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サーバー、SSD、光トランシーバーなどデータセンター関連製品の世界市場を調査

株式会社富士キメラ総研は、ITベンダーによるハイパースケールデータセンター建設の加速により成長が続いているデータセンター関連製品の世界市場を調査し、その結果を「2021 データセンター&キーデバイス関連市場総調査」にまとめました。

この調査では、関連製品市場に加え、各国のデータセンターの設置状況、高速ネットワーク規格対応製品の普及状況などを整理し、さらにグローバルITベンダー11社の動向についても捉えました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2021 データセンター&キーデバイス関連市場総調査」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「2021 データセンター&キーデバイス関連市場総調査」の全体サマリー

データセンター関連製品の世界市場

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

データセンター
関連機器

9兆197億円

106.4%

11兆4,555億円

135.2%

インターコネクト
関連製品

2,490億円

111.3%

3,902億円

174.4%

データセンター
関連コンポーネント

6,960億円

126.1%

1兆9,500億円

3.5倍

ストレージ

7兆670億円

131.2%

22兆7,070億円

4.2倍

データセンター
関連デバイス

6兆8,683億円

127.8%

21兆2,275億円

4.0倍

合 計

23兆9,000億円

119.5%

57兆7,302億円

2.9倍

2020年のデータセンター関連製品の世界市場は、20兆78億円となりました。SNSやECの利用増加とオンラインゲームや映像コンテンツの増加、テレワークやクラウドサービスの普及などによるクラウドサービスベンダーの活発な投資と中国での需要増加により、2021年は前年比19.5%増の23兆9,000億円が見込まれます。今後は、テキストや音声、画像などのデータ活用が増えることによるストレージ需要の大幅な増加や、膨大なデータを高速・分散処理に対応した伝送処理技術・製品の採用により2026年には2020年比2.9倍の57兆7,302億円が予測されます。

データセンター関連機器は、カテゴリー別市場の中で最も市場規模が大きく、2021年は9兆197億円が見込まれます。市場の6割を占めるサーバーがけん引しており、新型コロナの感染拡大によるデータ通信量の増加などから伸びています。

インターコネクト関連製品は、銅ケーブルから光ケーブルへのシフト、光トランシーバーの高速化などにより各品目が伸長し、市場は毎年二桁近い伸びを続け、2026年には2020年比74.4%増の3,902億円が予測されます。

データセンター関連コンポーネントは、光通信の高速化により光トランシーバーの市場が拡大しています。市場の中心であるクライアント側光トランシーバーは、25G、100Gが一般化しており、400Gの普及も進みつつあります。2022年には1兆円を突破し、2026年には2兆円近くまで拡大すると予測されます。

ストレージは、大手クラウドサービスベンダーの旺盛な投資に加え、サーバー1台当たりのメモリー容量の増加によりDIMMが、HDDからのシフトによりSSDが大幅に伸びており、2021年には7兆670億円が見込まれます。大容量化や高速アクセス化など開発が活発化しており、2023年にはカテゴリー別の市場で最も大きい規模になり、2026年には22兆7,070億円が予測されます。

データセンター関連デバイスは、DRAMとNANDがけん引しており、2021年にはDRAMが市場の5割以上、NANDが2割以上を占めています。DRAMとNANDはサーバー1台当たりのメモリー容量の増加により、今後も大きく伸びるとみられ、2023年以降カテゴリー別ではストレージに次ぐ規模となり、2026年には20兆円を超えるとみられます。

◆注目個別市場サマリー

1.HDD・SSD【ストレージ】

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

HDD

1兆2,850億円

112.7%

1兆8,950億円

166.2%

SSD

2兆8,000億円

147.4%

13兆5,000億円

7.1倍

データセンターや一般のサーバーのストレージに用いられる3.5インチニアラインHDD、NANDを記憶媒体としたSSDを対象とします。

HDDは容量当たりの単価が安いため、容量ベースで主流のストレージとなっています。一方、SSDは読み書き速度が速い、故障頻度が低い、消費電力が少ない、高密度化に適しているといったメリットがあります。現状では、ウォームストレージと呼ばれる使用頻度が比較的低いデータではHDDが、使用頻度の高いホットストレージと呼ばれるデータでは検索や高速読み書きに優れるSSDが採用され、使い分けがなされています。

2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響などから、大手クラウドサービスベンダーを中心としたデータセンター投資が停滞した時期もありましたが、後半から再び活発に行われたことにより、ストレージの需要が増えました。特にSSDはノートPC向けのNAND、コントローラーICの不足によって供給がひっ迫しており、2021年から価格が上昇しています。

HDD・SSD共に、大容量化の開発が進められています。HDDは2020年時点で14TB/ドライブが主流でしたが、2021年は16TB/ドライブ、2022年は18TB/ドライブへ移行するとみられます。一方、SSDは現状では3.84TBタイプが主流ですが、今後は7.68TBタイプへ移行するとみられます。使用頻度の低いデータでは今後もHDDでの保存が主流であるとみられますが、3D NANDのコストダウンが進むことで移行が進み、適用分野が広がることで、SSD市場は大幅に拡大するとみられます。

2.サーバー【データセンター関連機器】

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

5兆4,500億円

104.8%

6兆6,000億円

126.9%

x86/x64系、RISC、IA-64などのオープンアーキテクチャを採用したオープン系サーバーと大規模システム向けにカスタマイズで生産されるホワイトボックスサーバーを対象とします。

サーバーには幅や高さなどが規格化されたラックサーバー、筐体にブレードのような薄いサーバーを複数差し込み、ラックサーバーよりもさらに高密度に設置できるブレードサーバーがあります。

2020年は新型コロナ感染拡大の影響により通信量とデータ処理量が増え、サーバー需要が増加しました。2021年にはその特需は落ち着きますが、引き続きクラウドサービス需要の増加により、市場は拡大していくとみられます。

3.クライアント側光トランシーバー(100G~)【データセンター関連コンポーネント】

2021年見込

2020年比

2026年予測

2020年比

5,380億円

134.8%

1兆6,550億円

4.1倍

伝送速度が100G以上のデータセンター向けクライアント側光トランシーバーを対象とします。ネットワーク階層がフラットなサーバー同士の通信が増えたことで高速化しており、10Gや25Gが中心だったデータセンター内通信が100Gにシフトしています。今後100Gから400Gへ、さらなる高速化も想定されています。

一般企業ユーザーにおける100Gの普及と、大手クラウドサービスベンダーにおける400Gの本格導入により市場は拡大しています。200Gも展開されていますが、400Gの普及により限定的な需要にとどまるとみられます。2022年には800Gの規格化も進み、さらなる高速化が進むとみられます。

【参考】本記事で使用した「2021 データセンター&キーデバイス関連市場総調査」に掲載している調査対象市場

データセンター関連機器

  • サーバー
  • データセンター向けサーバーラック
  • 光伝送装置
  • ルーター
  • L2・L3スイッチ
  • UPS
  • チラー
  • AHU

インターコネクト関連製品

  • AOC
  • 光ケーブル
  • 光コネクター

データセンター関連コンポーネント

  • クライアント側光トランシーバー(10G・25G・40G・50G)
  • クライアント側光トランシーバー(100G~)
  • ライン側光トランシーバー

ストレージ

  • DIMM
  • SSD
  • HDD
  • 磁気テープ
  • 光ディスク

データセンター関連デバイス

  • サーバー用プリント配線板
  • サーバー用プロセッサー
  • DRAM
  • NAND
  • PAM用IC
  • デジタルコヒーレント用DSP
  • 光変調器
  • LDチップ
  • VCSELチップ
  • 光通信用プラスチックレンズ
  • 光通信用ガラス非球面レンズ

グローバルITベンダー

  • 11社

◆本記事は「2021 データセンター&キーデバイス関連市場総調査」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。