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自動車内装表皮材の市場を調査。2030年の世界市場を推計

株式会社富士経済は、環境対応、装飾性や触感の要求、高級感の演出などに対応する自動車内装表皮材の世界市場を調査し、その結果を「2025 自動車内装表皮材の最新市場動向と将来展望」にまとめました。

この調査では、自動車内装に用いられるプラスチック系表皮材4品目、皮革系表皮材4品目、繊維系表皮材2品目の市場をまとめ、将来を展望しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2025 自動車内装表皮材の最新市場動向と将来展望」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

自動車内装表皮材の世界市場

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市場は自動車の生産台数に連動して微増が続き、その中で成型方法や表皮材の種類の変化が起こっていくとみられます。また、カーボンニュートラル達成に向けたCO2の排出削減や欧州ELV指令案(自動車設計・廃車管理における持続可能性要件に関する規則案)への対応で、環境に配慮した動きが活発化しており、リサイクル対応・モノマテリアル化としてプラスチック表皮材の素材切り替えや、天然由来・植物由来レザーの開発などが進められています。

プラスチック系は、PVCとTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)の規模が大きいです。原材料費の高騰や人件費の上昇を価格に転嫁しているため、2023年の市場は前年比10%以上伸び、2024年も拡大が続くとみられます。今後も市場は堅調に推移するとみられますが、一部は皮革系にシフトすると予想され、2030年の市場はピーク時を下回り2023年比9.3%増の3,151億円と予測されます。

リサイクル対応・モノマテリアル化として、PU(ポリウレタン)からTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)やPVCへの切り替えが進んでいます。トリムの基材やクッション層にPP(ポリプロピレン)が用いられることから、モノマテリアル化(オールオレフィン)によりリサイクルが容易になるTPO表皮のニーズが大きいです。大手自動車メーカーでもTPO表皮の採用が検討されており、中長期的に表皮材のTPOシフトが進展していくとみられます。

皮革系は、シームレスや高級感といった内装デザインのトレンドもあり人工皮革、合成皮革、PVCレザーが伸びています。2024年時点では、単価の高い本革の構成比が大きいですが、近年は動物愛護などの観点やコスト面からその他へシフトしています。特にPVCレザーはコストに優れ、品質面でも合成皮革と遜色ないことから全体をけん引しています。なお、環境対応では、分別コストがかかる点などがリサイクル進展の壁になるとみられます。

繊維系のうち、ファブリックはシートでの採用が多く、不織布はルーフ表皮材に用いられています。ファブリックは皮革系表皮材に比べて低単価であるため、大衆車を中心に需要を獲得しています。しかし、安価なPVCレザーへのシフトが進んでいるため市場は縮小しており、今後もこの傾向が続くとみられます。環境対応では、ファブリックでPETボトル由来のペレットを原料にした製品が増加しています。

◆注目個別市場サマリー

PVC(ポリ塩化ビニル)レザー【皮革系】

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シートやドアトリム、インパネ、ステアリング、コンソールなどに用いられています。環境配慮のため、欧州では表面処理剤は溶剤から水系への移行が完了しています。また、一部の製品では接着層も溶剤不使用のPVC接着剤が採用されています。

近年のヴィーガン志向や動物愛護の観点から本革に代わる皮革系表皮材が求められる中、合成皮革よりも安価で耐久性があり、メンテナンスも容易であることから採用が増えています。今後も本革やファブリックの代替として需要が増加し、2020年代後半には本革と規模が逆転するとみられます。なお安価のため数量ベースではすでに皮革系の70%強を占め、今後も構成比は高まるとみられます。

【参考】本記事で使用した「2025 自動車内装表皮材の最新市場動向と将来展望」に掲載している調査対象市場

プラスチック系表皮材

  • TPO
  • PVC
  • TPU
  • SEBS

皮革系表皮材

  • 本革
  • 人工皮革
  • 合成皮革
  • PVCレザー

繊維系表皮材

  • ファブリック
  • 不織布

◆本記事は「2025 自動車内装表皮材の最新市場動向と将来展望」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。