株式会社富士経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により、需要が急増している非医薬品系の抗ウイルス素材の国内市場を調査し、その結果を「抗ウイルス素材・加工剤市場の最新情勢」にまとめました。
この調査では、抗ウイルス効果を持続的に発揮する対物用の素材として、無機系金属化合物、可視光応答型光触媒、有機系化合物、抗ウイルス加工繊維と、それぞれの応用・関連製品の市場を調査・分析しました。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「抗ウイルス素材・加工剤市場の最新情勢」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆当該資料の全体サマリー
抗ウイルス素材・加工剤の国内市場
|
2020年 |
2019年比 |
2021年見込 |
2020年比 |
|
|
全 体 |
151億円 |
2.4倍 |
178億円 |
117.9% |
|
無機系金 |
68億円 |
158.1% |
90億円 |
132.4% |
|
有機系 |
35億円 |
3.2倍 |
42億円 |
120.0% |
|
可視光応答 |
22億円 |
2.8倍 |
24億円 |
109.1% |
※無機系金属化合物、有機系化合物、可視光応答型光触媒は全体の内数です
抗ウイルス素材・加工剤を銅銀系などの無機系金属化合物、可視光応答型光触媒、有機系化合物(有機系の合成抗菌剤、界面活性剤、天然物系)、抗ウイルス加工繊維を対象とします。
新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により、抗ウイルス効果を持続的に発揮する抗ウイルス素材・加工剤の需要は急増しています。特需を追い風に新規参入、新製品の投入、用途拡大の動きが加速しており、製品の抗ウイルス性能を保証するSIAA(抗菌製品技術協議会)、SEK(繊維評価技術協議会)、PIAJ(光触媒工業会)の抗ウイルス加工マークの登録数が急増するなど認証取得も進んでおり、2020年の市場は前年比2.4倍の151億円となりました。2021年も引き続き市場は拡大し、178億円が見込まれます。
無機系金属化合物は、抗菌素材として需要を獲得してきましたが、2020年以降、新型コロナ流行の影響により新たに抗ウイルス素材としての需要が大きく上乗せされています。有機系化合物は、2021年に繊維用途での需要は落ち着きましたが、フィルターやインテリアなど繊維以外で採用が増加しています。可視光応答型光触媒は、光触媒工業会が製品評価の基準を示したことで、性能の客観的評価が可能となり、認証を取得した製品が増加するなど知名度が向上しています。フィルターや壁、床など内装材用途での需要が好調で、今後も伸長が期待されます。
2.抗ウイルス素材の応用・関連製品の国内市場
|
2020年 |
2019年比 |
2021年見込 |
2020年比 |
|
4,160億円 |
192.0% |
5,145億円 |
123.7% |
抗ウイルス素材を二次加工した部材および最終製品の合算市場を捉えました。衛生用品、衣料品、内装材、家電、生活雑貨品など幅広い製品で特需となっています。市場は2020年に急拡大し、2021年は5,000億円を超えると見込まれます。
SIAAが認証する抗ウイルス加工マークは、2020年中頃以降に登録件数が急激に増加し、2020年末の247件から2021年8月時点で679件に達しています。繊維製品が対象のSEK抗ウイルス加工マークと光触媒製品が対象のPIAJマークの認証取得がラッシュを迎えています。製品差別化策の一環として、認証取得に必須なインフルエンザウイルス、ネコカリシウイルスのほかに、参入メーカーによる新型コロナを対象とした抗ウイルス性試験の結果公表の動きが相次いでおり、今後も市場拡大が期待されます。
【参考】本記事で使用した「抗ウイルス素材・加工剤市場の最新情勢」に掲載している調査対象市場
抗ウイルス素材
- 無機系金属化合物
- 有機系化合物
- 可視光応答型光触媒
- 抗ウイルス加工繊維
◆本記事は「抗ウイルス素材・加工剤市場の最新情勢」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。