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機能性化粧品の市場を調査。2023年の国内市場を2兆4,026億円(2022年比2.7%増)と推計

株式会社富士経済は、“おうち美容"で生じたスペシャルケアアイテムの需要や、外出機会の増加による美白意識の高まりに加え、低迷していたベースメイクの回復が期待される機能性化粧品の国内市場を調査・分析し、その結果を「機能性化粧品マーケティング要覧 2022-2023」にまとめました。

この調査では、モイスチャー、ホワイトニング、アンチエイジング、敏感肌、アクネ対応などの機能を訴求する商品を機能性化粧品と定義し、訴求機能別の市場動向を分析するとともに注目商品の動向についてまとめました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「機能性化粧品マーケティング要覧 2022-2023」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

機能性化粧品の国内市場

2022年見込

前年比

2023年予測

前年比

2兆3,391億円

102.5%

2兆4,026億円

102.7%

薬機法で定める化粧品の効能の範囲と、広く認知されているホワイトニング、スリミングなどの機能を訴求する化粧品を機能性化粧品と定義しました。市場は新型コロナウイルス感染症流行の影響による外出自粛やインバウンド需要の消失により、2020年に大きく縮小しましたが、その後回復に向かっています。

2021年はマスク生活の長期化によって、毛穴目立ちや角質の蓄積をケアするニーズが高まり、皮脂・毛穴ケア(モイスチャーに含む)のスキンケアや、モイスチャー機能を持つリップクリーム、コロナ禍の"おうち美容"としてヘアケアのスペシャルアイテムなどの需要が増えたことから、市場は前年比3.3%増となりました。一方、通年でコロナ対応が要されたことで伸びを抑制される品目も多かったです。

2022年は、消費者の外出機会増加や、夏場は猛暑日が多くなったことで、美白スキンケアに対する意識が高まったほか、サンスクリーンの需要が増加しました。また、商業施設の営業状況改善や店頭でのカウンセリング活動の制限緩和などの好材料もあり、市場は前年比2.5%増が見込まれます。コロナ禍で苦戦が続いていたベースメイクも、マスクに付着しにくいマスクプルーフを訴求したファンデーションが活発に発売されたことで前年を上回るとみられます。

◆注目個別市場サマリー

1.ホワイトニング【スキンケア】

2022年見込

前年比

2023年予測

前年比

2,855億円

103.1%

2,947億円

103.2%

2021年は外出機会が前年よりも増加し消費者の美白マインドが高まったことや、ホワイトニングとしわ改善機能を併せ持つ商品が活発に投入されたことで市場は二桁増となりました。

2022年は前年よりもさらに外出機会が増加し、年間を通して美白ケアを求める消費者が増加したほか、ホワイトニング機能に加え、アンチエイジングや肌荒れなど、複合的な肌悩みに対応することを訴求した商品が増加しており、市場は前年比3.1%増が見込まれます。

ホワイトニング化粧品は、アンチエイジングや毛穴ケアなどの機能を持った高機能商品の需要が高まっており、2023年も高機能化が進むことで市場拡大が予想されます。アジア圏ではホワイトニング機能の需要が依然として高いことから、インバウンド需要の回復が市場拡大に寄与することが期待されます。

2.モイスチャー【ベースメイク】

2022年見込

前年比

2023年予測

前年比

1,398億円

103.8%

1,487億円

106.4%

コロナ禍での外出機会減少やインバウンド需要の消失により市場は2020年に大幅減となり、2021年もマスク生活の継続によってベースメイク自体の需要が回復しなかったため、市場は前年を下回りました。

2022年はマスク着用を前提とした商品のラインアップが増加し、色移りしにくいマスクプルーフを訴求したメイクアップベースやファンデーション、マスク着用時に自然な立体感を出せるハイライトなどの需要が増加したことで市場は前年比3.8%増が見込まれ、3年ぶりに拡大するとみられます。

今後マスク着用が不要となった際はベースメイク市場の回復とともに、モイスチャー市場も拡大していくとみられます。トレンドである自然なつや肌を叶える、うるおいや透明感を与えるアイテムの需要が旺盛であり、今後は商品投入が活発化することにより、ライトメイク層の需要獲得が期待されます。

3.ダメージケア【ヘアケア】

2022年見込

前年比

2023年予測

前年比

1,280億円

106.3%

1,350億円

105.5%

2021年は外出機会の増加により、ヘアカラーやヘアアイロンによるダメージのケアニーズが増加したことに加え、コロナ禍の"おうち美容"で広がったスペシャルケアアイテムの使用が習慣化したことから市場は拡大しました。2022年はスペシャルケアアイテムが引き続き好調であることに加え、ダブルカラーやインナーカラーといったヘアカラーのトレンドを受けて、カラーケアを訴求した商品の投入が活発であることから市場は前年比6.3%増が見込まれます。

デイリーユースの商品は将来的に使用者の減少が予想されるため、購入単価の維持・引き上げが課題となっています。メーカーは今後も配合成分や補修メカニズムで差別化しやすいダメージケア機能へ注力していくとみられ、市場の活性化が期待されます。またスペシャルケアアイテムは剤型や訴求が多様化しており、今後も使用層が広がる余地があることから市場拡大に寄与するとみられます。

【参考】本記事で使用した「機能性化粧品マーケティング要覧 2022-2023」に掲載している調査対象市場

訴求機能

対象品目

スキンケア

・モイスチャー
・ホワイトニング
・アンチエイジング
・敏感肌
・アクネ対応

・洗顔料
・クレンジング
・モイスチャー
・スポットケア(部位別訴求商品)
・化粧水
・乳液
・美容液
・パック

ベースメイク

・モイスチャー
・ホワイトニング・UV
・アンチエイジング
・皮脂過剰抑制
・敏感肌
・アクネ対応

・メイクアップベース
・ファンデーション
・フェイスパウダー

ボディケア

・モイスチャー
・UV(ホワイトニング)
・スリミング/マッサージ効果
・敏感肌
・フレグランス

・リップクリーム
・サンタン・サンスクリーン
・ボディシャンプー
・ボディクリーム・ローション
・バスプロダクツ

ヘアケア

・モイスチャー&マイルド
・ダメージケア
・頭皮ケア
・アンチエイジング
・フレグランス

・シャンプー
・リンス・コンディショナー
・ヘアトリートメント(ヘアコーティング剤も含む)
・女性用スカルプケア
・メンズヘアケア(シャンプー/リンス/ヘアトリートメント)
・メンズスカルプケア

◆本記事は「機能性化粧品マーケティング要覧 2022-2023」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。