・コーヒー専門店
◆本記事は「新型コロナウイルスによる食品市場及び喫食シーン変化比較分析レポート」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。