株式会社富士経済は、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けて、プラスチックリサイクルの強化に不可欠であり、今後拡大が期待されるプラスチック選別機の国内市場を調査しました。その結果を「サーキュラーエコノミーにおける次世代高精度選別技術の展望」にまとめました。
この調査では、プラスチック選別機の国内市場や参入企業の動向について、現状を調査し、将来を予想するとともに、次世代技術の商用化動向などを整理し、今後の選別技術/機器の方向性をまとめました。中でも、多様なリサイクルシーンで活用が想定される近赤外線プラスチック選別機については、市場動向を詳細に捉えました。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「サーキュラーエコノミーにおける次世代高精度選別技術の展望」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
「サーキュラーエコノミーにおける次世代高精度選別技術の展望」の全体サマリー
2019年にプラスチック資源循環戦略が策定されたことにより、国内のプラスチックリサイクルが加速しています。プラスチックリサイクルでは比重選別、静電分離、近赤外線選別、光学選別、ラマン分光選別、X線透過密度選別、LIBS(Laser induced breakdown Spectroscopy)などの選別技術を活用した機器が展開されています。
中でも、可視光や近赤外光、ラマン分光方式など、光技術を採用した選別機が注目されています。物理的な選別と異なり、廃棄物からの反射光などによって材質特定が可能であり、従来人が行っていた工程を自動化できるため、人手不足や高精度選別需要の高まりを背景に需要増加が期待されます。
◆注目個別市場サマリー
近赤外線プラスチック選別機の国内市場
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2020年見込 |
2030年予測 |
2019年比 |
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30億円 |
58億円 |
2.1倍 |
近赤外線プラスチック選別機は、材質を特定したい対象物に近赤外線を照射し、反射スペクトルを読み取ることで素材特性を解析し、解析データからの指示に基づくエア噴射などで選別する機器です。特定のプラスチックやプラスチック複合材の選別などが可能で、リサイクルのために純度の高いプラスチックを必要とする場合に特に有効であり、多様なリサイクルシーンで需要増加が期待されます。高精度の選別が可能であるため、食品工場での異物混入や形状異常検知などにも使用されています。一方、近赤外線を吸収する黒色の樹脂や、色素、臭素系難燃剤、タルクなどの添加材を含む樹脂の選別は困難です。
欧州ではプラスチックリサイクル技術の開発が進んでおり、近赤外線プラスチック選別機の製品開発、市場形成においても先行しています。そのため、国内では既に技術が確立されている欧州の有力メーカーを中心に市場が形成されており、日本メーカーの参入は一部にとどまっています。日本でもマテリアルリサイクルが進展することにより、今後の技術開発の活発化や高度選別機需要の高まりが期待されます。
【参考】本記事で使用した「サーキュラーエコノミーにおける次世代高精度選別技術の展望」に掲載している調査対象市場
選別機
- 比重選別
- 光学選別
- LIBS(Laser induced breakdown Spectroscopy)
- 静電分離
- ラマン分光選別
- 近赤外線選別
- X線透過密度選別
プラスチックユーザー、その他研究機関
◆本記事は「サーキュラーエコノミーにおける次世代高精度選別技術の展望」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。