株式会社富士経済は、やきとりや串カツ・串揚げなどの専門型居酒屋を中心に回復が続く料飲店、イートイン需要の回復により中華FRなどが好調なファミリーレストランなど外食産業の国内市場を調査し、その結果を「外食産業マーケティング便覧 2023 No.2」にまとめました。
この調査では、料飲店、ファミリーレストラン、喫茶、西洋料理、日本料理、東洋料理、エスニック料理、宿泊宴会場の8カテゴリー67業態の市場について現状を捉え、将来を展望しました。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「外食産業マーケティング便覧 2023 No.2」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆当該資料の全体サマリー
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2022年 |
前年比 |
2023年見込 |
前年比 |
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料飲店 |
2兆9,082億円 |
194.7% |
3兆4,037億円 |
117.0% |
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ファミリー |
9,342億円 |
112.1% |
1兆276億円 |
110.0% |
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喫茶 |
1兆2,963億円 |
110.3% |
1兆3,794億円 |
106.4% |
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西洋料理 |
7,237億円 |
112.6% |
7,868億円 |
108.7% |
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日本料理 |
1兆6,972億円 |
117.1% |
1兆9,183億円 |
113.0% |
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東洋料理 |
1兆1,848億円 |
119.1% |
1兆3,075億円 |
110.4% |
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エスニック |
1,108億円 |
107.2% |
1,216億円 |
109.7% |
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宿泊宴会場 |
4兆9,034億円 |
125.8% |
5兆3,355億円 |
108.8% |
料飲店
2022年はまん延防止等重点措置が解除され、少人数グループを中心に客数が回復に向かったことから、やきとり専門店や串カツ・串揚げ専門店などを中心に好調でした。2023年は大規模宴会や0次会・2次会以降の需要回復の遅れ、人手不足による席稼働率の低下が懸念されますが、客数の回復が顕著となっており、やきとりや串カツ・串揚げ専門店などの専門型居酒屋を中心に、市場拡大が予想されます。
ファミリーレストラン
2022年は前年まで各社の注力によって成長をみせたテイクアウトとデリバリーが一服感をみせた一方、人流の回復に伴ってイートイン需要が増えました。また、価格改定により多くのチェーンでは客単価が上昇したため、市場は前年比プラスとなりました。2023年はイートイン需要の回復、価格改定やメニュー刷新による客単価の上昇がさらに進むほか、すかいらーくレストランツが中華FRにおいて飲茶の新業態を展開するなど、新たな需要獲得に向けた取り組みもあり、市場は拡大するとみられます。
喫茶
2022年は前年以上にランチ、アイドルタイムの需要回復が進んだことに加え、通勤・通学前後のモーニングやディナーの需要回復もみられたことで市場は前年比プラスとなりました。2023年はさらなる客数の回復が進んでいるほか、前年からの価格改定により客単価の上昇もみられます。また、モーニングのメニュー拡充による需要拡大も進んでおり、市場は続伸するとみられます。
西洋料理
2022年はイタリア料理、フランス料理がランチ、ディナーの客数増加から好調となったほか、他の多くの業態も前年を上回り、市場は拡大しました。2023年は大規模パーティーの再開に加え、インバウンド需要の獲得が期待されるほか、参入各社が期間限定メニューの投入などにより単価アップの取り組みを強化しており、市場は引き続き拡大が予想されます。
日本料理
2022年はディナーでの客数増加やインバウンド需要が回復に向かったほか、食材費や人件費などのコスト上昇に対応したメニューの価格改定により、市場は大幅に回復しました。2023年はインバウンド需要の回復が進んでいるほか、前年の価格改定による客単価アップに加え、すきやき・しゃぶしゃぶでオプションメニュー展開による単価アップを図る施策がみられるなど、市場は拡大が続くと予想されます。
東洋料理
2022年は焼肉料理が焼肉ファストフード形式の「焼肉ライク」やセルフ飲み放題を導入した「0秒レモンサワー®仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」など新興チェーンの台頭により、ハレの日のみならず日常使いでの需要獲得で利用シーンが広がるなど好調となりました。また、韓国料理も若年層を中心に支持され、ブームから定着に至るなど、市場は拡大しました。2023年も活性化が続く焼肉料理に加え、アルコール需要の掘り起こしを進める餃子専門店が料飲店などからの需要流入により大幅に伸び、市場は拡大するとみられます。
エスニック料理
2022年はコロナ禍での経営難などにより撤退を余儀なくされた店舗もありましたが、都市部やオフィス街を中心とする人流回復により、市場はプラスとなりました。2023年は通常営業によるディナー回復に加え宴会や会食利用、グループでの来店増加や、上位企業では繁華街やオフィス街への新規出店もみられ、市場拡大が予想されます。
宿泊宴会場
2022年はホテルや旅館では外国人観光客の受け入れ再開など観光需要の増加に加え、結婚式場・宴会場においても挙式件数が増えたことにより、市場は大幅に回復しました。2023年はインバウンド需要の更なる回復により、ホテルや旅館はロケーションやランクを問わず客室稼働率が高まり、好調が予想されます。また、コロナ禍以前と比較して富裕層の訪日が増加していることから、ホテルでは富裕層取り込みや他施設との差別化を目的に食事サービスの強化が活発化しているため、市場は拡大が予想されます。
◆注目個別市場サマリー
1.居酒屋・炉端焼
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2022年 |
前年比 |
2023年見込 |
前年比 |
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8,350億円 |
165.3% |
1兆200億円 |
122.2% |
新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、2021年の市場は縮小しました。
2022年は、繁華街やビジネス街の人流回復を受けて市場は拡大しました。特にやきとり専門店や串カツ・串揚げ専門店などの専門店型居酒屋は、コンセプトが明確な点が受け入れられ、好調となりました。
2023年は新型コロナの5類引き下げによる消費者マインドの変化や、やきとり専門店などの専門型居酒屋を中心に回復が続くことから市場は拡大するとみられます。しかし、2020年以降に店舗数を大きく減らしたことや、大規模な宴会需要や0次会・2次会以降の需要回復の遅れ、また、人手不足による席稼働率の低下などから市場は2019年比6割強の規模にとどまるとみられます。
2.ホテル
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2022年 |
前年比 |
2023年見込 |
前年比 |
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2兆2,370億円 |
157.8% |
2兆4,330億円 |
108.8% |
2020年は旅行、ビジネス需要ともに大幅減少し、市場は縮小しました。2021年は全国旅行支援策の実施が貢献しましたが、インバウンド需要の消失によるリゾートホテルの回復遅れやシティホテルにおける宴会需要の低迷から微増に留まりました。
2022年は在宅勤務の定着などによりビジネス需要の回復が鈍かったですが、外国人観光客の受け入れ再開や旅行支援制度などを受けて観光需要が急増したことからロケーションやランクを問わず、客室稼働率が高まったことから、市場は拡大しました。
2023年はインバウンド需要により、客室稼働率の回復が進み、宴会を含む食事需要が増えるとみられます。また、国内外の富裕層の取り込みに向けて食事サービスの充実化が進み、客単価の上昇が進むため、市場拡大が予想されます。
3.コーヒーショップ
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2022年 |
前年比 |
2023年見込 |
前年比 |
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4,438億円 |
115.4% |
4,820億円 |
108.6% |
2020年は新型コロナ流行の影響を受けたほか、4月から改正健康増進法が全面施行されたことで喫煙可能な店舗が減ったため、客数が大幅に減少し、市場は大幅に縮小しました。
2022年は人流の回復に伴うイートイン需要が顕著となり、上位チェーンのほとんどが好調だったことから、市場は拡大しました。
2023年は人流がさらに回復することでランチやアイドルタイムに加え、モーニングやディナーといった時間帯の需要増加が進むほか、価格改定やインバウンド需要の増加も市場に寄与するとみられ、市場は拡大が予想されます。
4.韓国料理
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2022年 |
前年比 |
2023年見込 |
前年比 |
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660億円 |
129.4% |
736億円 |
111.5% |
2020年は出店している商業施設の休業や時短営業などの影響から市場は縮小しましたが、2021年は若年層を中心に韓国料理への関心が高まったことなどからプラスとなりました。
2022年は需要が定着しつつあることや、リフレッシュ効果などから辛さのあるメニューが好評なこと、キムチなどの発酵食品や野菜を豊富に使用したメニューが多いためコロナ禍で高まった健康ニーズを捉えたことにより好調でした。また、アルコールを伴うディナー需要の大きい路面店の客数回復もあり、市場は大幅に拡大しました。
2023年は若年層をはじめ韓国料理の人気が高止まりしているとともに、上位チェーン以外でも大手外食企業による出店増加などがみられ市場が活発化しており、拡大が続くと予想されます。
【参考】本記事で使用した「外食産業マーケティング便覧 2023 No.2」に掲載している調査対象市場
料飲店
- 居酒屋・炉端焼
- 高価格型居酒屋
- 低価格型居酒屋
- 串カツ・串揚げ専門店
- やきとり専門店
- ビアレストラン
- クラフトビールレストラン
- ディスコ・クラブ
- カフェバー・ショットバー
- スナック・クラブ・パブ
ファミリーレストラン
- 総合FR
- 和風FR
- イタリアFR
- 中華FR
- ステーキ・ハンバーグFR
- チャンポンFR
- バイキングレストラン
喫茶
- コーヒーショップ
- 喫茶店・コーヒー専門店
- 高価格型喫茶店・コーヒー専門店
- 紅茶専門店
- ティースタンド・カフェ
- ジューススタンド
- フルーツパーラー
- 甘味処
西洋料理
- フランス料理
- イタリア料理
- 高級イタリア料理
- パスタレストラン
- アメリカ料理
- プレミアムハンバーガー
- スペイン料理
- ステーキ・ハンバーグレストラン
- シーフードレストラン
- オイスターバー
- オムレツ・オムライスレストラン
- カフェレストラン
- ワイン酒場
日本料理
- そば・うどん
- そば居酒屋
- すし
- うなぎ
- てんぷら
- とんかつ
- すきやき・しゃぶしゃぶ
- 料亭・割烹
- かに料理
- もつ鍋
- お好み焼き
- 牛タン専門店
東洋料理
- 韓国料理
- 焼肉料理
- 焼肉テーブルオーダーバイキング
- ホルモン料理
- ジンギスカン専門店
- 高級中華料理
- 一般中華料理
- 点心料理
- 餃子専門店
エスニック料理
- メキシコ料理
- インド料理
- 東南アジア料理
宿泊宴会場
- ホテル
- ビジネスホテル
- シティホテル
- 結婚式場・宴会場
- 旅館
◆本記事は「外食産業マーケティング便覧 2023 No.2」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。