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スマートファクトリー関連システム・製品の市場を調査。2025年の世界市場を5兆5,446億円(2019年比2.4倍)と推計

株式会社富士経済は、新型コロナウイルス感染症の流行により工場のIT化やデジタル化、自動化ニーズがさらに高まり、拡大が加速するスマートファクトリー関連システム・製品の世界市場を調査・分析し、その結果を「NEXT FACTORY関連市場の実態と将来展望 2020」にまとめました。

この調査では、インテリジェント生産システム9品目、インテリジェントコントローラー・OS3品目、インテリジェント製造・搬送装置8品目、見える化・活人システム12品目、サービス8品目の市場を調査しました。また、サブスクリプション、クラウドの活用比率や受託サービス、シェアリングに関連する市場の実態を捉え、FAシステムニーズの変化も明らかにしました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「NEXT FACTORY関連市場の実態と将来展望 2020」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「NEXT FACTORY関連市場の実態と将来展望 2020」の全体サマリー

スマートファクトリー関連システム・製品の世界市場

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

インテリジェント
生産システム

1兆2,521億円

105.5%

2兆510億円

172.8%

インテリジェント
コントローラー・OS

1,853億円

96.5%

3,858億円

2.0倍

インテリジェント
製造・搬送装置

1,939億円

90.1%

5,483億円

2.5倍

見える化・
活人システム

2,112億円

121.7%

8,884億円

5.1倍

サービス

5,717億円

109.8%

1兆6,711億円

3.2倍

合 計

2兆4,142億円

105.5%

5兆5,446億円

2.4倍

製造業におけるIoT、自動化の進展を背景に市場は拡大してきました。2019年は米中貿易摩擦の影響から一部で設備投資を控える動きがありましたが、IoTニーズの高まりから市場拡大を維持しました。

2020年は新型コロナウイルス感染症が流行しているにも関わらず、市場は堅調です。インテリジェントコントローラー・OSとインテリジェント製造・搬送装置は縮小しますが、見える化・活人システムは新型コロナウイルス感染症の流行を契機に遠隔支援や無線化ニーズが増加し、施設・敷地内における無線通信ネットワークの専用基地局であるローカル5GやプライベートLTE、BtoB向けスマートグラス(AR/MR)を中心に大幅に拡大するとみられます。2021年以降は、IT化やデジタル化、自動化ニーズがさらに高まるとみられ、新型コロナウイルス感染症の収束につれてIT関連投資や機器・装置などへの設備投資が再開することから、工場DX(デジタルトランスフォーメーション)に必要なスマートファクトリー関連システム・製品の市場拡大が期待されます。

◆注目個別市場サマリー

1.PDM/PLM

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

2,100億円

106.6%

3,100億円

157.4%

製品設計から開発、アフターサポートまでの情報や人員情報などを相互に関連付けながら業務に応じ提供するシステムであるPDM(Product Data Management)/PLM(Product Lifecycle Management)を対象としました。

設計、生産、保守を一体化した新たなモノづくりプロセスの構築や各部門間でのデータの連携・利活用を目的とした需要が増加しています。2020年は前年からの継続案件が多いことや試験的に導入していた既存ユーザーを中心に他部門でも導入が進んでいることから市場は拡大するとみられます。2021年はユーザーによるIT関連投資の見直し時期となり、2022年以降は新規案件の本格的な立ち上がりが期待されます。

2.IoTプラットフォーム(モノづくり向け)

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

750億円

107.1%

1,560億円

2.2倍

FAメーカーやITベンダーが提供するモノづくり向けのIoTプラットフォームを対象としました。

製造業におけるIoTニーズの高まりを背景に、市場は拡大してきました。生産現場からのデータ収集・可視化に対する需要が増加しており、特に海外では、データ収集・可視化の仕組みが構築できていないケースが多いため、需要の増加が顕著です。国内ではデータの収集・可視化と共にデータの分析・利活用へのニーズが高まり、導入が増えています。2020年は前年からの案件継続や既存ユーザーを中心に他部門でも導入が進み、市場は拡大するとみられます。新型コロナウイルス感染症の流行を契機に製造業におけるIoTの重要性が再認識され、今後も市場は拡大していくとみられます。

3.BtoB向けスマートグラス(AR/MR)

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

160億円

183.9%

285億円

3.3倍

BtoB用途で使用されるAR、MRを活用したスマートグラスを対象としました。

2019年はRealWearが本格的な事業展開を開始し、欧州や北米を中心に導入が進みました。2020年は新型コロナウイルス感染症の流行により人の移動が制限されていることで、遠隔からの指示を画面を通して的確に伝えられるスマートグラスの注目度が高まっています。遠隔支援ニーズの高まりを受けて、新規導入や実証実験からの本格導入が進み、特に製造業や医療での採用が目立っています。一時的な特需にとどまることなく2021年以降も市場拡大が期待されます。

4.ローカル5G

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

124億円

3.1倍

4,500億円

112.5倍

製造業やエネルギー分野、運輸分野などのユーザー施設に設置し、敷地内で5Gによる無線通信ネットワークを利用可能とする専用の基地局を対象としました。

各国でローカル5Gの周波数の割り当てや制度化が進められており、今後は新規に参入するサービス事業者が相次ぎ市場は拡大していくと予想されます。

海外ではプライベートLTEの導入が進んでいますが、大容量・超高速通信や超低遅延、多数同時接続といった点でLTEをはるかに上回るローカル5Gの市場が欧州、北米を中心に立ち上がっています。IoT活用によるデータの増大など、プライベートLTEでは対応しきれない課題を解決する手段としてニーズが高まっています。また、プライベートLTEからローカル5Gへの拡張は容易であることから移行するユーザーが今後増加するとみられます。2020年より実証実験を含む導入が行われており、2021年以降に普及が進むとみられます。

5.クラウドサービス(モノづくり向け)

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

2,520億円

120.0%

8,800億円

4.2倍

FA分野やPA(プロセスオートメーション)分野の工場向けに提供されているパブリッククラウドをベースとしたPaaS、IaaSを対象としました。世界的な工場のIT化やデジタル化ニーズの高まりを受け、市場は拡大しており、プラント製造関連や自動車関連、電機・電子関連の大手企業を中心に導入が増加しています。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により、IT関連投資の縮小や凍結、見送りなどが生じていますが、製造業におけるクラウドサービスの需要は増加しており、市場拡大が続くとみられます。2021年以降も工場のIT化やデジタル化の進展に伴う需要増加、また、IT関連投資の回復により市場拡大は加速するとみられます。

【参考】本記事で使用した「NEXT FACTORY関連市場の実態と将来展望 2020」に掲載している調査対象市場

インテリジェント生産システム

  • PDM/PLM
  • MES
  • 生産スケジューラ
  • 機械系3DCAD・CAM
  • ラインシミュレータ
  • IoTプラットフォーム(モノづくり向け)
  • AIプラットフォーム(モノづくり向け)
  • ARプラットフォーム
  • CPQ

インテリジェントコントローラ・OS

  • PCベースコントローラ
  • IoTエッジコントローラ
  • 産業向け制御用RTOS

インテリジェント製造・搬送装置

  • ヒト協調ロボット
  • 超小型ロボット
  • アーム付AGV
  • リニア搬送システム
  • 樹脂3Dプリンタ
  • 金属3Dプリンタ
  • ハイブリッド3Dプリンタ
  • ナノインプリント装置

見える化・活人システム

  • ダッシュボード(モノづくり向け)
  • SCADA(モノづくり向け)
  • 予兆保全システム
  • 製造業向けデータベース
  • 工場ナレッジ化システム
  • 遠隔プログラミングツール
  • スマートグラス(AR/MR)
  • IoT信号灯・アンドンソリューション
  • IoTポカヨケ工具・ツールシステム
  • ロボット遠隔制御システム
  • ローカル5G
  • プライベートLTE

サービス

  • Additive Manufacturing受託サービス
  • Industrial Robot as a Service
  • クラウドサービス(モノづくり向け)
  • IoTシステム導入・運用サービス
  • 設備リスクアセスメント策定受託サービス
  • 工場向けBCP・BCM策定サービス
  • Web受託加工・生産
  • 工場シェアリング

◆本記事は「NEXT FACTORY関連市場の実態と将来展望 2020」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。