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電力・ガスの小売市場/グリーンエネルギー市場を調査。2040年度の国内グリーンエネルギー市場を5兆1,634億円(2022年度比13.2倍)と推計

株式会社富士経済は、脱炭素化に向け様々な施策とサービス提供が進み、グリーン電力やカーボンニュートラルLNG/LPGなどの取り組みが活発化している電力・ガス市場を調査しました。その結果を「電力・ガス/グリーンエネルギー市場・企業戦略総調査 2024」にまとめました。

この調査では、電力、ガスの小売市場に加え、エネルギーサービス6品目を分析しました。また、燃料別の発電量についても現状を明らかにし、将来を展望しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「電力・ガス/グリーンエネルギー市場・企業戦略総調査 2024」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

1.電力小売市場

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2023年度の市場は、ウクライナ侵攻を背景とした燃料価格高騰に伴う販売価格の上昇を受け拡大しています。

2024年度ー2025年度は、世界情勢や燃料価格の動向が読みにくいことから、事前に発電事業者と年間の購入量と価格を決める相対契約や自社電源といったスタイルをとる新電力事業者の伸長が予想されます。2026年度以降は、カタールの大規模LNGプロジェクトの取引開始で世界的にLNG余剰が発生することから電力販売価格の低下が予想され、電力利用が増えることから新電力の展開が活発化するとみられます。

2.ガス小売市場

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一般ガス導管事業者の小売供給分を対象とします。卸供給や自家消費分は含みません。また、LPGも対象外とします。

2023年度は暖冬などの影響で需要が落ち込みました。中長期的には、電化が進みますが、熱需要の高い業種ではガスのニーズが高く、石油からガスへの需要シフトも予想され販売量は増加するとみられます。2025年度までは市場拡大が続きますが、2026年度以降LNGの余剰発生によって販売価格が低下し、市場は停滞するとみられます。2030年度以降は水素/アンモニアの導入進展の可能性がありますが、一方でメタネーションの普及やガス導管インフラの維持にかかる託送金の上昇で販売価格が上がるとみられ、2040年度に向けて市場は伸びが予想されます。

◆注目個別市場サマリー

1.グリーンエネルギーの国内市場

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グリーン電力、カーボンニュートラルLNG、カーボンニュートラルLPGの小売販売金額を対象とします。RE100やESG投資を始めとする環境価値への意識向上や政策動向を背景に、グリーンエネルギーを提供する小売事業者が増加しており、2040年度のグリーンエネルギー市場は電力・ガス・LPGの販売額の18.6%を占める5兆1,634億円が予測されます。

グリーン電力は、水力、太陽光、風力、地熱、バイオマスなどの再生可能エネルギーにより発電された電力です。2023年度は、旧一般電気事業者において環境意識の高い大口需要家からの引き合いが継続しており、販売量が増えているため市場拡大が予想されます。一方、電力市況の悪化を背景に販促活動を控えたため、高圧以上の販売電力量が減少している新電力事業者が多くみられます。

「2050年カーボンニュートラル宣言」をはじめ、省エネ法の改正など政策動向やGXリーグの構想によって、環境意識が向上しています。大手企業やグローバル企業を中心に2050年度のカーボンニュートラル達成に向けた脱炭素化への取り組みが増加するとみられ、今後は大幅な伸びが予想されます。

カーボンニュートラルLNGは、大手ガス事業者に加え、中堅都市ガス事業者や大手電力事業者の参入が増加しており、取り扱いが増えているため市場が拡大しています。ただし、カーボンニュートラルLNGは「地球温暖化対策の推進に関する法律」などの温室効果ガス削減量の対象としては認められず、需要家のメリットは環境対策の対外的PRのみに限られます。2030年度頃より水素とCO2からメタンを合成するメタネーションが実用化され、2040年度に向けてカーボンニュートラルLNGからの切り替えが予想されるため、伸びは緩やかになるとみられます。

カーボンニュートラルLPGは、2023年度は参入企業の販促活動を通じた認知度向上や環境意識の高まりなどを背景に市場は拡大しました。

2026年度からカーボンプライシングの排出量取引制度が本格導入され、CO2の排出量を削減した分を市場で売買することができるようになるため、カーボンニュートラルLPGガスの導入障壁となっているコストの軽減に繋がります。これにより、低コストで企業の脱炭素活動PRが可能となることから、中長期的には市場拡大が予想されます。

2.ESP/オンサイトエネルギーサービス

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エネルギーサービス事業者が需要家の施設内にユーティリティ設備の設置や運用、保守、エネルギー供給を行うサービスのうち、燃料調達も行うエネルギーサービスプロバイダー(ESP)事業と燃料調達は行わないオンサイトエネルギーサービス事業のストックベースの年間契約料を対象とします。太陽光発電PPAサービスは市場に含みません。

企業の設備投資が増加していることや脱炭素化への対応を背景に需要が増えています。CGS(ガスコジェネレーションシステム)の更新が多く、更新時にオンサイト契約の対象範囲を拡張するケースが契約単価向上に繋がっているため、2023年度の市場は2022年度比12.0%増の3,148億円が見込まれます。

今後も脱炭素化に向けた設備更新は活発化するため、2040年度の市場は2022年度比2.9倍が予測されます。また、CO2算定・可視化サービスの導入増加に伴い、CO2排出量が把握しやすくなるため、CO2の削減手法を検討する需要家も増えると予想され、市場拡大に貢献するとみられます。

【参考】本記事で使用した「電力・ガス/グリーンエネルギー市場・企業戦略総調査 2024」に掲載している調査対象市場

小売市場

  • 電力小売
  • ガス小売

グリーンエネルギー市場

  • グリーン電力
  • カーボンニュートラルLNG
  • カーボンニュートラルLPG

エネルギーサービス

  • 電力BPOサービス
  • オンサイトエネルギーサービス/ESP
  • 太陽光発電PPAサービス
  • DRサービス
  • CO2算定・可視化サービス
  • 脱炭素コンサルティングサービス

新電力企業戦略

  • 17社

旧一般電気・ガス企業戦略

  • 8社

エネルギーサービス企業戦略

  • 9社

◆本記事は「電力・ガス/グリーンエネルギー市場・企業戦略総調査 2024」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。