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メイクアップ化粧品とフレグランスの市場を調査。2026年のメイクアップ化粧品の国内市場は6,519億円(2025年比101.9%)の見込

株式会社富士経済は、スキニフィケーションの浸透によりベースメイクだけでなくポイントメイクでもスキンケア効果を訴求したアイテムが広がるメイクアップ化粧品と、香りをファッションの一部として捉える層が増え高価格帯のニッチフレグランスやメゾンフレグランスが人気となっているフレグランスの国内市場を調査しました。その結果を「化粧品マーケティング要覧 2026 No.3」にまとめました。

この調査では、メイクアップ化粧品10品目(ベースメイク3品目、ポイントメイク7品目)、フレグランス4品目を対象に市場の現状を明らかにし、将来を展望しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「化粧品マーケティング要覧 2026 No.3」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆「化粧品マーケティング要覧 2026 No.3」の全体サマリー

1.メイクアップ化粧品の国内市場

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2026年は、物価高によって商品購入に慎重な姿勢を見せる消費者が増加しており、一部の高価格帯ブランドで買い控えや中価格帯への需要シフトがみられます。しかし、アイブロウやマスカラ、リップカラーなどでは複数アイテムを使用したメイクがトレンドとなっているほか、ベースメイクでは引き続き仕上がりの美しさを訴求する高機能・高価格なアイテムの需要が底堅いことから、前年より伸び率は鈍化するものの、引き続き市場は拡大するとみられます。一方で、中東情勢の緊迫化により、製造コストの上昇や資材調達への影響などもみられ、新商品のカラー展開の絞り込みや発売遅延といった、商品展開面での停滞が市場成長の阻害要因となることが懸念されます。

ベースメイクでは、スキンケア化粧品の成分やケア手法を取り入れる "スキニフィケーション"が進んでおり、"美容液"や"スキンケア効果"をキーワードとした商品の投入が相次いでいます。スキンケア意識の高まりや美容医療の普及などで肌そのものを美しく見せることに対するニーズが高く、メイクアップにおいても仕上がりの美しさやスキンケア効果の高さなどが重視されています。そのため高機能アイテムの根強い需要が予想され、物価高でも市場は安定した伸びが続くとみられます。

メイクアップベースは、2025年まではパープル、ブルーなどの透明感のある寒色系がトレンドでしたが、2026年はナチュラルにカバーでき血色感のあるイエローがトレンドとなり新商品の投入が相次いでいます。ファンデーションは、プレステージブランドやセルフブランドでメッシュタイプのクッションファンデーションの投入が増えています。

ポイントメイクでは、度重なる値上げにより商品購入に慎重な姿勢を見せる消費者が増加しており、単価下落や複数色購入の減少などから、市場の伸びが鈍化すると予想されます。特にアイシャドウは、ベーシックな色味の定番アイテムに需要が集中し、シーズントレンドに応じた買い足しの減少がみられ、アイライナーは手ごろな価格でありながら、耐久性やラインの描きやすさを追求して高機能化が進むセルフブランドに需要が集中しており、縮小が予想されます。

一方で、"多幸感"などをキーワードとしたメイクがトレンドになっていることから、リップカラーやチークカラーが好調なほか、"スキニフィケーション"の浸透により、ベースメイクだけでなくポイントメイクでもスキンケア効果を訴求したアイテムが広がっていくとみられます。

2.フレグランスの国内市場

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コロナ禍で、気分転換やリフレッシュなど自分自身の内面を整える、癒やす目的でフレグランスを使用する層が増えました。また、SNSでの情報拡散により若年層を中心に外資系プレステージブランドやメゾンフレグランスの関心が高まっています。

2026年は、身だしなみや自己表現の一環として香りを身に付ける習慣が浸透しているほか、若年層を中心に香りをファッションの一部として捉える層が増え、他の人と被らない香りを求める傾向が強まっており、高価格帯のニッチフレグランスやメゾンフレグランスが人気となっていることから、市場拡大が予想されます。

物価高騰の影響を受け、エントリーユーザーやライトユーザーを中心に、小容量サイズをはじめとする低価格帯商品へシフトする動きが顕著である一方、コアユーザーは高価格帯商品へのシフトや複数買いの需要が増加していき、今後も好調な市場拡大が予想されます。

◆注目個別市場サマリー

1.リップカラー

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2026年は値上げの影響から購入アイテムを絞り込む動きがみられたものの、唇のボリューム感を演出するリッププランパーの人気が続いているほか、輪郭を整えるリップライナーの使用が広がっています。唇に彩りを加えるものから口元の印象をデザインするものへとリップカラーの役割がシフトしつつあり、唇の形状自体にアプローチするリップメイクが定着することでメイクの多工程化が進み、市場拡大が続くと予想されます。

近年はラスティング効果とリップケア効果の両立など高機能化によって単価アップが図られてきましたが、2025年頃から韓国ブランドなどを中心にミニサイズの投入が活発化しています。通常サイズよりも手頃な価格設定からトライアル需要を取り込んでいるものの、ミニサイズ購入者の通常サイズへのシフトは進みにくいです。ミニサイズの定着による単価下落が懸念されるため、購入しやすい価格設定である分、複数色購入を促すアプローチなどが必須になるとみられます。

2.チークカラー

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2026年は、前年に続き毛穴レス効果を訴求したアイテムの需要が高まっているほか、多幸感メイクが人気となりチークカラーにポイントを置いたメイクのトレンドが継続していることから、市場拡大が続くとみられます。

チークカラーが美肌効果や顔全体の印象を引き立てる重要なアイテムとして浸透しており、毛穴カバー効果、皮脂吸着成分やスキンケア成分の配合アイテムなどによって、チークカラーのベースメイク化も進んでいます。今後も肌作りにおいて重要な位置付けとなることで、安定した市場の伸びが予想されます。

3.ファンデーション

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2026年は、前年に続き、仕上がりを重視した高価格帯アイテムの需要は根強いものの、中国人観光客によるインバウンド需要の減少に加え、国内需要も度重なる値上げにより、最上位ラインからベーシックラインへの移行など、消費者が使用アイテムのランクを下げる動きが一部でみられることや、仕上がり別の複数アイテムの使用などが鈍化していることから、市場は微増にとどまるとみられます。

その中でも、クッションファンデーションでは2025年から2026年にかけてプレステージブランドやセルフブランドでメッシュタイプの投入が加速しており、従来のスポンジ型よりも乾燥しにくいことや、メッシュを通してファンデーションを均一に塗布できる点が評価され伸びています。ファンデーション市場に占める比率が年々上昇しており、2026年には全体の2割を占めるとみられます。

スキンケアを中心に機能に対するエビデンスを重視する消費者が増加しています。ファンデーションとスキンケアの融合を図る商品の投入が進むことで、エビデンスがより求められるとみられます。

【参考】本記事で使用した「化粧品マーケティング要覧 2026 No.3」に掲載している調査対象市場

メイクアップ化粧品

ベースメイク

  • メイクアップベース
  • ファンデーション
  • フェイスパウダー

ポイントメイク

  • アイシャドウ
  • アイライナー
  • アイブロウ
  • マスカラ
  • チークカラー
  • リップカラー
  • ネイルカラー/ネイルケア

フレグランス

  • パルファン
  • オードパルファン/オードトワレ
  • ライトフレグランス
  • メンズフレグランス

◆本記事は「化粧品マーケティング要覧 2026 No.3」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。