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6カテゴリー63業態の外食産業市場を調査。2020年にハンバーガーや宅配ピザなどの市場が拡大

株式会社富士経済は、新型コロナウイルスの対応に追われる中、業態によっては新サービスの提案により利用機会の増加がみられる国内の外食産業市場について調査し、その結果を「外食産業マーケティング便覧 2020 No.1」にまとめました。

この調査では、ファストフード、テイクアウト、ホームデリバリー・ケータリング、交通機関、レジャー施設、給食の6カテゴリー63業態の市場について現状を捉え、将来を展望しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「外食産業マーケティング便覧 2020 No.1」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「外食産業マーケティング便覧 2020 No.1」の全体サマリー

2019年

2020年見込

2019年比

ファストフード

3兆2,271億円

3兆3,088億円

102.5%

テイクアウト

7兆6,041億円

7兆5,649億円

99.5%

ホームデリバリー
・ケータリング

1兆1,893億円

1兆1,510億円

96.8%

交通機関

1,071億円

943億円

88.0%

レジャー施設

9,975億円

9,163億円

91.9%

給食

4兆907億円

4兆652億円

99.4%

ファストフードは、新型コロナウイルスの影響により一部店舗の営業時間短縮や休業などのマイナス要素はありますが、日常食としての需要が底堅いことから影響は比較的小さく、テイクアウトやデリバリーの需要が伸びていることから、2020年の市場は2019年比2.5%増が見込まれます。

テイクアウトは、おにぎりやテイクアウトずし、デリカショップなどの売上が縮小する一方で、量販店デリカやCVSテイクアウトフードは旺盛な新規出店により伸長し、市場拡大してきました。2019年は量販店やCVSの店舗数が減少したものの、1店舗あたりの売上の増加により市場は微増となりました。2020年は百貨店や駅ビルなどの大型施設を中心に営業時間の短縮や休業を余儀なくされたため、百貨店デリカや百貨店スイーツ店、ベーカリーショップなどの売上が低迷しており、市場は微減するとみられます。

ホームデリバリー・ケータリングは、宅配ピザや宅配ずし、宅配釜飯などが伸びていますが、2020年は仕出し弁当とケータリングが事業所向け弁当の注文減少や、会議や懇親会の中止による法人需要の減少から、市場は2019年比3.2%減が見込まれます。2021年は宅配ピザや宅配ずしが伸びるとみられ、再び拡大に転じると予想されます。

交通機関は、機内食や客船食堂を中心にインバウンド需要を取り込み拡大してきましたが、2020年は好調であった機内食、客船食堂ともに売上が前年を大幅に下回るとみられ、市場は2019年比12.0%減が見込まれます。

レジャー施設は、ゴルフ場やスキー場、ギャンブル場、カラオケボックス、複合カフェなどが若年層の需要減少により苦戦していますが、レジャーランドや映画館・シネコンの伸びに支えられて、2019年の市場は微増となりました。しかし、2020年は新型コロナウイルスの影響により、休業や営業時間を短縮する業態や施設がみられたため、市場は2019年比8.1%減が見込まれます。

給食は、統廃合や閉鎖による施設数の減少から産業給食、病院給食、学校給食の縮小が続いているものの、有料老人ホームの相次ぐ新設により高齢者福祉施設給食や、保育所や幼保連携型認定こども園の施設数増加により幼稚園・保育所給食が伸長し、市場は拡大してきました。2020年は産業給食では在宅勤務などによる客数減少や営業時間短縮、休業となるケースがみられるほか、学生食堂も学生の登校機会減少など影響が出ており、市場は微減するとみられます。

◆注目個別市場サマリー

1.ハンバーガー

2019年

2020年見込

2019年比

7,060億円

7,302億円

103.4%

ハンバーガーは2015年以降、市場拡大を続けています。2019年の市場は「マクドナルド」がメニューやデリバリーの強化により過去最高の売上を記録したことや、各社がメニューの多様化を図ったことなどから2018年比4.1%増となりました。2020年は新型コロナウイルスの影響による店舗の休業が一部でみられるものの、日常食として低価格で提供している業態であることから需要は底堅く、他業態と比べるとインバウンド需要の減退などの影響は受けにくいため、市場は引き続き拡大すると予想されます。

2.宅配ピザ

2019年

2020年見込

2019年比

1,421億円

1,492億円

105.0%

宅配ピザは2016年以降、市場拡大を続けています。2019年は 「ドミノ・ピザ」が出来立てのピザをより早く届けるなど顧客サービスを強化したほか、「ピザーラ」が前年に単品で人気を集めたメニューを組み合わせた"激盛りチーズクォーター"を発売し、「ピザハット」が人気の"グルメマニア4"を期間限定で割引したことから引き続き伸長しました。2020年は「ドミノ・ピザ」のSNSを活用したキャンペーンの実施や「ピザハット」のランチタイムメニューの発売などの取り組みに加え、新型コロナウイルスの影響により外食を控える消費者が増えたことで上位チェーンを中心に利用が増加し、市場は2019年比5.0%増が見込まれます。

3.回転ずし

2019年

2020年見込

2019年比

6,700億円

6,790億円

101.3%

回転ずしは低価格重視から品質重視のチェーンが売上を拡大させ、さらにラーメンやスイーツ、コーヒーなど他業態のメニューを取り入れたことから、ファミリーレストランやカフェ代わりに利用する消費者が増加し、客層が広がったことから市場拡大してきました。2019年は上位チェーンを中心とした積極的な出店戦略による店舗数の増加に加え、消費税増税を見据えた値上げや単価の見直しなどにより客単価が上昇し、引き続き市場は拡大しました。2020年は「スシロー」などが郊外エリアだけではなく、都心エリアへの出店にも意欲的なことからさらなる店舗数の増加が期待されるほか、2019年に実施された各チェーンの値上げが通年実績に反映されることなどから市場は引き続き拡大するとみられます。主要チェーンを中心にフルオーダー制店舗を増やしており、新型コロナウイルスの影響により、衛生面を考慮して、その動きが一層加速するとみられます。

4.唐揚げ

2019年

2020年見込

2019年比

853億円

1,050億円

123.1%

唐揚げをメインとして提供するイートイン、テイクアウト両方の店舗を対象とします。

テイクアウト店舗は九州の一部地域などでは古くから展開されていましたが、2010年頃から全国に出店が拡大しました。2019年は「から好し」を中心に、「からやま」「からあげ縁」「鶏笑」なども店舗数を増加させ、消費者への認知が広がったことで需要が増加し、市場は2018年比41.0%増となりました。2020年も上位チェーンの新規出店が続いています。また、イートイン主体の店舗も新型コロナウイルスの影響が懸念される中で出店を加速しており、市場は引き続き拡大するとみられます。

5.量販店デリカ

2019年

2020年見込

2019年比

2兆2,150億円

2兆2,480億円

101.5%

量販店デリカは参入チェーン各社がメニュー開発に注力しており、中食需要の増加を背景に市場拡大を続けています。2019年は各チェーンで商品の開発と販売の強化がみられたほか、上位チェーンを中心にイートインスペースの拡充による外食需要の取り込みが進んだことなどから市場は拡大しました。2020年は新型コロナウイルスの影響により、営業時間の短縮やビュッフェ形式の惣菜販売を休止、パック詰めでの提供などの対応に追われていますが、惣菜の店内製造による商品開発のスピードアップや品質強化などがみられるほか、定番メニューの見直しや看板メニューの構築など量販店デリカに注力するチェーンが多いことから、市場は2019年比1.5%増が見込まれます。

【参考】本記事で使用した「外食産業マーケティング便覧 2020 No.1」に掲載している調査対象市場

ファストフード

  • ハンバーガー
  • チキン
  • ドーナツ
  • サンドイッチ
  • クレープ
  • アイスクリーム
  • ラーメン
  • カレーショップ
  • ステーキ
  • セルフ式そば
  • セルフ式うどん
  • クイックパスタ・ピザ
  • 回転ずし
  • 牛丼
  • 天丼・天ぷら
  • 海鮮丼
  • スタミナ丼
  • とんかつ・かつ丼
  • 唐揚げ
  • 定食チェーン
  • スープカフェ

テイクアウト

  • テイクアウト弁当
  • デリカショップ
  • 百貨店デリカ
  • おにぎり
  • テイクアウトずし
  • ベーカリーショップ
  • 量販店デリカ
  • CVSテイクアウトフード
  • CVSカウンターFF
  • スイーツ店
  • 百貨店スイーツ店
  • シュークリーム専門店
  • たこ焼き・お好み焼き類
  • たい焼き専門店

ホームデリバリー・ケータリング

  • 宅配ピザ
  • 宅配ずし
  • 宅配中華料理
  • 宅配釜飯
  • 病者・高齢者食宅配
  • 仕出し弁当
  • ケータリング

交通機関

  • 駅構内飲食店
  • 列車内食
  • 機内食
  • 有料道路SA・PA
  • 客船食堂

レジャー施設

  • ゴルフ場
  • スキー場
  • 健康ランド・スーパー銭湯
  • レジャーランド
  • 野球場
  • 映画館・シネコン
  • ギャンブル場
  • カラオケボックス
  • 複合カフェ

給食

  • 産業給食
  • 学校給食
  • 病院給食
  • 高齢者福祉施設給食
  • 有料老人ホーム給食
  • 幼稚園・保育所給食
  • 学生食堂

◆本記事は「外食産業マーケティング便覧 2020 No.1」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。