株式会社富士経済は、プロテインブームを背景に、ユーザーの認知度向上、相次ぐ新規参入や商品数の増加により拡大加速する、たんぱく補給食品の国内市場を調査しました。その結果を「プロテインブームによる商品開発競争とチャネル間競合が進むたんぱく補給食品市場 2021」にまとめました。
この調査では、補給を目的にたんぱく質を添加した市販用商品(原料素材が本来有するたんぱく質のみの商品含む)をたんぱく補給食品とし、これらの新商品も踏まえたカテゴリー別市場規模や注目商品の影響度、チャネル間の競合・シフト状況を明らかにしました。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「プロテインブームによる商品開発競争とチャネル間競合が進むたんぱく補給食品市場 2021」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
「プロテインブームによる商品開発競争とチャネル間競合が進むたんぱく補給食品市場 2021」の全体サマリー
1.たんぱく補給食品の国内市場 カテゴリー別市場
2011年に558億円の規模であった市場は、2021年に2,216億円が見込まれ、2026年には3,218億円が予測されます。プロテインブームを背景に、ユーザーの認知度向上に加え、相次ぐ新規参入と新商品発売による商品数の増加が市場拡大要因となっています。プロテインブームによってサプリメントカテゴリーのプロテインパウダーが特に好調な伸びを示しています。新規参入では味の素や日本水産、日清食品など、大手も目立ちます。新商品では「TANPACT」が市場に大きなインパクトを与えています。明治が2020年に発売したブランドで、「TANPACT」ブランド理念に賛同した企業と連携し、賛同企業からも商品が発売されており、商品数が増え市場を押し上げています。
2020年は外出自粛による来店客減少によりCVSや駅売店などでの販売実績が大幅に減少しましたが、プロテインブームによる底堅い需要に加え、コロナ太り解消を目的とした新たな需要を獲得したことなどから、市場は前年比二桁増となりました。
2021年はコロナ太り解消を目的とした需要の伸びは鈍化しましたが、たんぱく補給食品の認知度向上が急速に進んでいることや、新商品による需要開拓が続いていること、また、外出自粛による影響は少ないことから、市場は前年と同等の伸びを示すとみられます。なお、東京オリンピックの開催で、特にプロテインパウダーなどは大幅な需要拡大が期待されましたが、自粛ムードの中で盛り上がりに欠けたことから、プラスの影響はほとんどありませんでした。しかし、需要は増加しているため、今後も高い伸びが続くと予想されます。
2.チャネル別市場構成

2020年は新型コロナウイルス感染症の流行を機に通販が市場を大きく拡大させ、トップシェアとなりました。特に自社EC特化型企業の伸びが顕著でした。これまでトップシェアであったCVSは、外出自粛による来店客の減少で多くのカテゴリーが通販や量販店にシフトし市場が大幅に縮小しました。2021年は来店客数が回復に向かっており市場は拡大するとみられます。量販店はユーザーの認知度向上と需要の増加から採用商品が増加していることに加え、CVSと対照的に来店客が増えたことから市場が拡大しました。2021年も引き続き拡大するとみられます。ドラッグストアは、店舗数増加、採用商品の増加と棚の拡がりによって様々なカテゴリーが伸びています。
◆注目個別市場サマリー
プロテインパウダーの国内市場
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2021年見込 |
2020年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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930億円 |
113.8% |
1,500億円 |
183.6 |
ここではたんぱく補給食品のうち、水や牛乳などで溶かして飲用する粉末商品を対象としています。スポーツをコンセプトとしたスポーツ用途型と、健康維持や栄養補助を目的とした栄養補給型に大別されます。
スポーツ用途型は利用が一部のトップアスリートに限られていましたが、徐々に広がり、2015年からはたんぱく質摂取の重要性に対する理解進行、ローカーボの影響、体を鍛えることが一般化していることなどからプロテインブームとなって二桁成長を続けています。栄養補給型はネットワーク販売企業の顧客離れなどによって縮小していましたが、ここ数年はプロテインブームの影響などもあり利用が徐々に増加、メーカーの商品開発も活発化しています。
2020年はコロナによるスポーツシーン減少が逆風となりましたが、コロナ太り解消需要によりこれまで以上に伸長するメーカーも多く、前年比16.4%増の817億円となりました。また、TV番組に取り上げられたことも追い風となりました。2021年は大幅に伸びた前年の反動もありますが、前年に比較すればスポーツシーン減少の影響は少なく、前年比13.8%増の930億円が見込まれます。
【参考】本記事で使用した「プロテインブームによる商品開発競争とチャネル間競合が進むたんぱく補給食品市場 2021」に掲載している調査対象市場
サプリメント
- プロテインパウダー
- 食事代替ダイエット飲料
- MRP(ミールリプレイスメントパウダー)
加工食品
- サラダチキン・ちくわ・ソーセージ類
- その他加工食品
飲料・デザート
- プロテインドリンク
- パウチプロテインゼリー
- その他飲料・デザート
菓子・シリアル
- プロテインバー
- その他菓子・シリアル
その他
- 経口栄養流動食
- 大人向け粉ミルク
◆本記事は「プロテインブームによる商品開発競争とチャネル間競合が進むたんぱく補給食品市場 2021」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。