株式会社富士経済は、バイオロジーの進展で細胞レベルからの健康提案が可能となり、健康寿命延伸への一助として拡大が期待される抗老化バイオロジカル訴求食品市場を調査しました。その結果を「食領域に波及する抗老化ビジネスの最前線と将来予測」にまとめました。
この調査では、抗老化に関するメカニズム研究が進められている原料や、それらを主成分として採用し細胞レベルの健康管理を訴求している食品(抗老化バイオロジカル食品)市場について最新の動向をまとめました。また、老化を数値化し研究開発や販売戦略を下支えする検査サービスについても調査しました。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「食領域に波及する抗老化ビジネスの最前線と将来予測」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆「食領域に波及する抗老化ビジネスの最前線と将来予測」の全体サマリー
抗老化バイオロジカル訴求食品の国内市場

アンチエイジングを訴求した食品は以前から存在しますが、栄養補助や機能補助により不調の予防やQOL向上の効果を感じさせるものでした。しかし、バイオロジーの進展により、老化は自然現象であり避けられないという認識から、治療や予防ができる病であるとの認識へ変化しつつあります。食品領域では、2020年代以降体内のシステムや構造へのアプローチ、細胞の根本的なプログラムへの働きかけに着目したセノリティクス(老化細胞除去)関連商品や、オートファジー(細胞リサイクル機能)関連商品が登場しました。
2026年時点で対象商品はまだ少なく、サプリメントが多くを占めています。エイジングケア素材として近年知名度が高まったNMNを主成分とするサプリメントを筆頭に、新規成分も増加しています。2025年は、老化細胞除去の働きがあるキンミズヒキ由来アグリモールを関与成分としたサプリメント「ウェルエイジ プレミアム」(ファンケル)が、2026年は、細胞レベルから健康に着目した「ニュートリライト セルアクト」(日本アムウェイ)が発売され、話題を集めました。また、2026年に老化細胞への働きかけが機能性表示食品のヘルスクレームとして初めて受理され、6月時点で商品は未発売ですが今後の動向が注目されます。
政府も健康寿命の延伸を社会課題と捉える中で、成分・素材を含めて抗老化メカニズムに着目した研究や商品開発が進んでおり、今後市場は本格的に成長し、2030年は500億円以上になると予測されます。これまではイメージや効果感に頼る需要開拓が中心でしたが、今後は、ミトコンドリア活性やオートファジー、セノリティクスといった、細胞レベルでの抗老化メカニズムに基づいた商品開発により、新たな市場創出が進むと予想されます。
なお、現状各種法規制により、最終商品において抗老化を直接的に訴求することはできないです。市場の活性化に向け、法に則った形で消費者に誤解を与えずに本質的な価値を伝えていくことも求められます。
【参考】本記事で使用した「食領域に波及する抗老化ビジネスの最前線と将来予測」に掲載している調査対象市場
原料
抗老化に関するメカニズム研究が進められている成分・素材
- DHA/EPA(オメガ3)
- オリゴ糖
- アスタキサンチン
- NMN
- ニンニク抽出物
- ケルセチン
- コエンザイムQ10
- 5-ALA
- ヘスペリジン
- オリーブ抽出物
- レスベラトロール
- スルフォラファン
- その他
食品
次の2点に該当するサプリメント、ドリンク類、明らか食品
- 対象原料を主成分として採用している
- 商品やブランドとして、抗老化に関するバイオロジカル訴求を行っている
検査サービス
- 老化バイオマーカー/生物学的年齢を測定する検査サービス
◆本記事は「食領域に波及する抗老化ビジネスの最前線と将来予測」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。