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ワイヤレス給電/プラグイン充電用部品の世界市場を調査。EVやPHVの普及、充電インフラの整備により市場拡大

株式会社富士経済は、EVやPHVの高電圧化や充電時間の短縮などを目的とした充電電力の大出力化への対応が進むワイヤレス給電/プラグイン充電用部品の世界市場を調査し、その結果を「High Power Charging関連部品のグローバル動向 2020」にまとめました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「High Power Charging関連部品のグローバル動向 2020」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「High Power Charging関連部品のグローバル動向 2020」の全体サマリー

1.ワイヤレス給電用送電装置(送電コイル)

2020年
見込

2019年

2035年
予測

2019年

停車中
給電向け

10億円

2.5倍

3,468億円

867.0倍

走行中
給電向け

1億円

100.0%

301億円

301.0倍

合 計

11億円

2.2倍

3,769億円

753.8倍

ワイヤレス給電システムのインフラ側の送電装置を対象とします。駐車スペースなどで給電する停車中給電向けと、送電装置を配置した専用道路で走行中に給電する走行中給電向けに分けられます。

EVやPHVの普及が進む中国や欧州が実証実験や製品投入で先行しており、ワイヤレス給電システムの採用が進むことで拡大し、2030年の市場は2019年比753.8倍の3,769億円が予測されます。なお、日本ではバスやカーシェアリング車両など商用車でワイヤレス給電の実証実験が行われています。EVやPHVの普及台数が少なく、マンションなど集合住宅が多いため、一般家庭のワイヤレス給電の導入本格化は2030年以降とみられます。

停車中給電向けは商用車での採用を中心に欧米で市場が形成される一方、走行中給電向けは実証実験や開発が行われている段階です。停車中給電向けと比べ送電装置の大型化が想定されることや、既存道路の大規模な工事などが必要なこともあり、走行中給電向けの伸びは緩やかになるとみられます。

ワイヤレス給電は充電時でも送電装置と受電装置の間に空間があり、異物による発熱、発火の恐れがあることから、異物検知や生体検知による緊急停止機能が搭載されています。しかし、安全性を重視し検知の感度を上げると緊急停止が多くなり、十分な充電ができない可能性があるため、現在では送電装置にワイパーを設置するなど、物理的に排除する仕組みが検討されています。

2.プラグイン充電用コネクターユニット(ケーブル/ガン)

2020年
見込

2019年

2035年
予測

2019年

急速
充電器向け

103億円

29.6%

350億円

100.6%

普通
充電器向け

135億円

79.4%

600億円

3.5倍

合 計

238億円

45.9%

950億円

183.4%

急速・普通充電器に付設されるコネクターケーブルとガンが一体化されたコネクターユニットを対象とします。

2019年は、中国で設置されているものの故障した充電器が乱立していた実態の改善を目的に、既設充電ステーションの見直しや撤去が行われたことで、充電ステーションの新設が滞り、普通充電器向け市場が縮小しました。しかし、高単価な急速充電器向けが伸びたことで、市場全体としては拡大しました。2020年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による経済活動の停滞により、市場は大幅に縮小するとみられます。

急速充電器では、CCSとCHAdeMOのそれぞれの規格のコネクターユニットを搭載したデュアルチャージャーの設置が欧米などで多くみられました。しかし、規格一本化の動きが加速していることで、デュアルチャージャーの新設が減少しており、搭載するコネクターが一種類の充電器が増えるため、今後急速充電器向けの市場拡大は緩やかになるとみられます。一方、普通充電器では、複数のコネクターを搭載し出力を調整する充電器の設置が進んでおり、伸びは高くなるとみられます。

充電時間の短縮を目的とした大出力化を可能とするため、充電器やコネクターケーブルの放熱を行うクーリングシステムの搭載が進んでいます。超急速充電では充電器やコネクターケーブルに加え、ガンやガンと車載側の接点部分であるインレットの放熱を行う必要があり、コネクターケーブルからガン内部を経由して接点部分までをクーリングするためには、コネクターケーブルやガンの設計見直しなども必要になるとみられます。

【参考】本記事で使用した「High Power Charging関連部品のグローバル動向 2020」に掲載している調査対象市場

プラグイン充電

インフラ側

  • コネクターユニット(ケーブル/ガン)
  • パワー半導体(パワー素子)

車載側

  • インレット
  • 車載充電器
  • ジャンクションボックス

ワイヤレス給電

インフラ側

  • 送電装置(送電コイル)

車載側

  • 受電装置(受電コイル)
  • 整流器

本記事は「High Power Charging関連部品のグローバル動向 2020」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。