株式会社富士キメラ総研は、化学工業、電気・電子、自動車、食品などの産業で原料や製品の運搬に用いられる重包装資材、産業用包装資材、物流関連資材の市場を調査し、その結果を「2023年 物流・産業用包装資材の現状と将来展望」にまとめました。
この調査では、重包装資材18品目、産業用包装資材9品目、物流関連資材7品目を対象に、国内市場の現状を明らかにし、将来を展望しました。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2023年 物流・産業用包装資材の現状と将来展望」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆当該資料の全体サマリー
物流・産業用包装資材の国内市場
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2022年見込 |
2021年比 |
2026年予測 |
2021年比 |
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重包装 |
1兆5,454億円 |
114.8% |
1兆6,028億円 |
119.1% |
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産業用 |
872億円 |
115.8% |
996億円 |
132.3% |
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物流 |
1,806億円 |
118.1% |
1,888億円 |
123.5% |
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合 計 |
1兆8,131億円 |
115.2% |
1兆8,912億円 |
120.1% |
※市場データは四捨五入しています
2021年から2022年前半は、経済活動が回復に向かったことで自動車部品や電子部品の搬送が増え、物流・産業用包装資材のニーズが高まりました。2022年後半は、自動車部品や電子部品の在庫調整の影響が一部でみられましたが、シリコンウエハーの増産継続に伴ってウエハー用搬送容器(FOSB・FOUP)やウエハー用防湿袋が伸びています。また、原料価格の高騰や輸送コストの上昇を背景とする各品目の値上げの影響も大きく、2022年の市場は前年比15.2%増の1兆8,131億円が見込まれます。
今後は、自動車生産の回復、EV化や車載電装化によって自動車部品向けが伸びるとみられます。また、特に産業用包装資材では、通信の高速・大容量化などに伴って積層セラミックコンデンサーなどの電子部品の需要が高まり、大きく伸長するとみられます。
◆注目個別市場サマリー
1.ウエハー用搬送容器(FOSB・FOUP)
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2022年見込 |
2021年比 |
2026年予測 |
2021年比 |
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FOSB |
125億円 |
105.0% |
162億円 |
136.1% |
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FOUP |
38億円 |
165.2% |
39億円 |
169.6% |
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合 計 |
163億円 |
114.8% |
201億円 |
141.5% |
シリコンウエハーメーカーから半導体デバイスメーカーへの工場間輸送容器として使用されるFOSB(Front Opening Shipping Box)と、半導体デバイス工場内の搬送容器として使用されるFOUP(Front-Opening Unified Pod)を対象とします。共に12inシリコンウエハー用を対象とします。
2022年の市場は、前年のシリコンウエハーの需給ひっ迫を受けてシリコンウエハーメーカーが生産能力強化を目的とした大規模な投資を進めているためFOSBが伸長しています。また、半導体工場も生産能力を強化していることからFOUPも伸びています。
今後は12inシリコンウエハーの需要の高まりに伴ってFOSBが伸長すると予想されます。FOUPは2023年にTSMCの子会社が熊本に工場を新設することから特需が期待されます。2024年には特需が落ち着きますが、国内の半導体工場で継続した生産体制の強化が行われることから、安定した需要を維持すると予想されます。加えて、半導体の高機能化を背景にシリコンウエハーの投入から半導体デバイス完成までの工程が複雑化していることも追い風になるとみられます。
2.段ボール
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2022年見込 |
2021年比 |
2026年予測 |
2021年比 |
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1兆428億円 |
115.9% |
1兆852億円 |
120.6% |
市場は経済活動に左右されるため、2021年は需要がやや上向きました。
2022年の市場は、新型コロナの経済への影響に対する各種政策効果や海外経済の改善などにより、国内の経済活動が回復に向かったため拡大しています。中でも加工食品用や、通販・宅配用が好調です。
今後、通販・宅配用の伸びが市場を押し上げることから、2026年に向けて市場は拡大するとみられます。
3.プラスチックドラム
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2022年見込 |
2021年比 |
2026年予測 |
2021年比 |
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154億円 |
107.7% |
226億円 |
158.0% |
HDPE(高密度ポリエチレン)を材料とする耐薬品性や耐油性に優れた中空で円筒形の資材を対象とします。一般ドラムと、クリーンルームで製造され高い衛生性から半導体や電池向けの化学薬品容器などに使用されるクリーンドラムに分類されます。
2022年は、7月以降にPCやスマートフォンなどの需要減退、自動車生産の停滞による影響がみられ、数量ベースでは縮小しますが、製品の値上げの影響もあって市場は前年比7.7%増が見込まれます。
2023年以降は、急伸している電池向けに加えて、車載半導体向けが再び伸びると予想されます。また、参入各社が単価の高いクリーンドラムの生産能力を強化しており、今後クリーンドラムの販売量増加によって、市場は拡大が予想されます。
4.IBC(Intermediate Bulk Container)
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2022年見込 |
2021年比 |
2026年予測 |
2021年比 |
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金属製 |
10億円 |
100.0% |
12億円 |
120.0% |
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複合 |
リターナブル |
13億円 |
100.0% |
15億円 |
115.4% |
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ワンウェイ |
143億円 |
136.2% |
195億円 |
185.7% |
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合 計 |
166億円 |
129.7% |
222億円 |
173.4% |
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化学品や食品・飲料などを半導体メーカーや食品工場へ輸送するために使用する金属製容器と、プラスチック製の内容器を金属製の外枠で保護した複合容器(プラスチック製内容器付き複合IBC容器)を対象とします。複合容器は、5~7年間使用可能なリターナブル容器と、使い捨て、または短期使用に用いられるワンウェイ容器に分けられます。
ドラム缶よりも軽量で、ドラム缶4本分のスペースに5本分の内容物を充填できます。半導体製造に関わる薬品や電池材料など化学品向けが需要の中心です。今後は、醤油やみりんなど食品向けでの需要増加が期待されます。
複合容器のうちリターナブル容器は、2017年~2019年に購入した製品の買い替え需要が高まると予想されます。半導体製造に関わる薬品で需要が高まっているワンウェイ容器も参入企業が容器の生産能力の強化を図っているため、今後伸長するとみられ、2026年に向けて市場は拡大が予想されます。
【参考】本記事で使用した「2023年 物流・産業用包装資材の現状と将来展望」に掲載している調査対象市場
重包装資材
- 段ボール
- プラスチック段ボール・発泡PPシート
- プラスチックコンテナ
- 発泡スチロール(EPS)
- その他ビーズ発泡体
- PE重袋
- クラフト紙袋
- フレキシブルコンテナ
- バルクライナー
- フレキシブルタンク
- 産業用PEタンク
- バッグインボックス
- プラスチックドラム
- ドラム缶
- ペール缶
- 18リットル缶
- IBC
- 定温輸送ボックス
産業用包装資材
- ウェハ用搬送容器(FOSB・FOUP)
- ウェハ用防湿袋
- ICトレー
- キャリアテープ(紙・エンボス)
- 部品搬送用トレー
- パルプモールド容器
- 半導体薬液用容器
- バイオ医薬品製造用プロセスバッグ
- 高圧容器
物流関連資材
- プラスチックパレット
- 容リパレット
- パレットストレッチフィルム
- 防錆フィルム
- 気泡緩衝材
- 粘着テープ
- 保冷剤・蓄熱剤
◆本記事は「2023年 物流・産業用包装資材の現状と将来展望」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。