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清涼飲料と嗜好品の市場を調査。日本茶(リキッドタイプ)市場やアーモンドミルク市場が好調

株式会社富士経済は、健康性を訴求した商品やカフェ需要を取り込む商品が好調な清涼飲料、在宅時間の増加によりコストパフォーマンスの良さからコーヒーやお茶などが好調な嗜好品の国内市場を調査しました。その結果を「2022年 食品マーケティング便覧 No.4」にまとめました。「2022年 食品マーケティング便覧」では、27カテゴリー408品目の加工食品市場を6回に分けて調査・分析しています。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2022年 食品マーケティング便覧 No.4」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

果実飲料

4,422億円

98.3%

3,994億円

88.8%

炭酸飲料

5,530億円

101.4%

5,620億円

103.1%

乳性飲料

1兆1,081億円

99.5%

1兆781億円

96.8%

嗜好飲料

1兆8,686億円

102.7%

1兆8,949億円

104.2%

健康飲料

8,057億円

103.3%

8,490億円

108.8%

その他飲料

3,806億円

100.8%

3,939億円

104.4%

嗜好品

8,915億円

101.5%

9,124億円

103.9%

果実飲料は、栄養機能食品や機能性表示食品など健康性を訴求した商品は好調ですが、100%果汁飲料や野菜飲料は大容量タイプが前年に伸長した反動により苦戦しているほか、CVSでの需要減少により縮小しています。原料価格の高騰により参入企業の注力度も低下していることから、今後も市場は縮小が続くとみられます。

炭酸飲料は、CVSや自動販売機での需要は減少していますが、有糖炭酸ではテレワーク時のリラックスやリフレッシュ需要の獲得、果汁系炭酸飲料での高果汁など付加価値商品の好調により活性化しており、無糖炭酸は割り材用途や直飲み需要で好調が続いており、市場が伸びています。

乳性飲料は、ドリンクヨーグルトや乳製品乳酸菌飲料は健康志向の高まりを背景に堅調ですが、前年の巣ごもり需要で伸びた飲用牛乳で反動減がみられるほか、乳飲料はプロテインなどたんぱく質による健康性を訴求する商品は好調ですが、嗜好性の高い品目は植物性飲料との競合もあり縮小が予想されます。また、規模の大きい飲用牛乳は今後も減少し、市場は縮小するとみられます。

嗜好飲料は、缶コーヒーの減少が続く中、リキッドコーヒーは新ブランドや新商品の好調により伸び、日本茶が主力ブランドの安定した需要に加えて"抹茶ラテ"などでカフェ需要を取り込んでいることから、市場は拡大するとみられます。リキッドコーヒーや日本茶は、成長カテゴリーとして飲料メーカーが注力していることから今後も市場は拡大が期待されます。

健康飲料は、スポーツドリンクが新型コロナ以降、消費者の活動量の減少により自動販売機向けなどで苦戦が続いていますが、エナジードリンクが新ブランドの台頭により伸びているほか、植物性飲料へ関心が高まる中、第三のミルクとしてアーモンドミルクが好調なことから、市場は拡大するとみられます。

その他飲料は、規模の大きい国産ミネラルウォーター類でパーソナル商品の回復がみられることに加え、希釈飲料がコストパフォーマンスの良さや用途提案が進み好調なことから、市場は拡大しています。

嗜好品は、レギュラーコーヒーや緑茶でコロナ禍に伴う在宅時間の増加から市販用が需要を獲得しています。また、業務用が回復に向かっていることから堅調に拡大していくとみられます。

◆注目個別市場サマリー

1.リキッドコーヒー、簡易抽出型コーヒー

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

リキッド
コーヒー

3,010億円

105.6%

3,230億円

113.3%

簡易抽出型
コーヒー

645億円

103.2%

720億円

115.2%

リキッドコーヒーは、PETボトルコーヒー飲料、500ml以上の紙容器のコーヒー飲料を対象とします。

2017年以降、大手飲料メーカーがPETボトルのパーソナル商品で相次いで参入し、市場は大幅な拡大が続いていましたが、2020年はテレワークの普及により、オフィスでの飲用機会が大きく減少し、市場は縮小しました。

2021年は、家庭内での需要を1リットル前後のPETボトルコーヒーが引き続き獲得していることに加え、有名なカフェブランドを冠したパーソナル商品の発売により、市場は2019年を上回るとみられます。

簡易抽出型コーヒーは、挽いたコーヒー豆をフィルターにセットした商品、コーヒーバッグにお湯を注ぐだけで簡単にコーヒーが淹れられる商品を対象とします。

外出自粛などから在宅時間が増加し、家庭内でのコーヒー飲用頻度が高まったことで、簡便性からレギュラーコーヒーのライト層の需要を取り込み、2020年の市場は前年比二桁増となりました。飲用頻度が高まったことから、まとめ買いするリピーターが増えたため、ECが好調です。外出自粛が長引いていることや、より美味しいコーヒーを求めるユーザーによる高単価商品の購入が好調なことから、2021年も市場は拡大するとみられます。

2.日本茶、麦茶(リキッドタイプ)

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

日本茶

5,253億円

108.2%

5,616億円

115.7%

麦茶

1,578億円

115.9%

1,900億円

139.5%

PETボトル、缶などのリキッドタイプの日本茶(緑茶、ほうじ茶、玄米茶)や麦茶を対象とします。

2020年は、外出先やオフィスでの飲用機会が減少し、家庭内ではティーバッグなどコストパフォーマンスの良い商品に需要が流出したことにより、日本茶・麦茶ともに市場は縮小しました。

日本茶は、新商品がヒットしていることや、抹茶ラテなどで20代~30代を中心としたカフェ需要を新たに取り込んでいることから、2021年の市場は5,253億円が見込まれます。抹茶ラテに加え、ほうじ茶ラテなどコーヒーショップ需要を取り込む商品の展開が期待されます。また、飲料メーカーはSDGsの観点からラベルレス飲料の販売を強化しており、メインチャネルであるECの割合が上昇しています。

麦茶は、2021年に冷夏でしたが、新たに参入したコカ・コーラシステムが「やかんの麦茶from 一(はじめ)」を発売し、既存ユーザーとは被らない若年層を中心とした需要を獲得しており、市場は前年比二桁増が見込まれます。ユーザーの裾野が広がっていることで、今後も市場は拡大していくとみられます。

3.アーモンドミルク

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

75億円

125.0%

117億円

195.0%

アーモンドを主原料とした飲料を対象とします。

2013年にカリフォルニア発ブランド「アーモンド・ブリーズ」が上陸し、2014年の江崎グリコ「アーモンド効果」の全国発売により市場が形成されました。2020年は、健康志向がさらに高まったことや、巣ごもりにより飲用量が増加し大容量タイプが伸びました。2021年は、前年に続き大容量タイプが好調であり、TV番組で肥満対策や風邪予防といった機能性が取り上げられたことでさらにトライアル需要を獲得しており、市場は大幅に拡大するとみられます。

カフェでの採用が増えていることや、植物性原料への関心の高まりから豆乳やオーツミルクなど他の植物性飲料と合わせてメディア露出が増加していることもあり、アーモンドミルクは今後も高い伸びが予想されます。

【参考】本記事で使用した「2022年 食品マーケティング便覧 No.4」に掲載している調査対象市場

果実飲料

  • 100%果汁飲料
  • 果汁飲料
  • 低果汁入清涼飲料
  • 果粒含有果実飲料
  • 果肉飲料
  • トマト飲料
  • 野菜飲料
  • 果実野菜混合飲料

炭酸飲料

  • コーラフレーバー飲料
  • 透明炭酸飲料
  • 果汁系炭酸飲料
  • ジンジャーエール
  • 乳類入炭酸飲料
  • 無糖炭酸飲料

乳性飲料

  • 飲用牛乳
  • 低温殺菌牛乳
  • 乳飲料
  • 乳製品乳酸菌飲料
  • 乳酸菌飲料
  • ドリンクヨーグルト
  • 乳類入清涼飲料

嗜好飲料

  • 缶コーヒー
  • リキッドコーヒー
  • 紅茶(リキッドタイプ)
  • ウーロン茶(リキッドタイプ)
  • 日本茶(リキッドタイプ)
  • 麦茶(リキッドタイプ)
  • ブレンドティ
  • その他ティードリンク
  • ゼリー飲料
  • ココアドリンク
  • 缶入しるこ

健康飲料

  • 食系ドリンク
  • 薬系ドリンク
  • 健康サポート飲料
  • パウチゼリー飲料
  • 機能性清涼飲料
  • スポーツドリンク
  • 粉末機能性清涼飲料・スポーツドリンク
  • 豆乳類
  • アーモンドミルク
  • ビネガードリンク(ストレート)

その他飲料

  • 国産ミネラルウォーター類
  • 輸入ミネラルウォーター類
  • サワードリンク
  • トニックウォーター
  • シャンパン風炭酸飲料
  • 乳幼児向け飲料
  • 殺菌乳製品乳酸菌飲料(コンク)
  • ビネガードリンク(コンク・市販用)
  • 希釈飲料

嗜好品

  • レギュラーコーヒー
  • 簡易抽出型コーヒー
  • ポーションコーヒー
  • インスタントコーヒー
  • スティックタイプコーヒー
  • インスタントティー
  • ココア
  • スティックタイププレミックス飲料
  • 紅茶(ティーバッグ・リーフ)
  • 緑茶
  • 緑茶ティーバッグ
  • 粉末緑茶・市販用
  • 麦茶
  • その他茶
  • 健康茶・市販用
  • 甘酒
  • 粉末飲料
  • 青汁
  • 麦芽ドリンク

◆本記事は「2022年 食品マーケティング便覧 No.4」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。