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ペット関連商品の市場を調査。2022年の国内市場を5,007億円と予測

株式会社富士経済は、犬の飼育頭数の減少が続くなど厳しい市場環境の中、高価格・高付加価値商品が増加しているペット関連商品の国内市場を調査し、その結果を「2020 年 ペット関連市場マーケティング総覧」にまとめました。

この調査では、ペットフード10品目、ペットケア用品10品目、ペット生活用品9品目の現状を分析し、将来市場を予測するとともに、注目ビジネスとしてペット保険やペットサロン、ペット専用飲料、犬猫用マイクロチップ/リーダーの動向についても明らかにしました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2020年 ペット関連市場マーケティング総覧」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「2020年 ペット関連市場マーケティング総覧」の全体サマリー

ペット関連商品の国内市場

2019年 2018年比 2022年予測 2019年比
ペットフード 3,547億円 103.1% 3,717億円 104.8%
ペットケア用品 798億円 102.3% 850億円 106.5%
ペット生活用品 426億円 101.4% 440億円 103.3%
合 計 4,771億円 102.8% 5,007億円 104.9%

2019年の国内市場はすべてのカテゴリーで伸長し、2018年比2.8%増の4,771億円となりました。

ペットフードは、ドッグフードの不振により2018年は縮小しましたが、2019年はプレミアムフードの好調により拡大しました。キャットフードは引き続き伸びています。スナックはいなばペットフードの「CIAOちゅ~る」と「いなばちゅ~る」が好調です。また、小動物用フードではハリネズミ用フードが小幅ながら伸びています。今後も市場は堅調に拡大していくとみられます。

ペットケア用品は、しつけ剤や防虫剤/殺虫剤などが縮小したものの、市場規模の大きい猫砂やトイレ用シーツなどが伸長したことで2019年は2018年比2.3%増となりました。近年ペットオーナーの衛生意識が高まっていることからボディータオルやデンタルケア用品などが好調です。また、オムツは高齢ペットの増加に加えてマナーウェアとしての認知度向上により伸長しています。今後もペットの室内飼育率の上昇によりケア意識は高まるとみられ、市場拡大が予想されます。

ペット生活用品は、長梅雨や暖冬の影響を受けマットやヒーターなどの季節商材が不調だったほか、小型犬人気による室内飼育の増加や犬の飼育頭数の減少を背景に、散歩機会が減っているため首輪や引紐が低調でした。しかし、食事台や自動給水器が好調な食器/給水器やケージなどの好調がカバーし、2019年は2018年比1.4%増となりました。ペット生活用品は買い替え需要が低迷しており、参入各社は需要喚起を図るため高付加価値商品を積極的に投入しています。特にケージやサークルなどでは、手入れが容易な商品やインテリアに馴染みやすいデザイン性の高い商品など、ペットオーナーのニーズに対応した展開を進めています。今後も高付加価値商品の開発により、買い替えを促進することで市場は活性化するとみられます。

◆注目個別市場サマリー

1.スナック【ペットフード】

2019年 2018年比 2022年予測 2019年比
スナック 631億円 106.2% 726億円 115.1%
キャットスナック 189億円 116.7% 273億円 144.4%

※キャットスナックはスナックの内数です

犬・猫の間食やしつけなどの目的で給餌されるスナック類(おやつ)を対象とします。市場は犬用のジャーキーやガム、ビスケット、その他と、猫用のキャットスナックに分類し算出しました。なお、犬用のその他にはウェットおやつや犬猫兼用スナック、チーズ、ケーキ、ゼリーなどすべてを含めました。

ジャーキーやビスケットがほぼ横ばいから微減する一方、ガムが微増し、ウェットおやつをはじめとしたその他やキャットスナックが二桁伸長したことにより2019年は2018年比6.2%増となりました。

ウェットおやつやキャットスナックは、いなばペットフードが商品数を一気に増やしています。ウェットおやつでは「いなばちゅ~る」が好調で、その他のメーカーも相次いで商品を投入しています。キャットスナックでは「CIAOちゅ~る」のヒットにより二桁伸長が続いています。猫へスナックを与えることが定着し、今後も大幅な伸びが期待されます。

2.プレミアムフード【ペットフード】

2019年 2018年比 2022年予測 2019年比
724億円 103.7% 797億円 110.1%

ドッグフードとキャットフードの中で、ライフステージや飼育環境、ペットが抱える症状や悩みなどに対応した高付加価値訴求型のペットフードを対象とします。

プレミアムフードの市場は2018年に伸びが鈍化したものの、2019年は再び勢いを取り戻し2018年比3.7%増となりました。猫用は好調を維持しており、今後も市場をけん引するとみられます。犬用は、飼育頭数の減少などを背景にスタンダードタイプのドッグフードが苦戦しており参入メーカーが高価格で収益性の高いプレミアムフードに注力していることから、堅調な拡大が予想されます。

3.オムツ【ペットケア用品】

2019年 2018年比 2022年予測 2019年比
62億円 108.8% 80億円 129.0%

高齢犬の失禁に備えた介護用オムツ、および自宅、車中、カフェやショッピングモールなどでのペットの粗相やマーキングを防止するために使用されるマナー用オムツを対象とします。

ペットの長寿命化や室内飼育の増加を背景に需要が増加しており、2019年は2018年比8.8%増となりました。介護用途のみにとどまらず、マーキング防止や外出時のマナーウェアとしてなどオムツの使用シーンが広がっています。参入メーカーは新たな使用シーンでの需要開拓を進めています。色や柄などデザイン性を高めた商品も増加しており、今後も市場拡大が予想されます。

4.ペット専用飲料

ペット専用の水、水素水、栄養補完飲料を対象としています。

ペット専用飲料の市場は、栄養補完飲料が約8割を占めており、2019年は2018年比11.4%増と大幅に伸長しました。多くのペットオーナーは家庭用水道水やウォーターサーバーの水をペットに与えており、ペット専用飲料の需要は限定的ですがペットの健康や防災意識の高いペットオーナーを中心に底堅い需要があり、今後も市場は拡大していくとみられます。

5.犬猫用マイクロチップ/リーダー

マイクロチップはICチップを内蔵した体内注入型の電子標識器具です。動物にマイクロチップを皮下注入して、リーダー装置で個体識別番号を読み取ることにより、個体を識別します。

2019年に改正された動物愛護管理法では、犬猫販売業者に対してはマイクロチップ装着の義務が、既に犬猫をペットとして飼育しているオーナーに対しては努力義務が課せられることとなりました。動物愛護管理法の施行は公布から3年以内とされており、2022年までに施行される方針です。法改正に伴い、犬猫用マイクロチップ/リーダーへの注目が急激に高まっています。普及率は飼育頭数の10%に満たないため、今後普及の余地が大きく、2022年に市場は2019年比2.2倍が予測されます。

【参考】本記事で使用した「2020年 ペット関連市場マーケティング総覧」に掲載している調査対象市場

ペットフード

  • ドッグフード
  • キャットフード
  • プレミアムフード
  • スナック
  • 観賞魚用フード
  • 小鳥・観賞鳥用フード
  • 小動物用フード
  • サプリメント
  • ミルク
  • 療法食

ペットケア用品

  • 猫砂
  • トイレ/トイレ用シーツ
  • オムツ
  • ペット用トイレタリー
  • しつけ剤
  • 消臭剤/脱臭剤
  • 防虫剤/殺虫剤
  • シャンプー類
  • イヤークリーナー
  • デンタルケア用品

ペット生活用品

  • 首輪/胴輪/引紐
  • ベッド/マット/ヒーター
  • ケージ/サークル/ゲート
  • キャリー
  • ブラシ/クシ
  • 食器/給水器
  • 玩具
  • 衣類
  • 水槽/周辺器具/水質調整剤

注目ビジネス市場

  • ペット保険
  • ペットサロン
  • ペット専用飲料
  • 犬猫用マイクロチップ/リーダー

◆本記事は「2020年 ペット関連市場マーケティング総覧」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。