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エレクトロニクス製品の世界市場を調査。ヒアラブルデバイスとしてワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォンの需要増

株式会社富士キメラ総研は、ヒアラブルデバイスとして注目度が高まっているワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォンやHDDからの切り替えが進んでいるSSDなどのエレクトロニクス製品の市場を調査し、その結果を「2020 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」にまとめました。

この調査では、AV機器11品目、白物家電4品目、情報通信機器/インフラ12品目、OA機器/産業機器6品目、モビリティ/車載電装機器9品目、ユニット製品・部品9品目について市場の現状を調査し、将来を予想しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2020 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「2020 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」の全体サマリー

エレクトロニクス製品市場は、これまでけん引してきたスマートフォンや自動車の需要が先進国を中心に飽和しており伸び悩んだことから停滞しています。2020年は中国経済の停滞が予想されることから、自動車は厳しい状況になるとみられます。一方、スマートフォンは5G通信対応端末の市場投入が進むことにより買い替え需要が喚起され、基地局は5G対応の新設が期待されます。また、スマートグラスは5G通信と組み合わせることで、シームレスなARが体験可能となるためメーカーによる製品開発が進むとみられます。

ITベンダーのエレクトロニクス市場参入動向

近年ではITベンダーがOSやサービスのプラットフォーム提供を目的にエレクトロニクス製品市場に参入しています。主な製品例としては、スマートスピーカーがあげられます。ITベンダーは製品供給を進めるとともに、プラットフォーム提供の取り組みを強化し、スマートホームの実現に向けて展開しています。こうしたビジネスはGoogleやAmazonなどのITベンダーの取り組みが早かったですが、中国ITベンダーも家電メーカーと提携を進めるなど、取り組みを強化しています。

◆注目個別市場サマリー

1.ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン

2019年

2025年予測

2019年比

2億1,000万台

5億7,100万台

2.7倍

さまざまなユーザーに対して、性能や価格帯などの選択肢が広がり需要が増加していることで市場は大幅に拡大しています。今後はスマートフォンの付属品としてや、音楽を聴くだけではなく、ハンズフリー通話、生体情報のモニタリング、同時通訳などの機能が付加された耳に装着するヒアラブルデバイスとしての需要増加が期待されます。

ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォンの需要は、特定の地域に関わらず増加しています。日本では「iPhone」ユーザーの比率が高いことから、「AirPods」の需要が増加しています。中国では性能面より価格面が重視されることが多く、低価格帯品の需要が増加しています。北米や欧州では音質などの性能面が重視されることが多く、他の地域と比較して高価格帯品の需要が高いです。しかし、近年では、各社がさまざまな製品をラインアップしており選択肢が広がっているため、今後は低価格帯品も需要の増加が予想されます。

2.SSD

2019年

2025年予測

2019年比

2億4,070万台

3億4,810万台

144.6%

SSD(Solid State Drive)は、HDD(Hard Disk Drive)の代わりにNANDフラッシュメモリーを記憶媒体とした記憶装置です。

市場は、SSDの価格下落によりパソコンにおいてHDDからの切り替えが急速に進行し、SSD搭載率が大幅に上昇していることや、サーバー・データセンター向けで需要が増加しているため拡大しています。2020年以降は、引き続きHDDからの切り替えが進むことやサーバー・データセンター向け、外付けSSDなどの需要増加が期待されます。

3.サーバー

2019年

2025年予測

2019年比

1,540万台

2,172万台

141.0%

x86系、IA‐64、RISCなどのオープンアーキテクチャを採用したオープン系サーバーと大規模システム向けにフルカスタマイズで生産されるホワイトボックスサーバーを対象とします。

データトラフィックの増大に対応するため、データセンター向けを中心に市場は拡大しています。中国では基地局やデータセンターの新設が相次いでおり、クラウドベンダーとしても成長著しい企業が多いため、今後大幅に伸びると予想され、市場の拡大に寄与するとみられます。

現状は中国での生産が最も多いものの、米中貿易摩擦の影響により今後は中国から大手EMSメーカーの本社拠点地となる台湾や東南アジアなどへ徐々に生産シフトが進むとみられます。しかし、中国ではサーバー需要が高まっており、中国メーカーによる自国生産をはじめ、中国生産量も順調に増加していくと予想されます。

4.スマートフォン

2019年

2025年予測

2019年比

14億1,100万台

14億8,000万台

104.9%

先進国でのスマートフォン市場は飽和を迎えており、市場は2018年に続き2019年も縮小しました。2020年は5G通信対応端末への買い替え需要で拡大に転じるとみられますが、その後は横ばいで推移していくと予想されます。

スマートフォンは中国の生産比率が高くなっています。しかし、中国人労働者の賃金が上がっていることに加え、米中貿易摩擦の影響によって生産拠点がほかのアジア諸国に移り始めています。特にベトナムやマレーシアでの生産量が増加しています。

【参考】本記事で使用した「2020 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」に掲載している調査対象市場

AV機器

  • LCD-TV
  • OLED-TV
  • コンパクトDSC
  • デジタル一眼カメラ
  • 据置型ゲーム機
  • ヘッドマウントディスプレイ
  • ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン
  • カムコーダー
  • DVD/BDプレーヤー
  • DVD/BDレコーダー
  • スマートグラス

白物家電

  • ルームエアコン
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 掃除機

情報通信機器・インフラ

  • スマートフォン
  • タブレット
  • ノートPC
  • PCモニター
  • サーバー
  • スマートスピーカー
  • スマートウォッチ/ヘルスケアバンド
  • フィーチャーフォン
  • デスクトップPC
  • マクロセル基地局
  • スモールセル基地局
  • C-RAN基地局

OA機器/産業機器

  • 複写機/複合機
  • ページプリンター(LED/レーザー)
  • インクジェットプリンター(MFP/SFP)
  • ドローン
  • 監視カメラ
  • 3Dプリンター

モビリティ/車載電装機器

  • 自動車
  • 次世代自動車
  • 自動二輪車
  • カーオーディオ
  • カーナビゲーションシステム
  • ヘッドアップディスプレイ
  • 車載カメラ
  • ミリ波レーダー
  • ドライブレコーダー

ユニット製品・部品

  • 大型LCD
  • 中小型LCD
  • 大型OLED
  • 中小型OLED
  • 小型カメラモジュール
  • HDD
  • SSD
  • 光ピックアップ
  • 光トランシーバー(100G以上)

◆本記事は「2020 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。