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ワイヤレスイヤフォン、サーバー、ノートPCなどの市場を調査。2026年の世界市場を予測

株式会社富士キメラ総研は、新型コロナウイルス感染症の流行により、増加が予想されていたが減少に転じた製品、特需で大幅に伸びた製品など、製品の特性ごとに異なる動向がみられたエレクトロニクス製品の世界市場を調査し、その結果を「2021 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」にまとめました。

この調査では、AV機器11品目、白物家電5品目、情報通信機器/インフラ12品目、OA機器/産業機器5品目、モビリティ/車載電装機器9品目、ユニット製品・部品9品目について市場の現状を調査し、将来を予想しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2021 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「2021 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」の全体サマリー

エレクトロニクス製品の世界市場

2020年は新型コロナの流行によるリモートワークの普及や在宅時間の増加で、タブレット端末やノートPC、サーバー、インクジェットプリンターなどは需要が増加しました。特にタブレット端末やノートPCは特需により急激に伸びました。そのほか、巣ごもり需要を受けて据置型ゲーム機やスマートスピーカーなどが伸長しました。

一方で、外出自粛の影響を受けたコンパクトDSC、デジタル一眼カメラ、カムコーダーは、マイナスとなりました。またスマートフォンは5G通信対応製品への買い替え需要で伸びが期待されましたが、生産体制に影響が出たことでマイナスとなりました。そのほか、オフィス需要の減少で複写機/複合機、ページプリンターなどの市場が縮小しました。

2021年はスマートフォンなどを中心に市場は回復に向かっていますが、品目によっては半導体をはじめとした主要デバイスの供給不足の影響を受けています。新型コロナの感染拡大によるリモートワークなどでの特需となっているタブレット端末やノートPCなどは、下半期以降は需要が落ち着くとみられます。

◆注目個別市場サマリー

1.ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン

2020年

2019年比

2026年予測

2019年比

3億1,100万台

148.1%

7億7,600万台

3.7倍

価格帯や性能面で選択の幅が広がっていることから、さまざまなユーザーの需要を獲得しているほか、近年はインドで需要が急速に増加するなど、市場は拡大しています。2020年はリモートワークが普及し、リモート会議などで使用する機会が増えたことから需要獲得につながり、市場は拡大しました。今後はスマートフォンの付属品としてやヒアラブルデバイスとしての需要増加により、市場拡大が期待されます。

生産は現状、中国が中心ですが、米中貿易摩擦などで東南アジアに一部のモデルを生産移管する動きもみられます。

2.サーバー

2020年

2019年比

2026年予測

2019年比

1,657万台

107.6%

2,130万台

138.3%

x86系、IA‐64、RISCなどのオープンアーキテクチャを採用したオープン系サーバーと大規模シス テム向けにフルカスタマイズで生産されるホワイトボックスサーバーを対象とします。

2020年はリモートワークの普及により企業向け一般サーバーが好調だったほか、巣ごもり需要による通信容量の増加が顕著だったことやAmazonやGoogleなどの大手ベンダーが提供するクラウドサービスも好調でサーバーへの投資が伸びたことにより、市場はプラスとなりました。2021年は特需が落ち着くとみられますが、中国では基地局やデータセンターの新設、また、新規クラウドベンダーの成長による設備投資が期待されるため、今後も市場は好調が続くと予想されます。

3.タブレット端末

2020年

2019年比

2026年予測

2019年比

1億6,840万台

117.6%

1億2,000万台

83.8%

2019年まではスマートフォンのディスプレイ大型化に伴い、需要を奪われ縮小が続きましたが、2020年は新型コロナの流行によりリモートワークが普及したことから需要が増加し、市場は大幅に拡大しました。教育用途での活用が注目され、日本では「GIGAスクール構想」の早期実現が予定されており、中国や欧米も引き続き教育用途などが需要の中心になるとみられます。2021年以降は特需が落ち着き、市場は縮小が続くと予想されます。

台湾系EMSメーカーが多く生産を行っており、これらのメーカーが中国をメイン生産地域としていることから、現状は中国の生産ウェイトが高いです。しかし、米中貿易摩擦の影響を受け、台湾系EMSメーカーが東南アジア圏での生産移管計画を発表しており、2021年以降は東南アジアの生産量が増加していくと予想されます。

4.ノートPC

2020年

2019年比

2026年予測

2019年比

2億100万台

117.2%

1億7,010万台

99.2%

リモートワークやオンライン授業の広まりにより需要が増え、2020年の市場は17.2%増と大幅な拡大となりましたが、CPUやディスプレイパネルなどの部材不足により、増大した需要は満たせていません。2021年も上半期は好調が続きますが、下半期は需要の増大が一段落するとみられます。

生産拠点の中心は中国ですが、新型コロナの流行による工場の稼働停止や米中貿易摩擦への懸念から、リスク回避のために生産拠点分散化の要求が高まっています。主な移転先は台湾や東南アジア、インドなどであることから、今後はそれらの地域の生産ウェイトがさらに上昇するとみられます。

5.PCモニター

2020年

2019年比

2026年予測

2019年比

1億2,890万台

110.1%

1億1,590万台

99.0%

2020年はメインとするオフィスでの需要が減少した一方で、リモートワークの普及により自宅でノートPCと接続する使用が増えたほか、在宅時間の増加を受けゲーミング用モニターとしての需要が増加し、市場は拡大しました。また、部材不足により、需要に対し供給が追い付かない状況でした。2021年も上半期は特需が続きますが、下半期以降はその反動により低迷すると予想されます。

地域別生産量としては中国が多いですが、2019年以降は米中貿易摩擦の激化を受け、中国以外の地域への分散が進んでおり、今後は中国以外のアジア地域や中南米などの生産が増えると予想されます。

6.インクジェットプリンター(MFP/SFP)

2020年

2019年比

2026年予測

2019年比

7,440万台

103.8%

7,000万台

97.6%

すでに市場は成熟期ですが、2020年はリモートワークやオンライン授業の普及により、個人向けの需要が増加し、市場は前年比プラスとなりました。2021年は前年の好調が続くとみられますが、ペーパーレス化が進行していることや品質改善により買い替えサイクルが長期化していることから、2022年以降市場は微減が続くと予想されます。

生産拠点はベトナムやタイなどの東南アジアと中国に集約していますが、米中貿易摩擦によるリスク回避から、一部では中国から移管の動きもみられます。

【参考】本記事で使用した「2021 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」に掲載している調査対象市場

AV機器

  • LCD-TV
  • OLED-TV
  • コンパクトDSC
  • デジタル一眼カメラ
  • 据置型ゲーム機
  • ヘッドマウントディスプレイ
  • ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン
  • カムコーダー
  • DVD/BDプレーヤー
  • DVD/BDレコーダー
  • スマートグラス

白物家電

  • ルームエアコン
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 掃除機
  • 空気清浄機

情報通信機器/インフラ

  • スマートフォン
  • タブレット
  • ノートPC
  • PCモニター
  • サーバー
  • スマートスピーカー
  • スマートウォッチ/ヘルスケアバンド
  • フィーチャーフォン
  • デスクトップPC
  • マクロセル基地局
  • スモールセル基地局
  • C-RAN基地局

OA機器/産業機器

  • 複写機/複合機
  • ページプリンター(LED/レーザー)
  • インクジェットプリンター(MFP/SFP)
  • ドローン
  • 監視カメラ

モビリティ/車載電装機器

  • 自動車
  • 次世代自動車
  • 自動二輪車
  • カーオーディオ
  • カーナビゲーションシステム
  • ヘッドアップディスプレイ
  • 車載カメラ
  • ミリ波レーダー
  • ドライブレコーダー

ユニット製品・部品

  • 大型LCD
  • 中小型LCD
  • 大型OLED
  • 中小型OLED
  • 小型カメラモジュール
  • HDD
  • SSD
  • 光ピックアップ
  • 光トランシーバー(100G以上)

◆本記事は「2021 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。