株式会社富士経済は、一次配列の決定や単純な変異の有無などといったシンプルな解析での利用にとどまらず、NGSを起点としたより高度な解析手法の進展により、近年は創薬研究や開発モニタリングなどでも利用が進んでいるゲノム解析装置・サービスの国内市場を調査し、その結果を「NGS(次世代シーケンサー)/ゲノム解析市場 2025」にまとめました。
この調査では、NGSを起点とするゲノム解析装置・サービスの市場を技術ごとに体系的に捉え、市場ごとの相関やトレンドを分析しました。また、医療応用と非医療に分け、それぞれ将来の市場を展望しました。併せて、ゲノム解析装置・サービスの全体市場についても把握しました。
なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「NGS(次世代シーケンサー)/ゲノム解析市場 2025」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。
◆当該資料の全体サマリー
NGSを起点とするゲノム解析装置・サービスの国内市場
装置市場は、NGS(次世代シーケンサー)とシングルセル解析装置を対象としました。
NGSは、医療分野での解析需要の増加に加え、近年では大学や公的研究機関といったアカデミアでロングリードの解析需要が高まっていることもあり、市場が拡大しています。アカデミアでは解析の外注が増えており、装置を購入しない施設が増加してますが、外注の増加で解析サービス企業の装置購入が増えています。シングルセル解析は、アカデミアで実施されることが多いですが、アカデミア自体が外注指向にあるため、シングルセル解析装置の伸びはやや低くなっています。
サービス市場は、NGS解析(次世代シーケンシング)、オミックス解析、シングルセル解析、空間解析、バイオインフォマティクス分析を対象とします。NGS解析は、一次配列を中心とした解析サービスを対象としており、市場規模が最も大きいです。
近年、解析を外注する施設が増えており、解析需要も高まっていることから各サービスとも市場が拡大しています。特に、細胞同士の位置情報を把握しながら各細胞の変異を解析することができる空間解析は、ゲノム解析の最先端トレンドとなっており、アカデミアを中心に需要が高まっていることから今後更に市場成長していくと予想されます。また、バイオインフォマティクス分析においては、ハイスループット化により検体数が増加する中で、構造的にバイオインフォマティシャンが不足しており、サービスに対するニーズが高いことから今後も大幅に伸長するとみられます。
◆用途別市場サマリー
ゲノム解析装置・サービスの国内市場を医療応用、非医療に分け分析しました。市場は医療応用、非医療ともに拡大しています。非医療より医療応用の方が市場規模が大きく、2035年に向けた伸び率も高くなると予想されます。
医療応用の市場では、NGS解析のウエイトが最も高いです。医療応用では主にCGP(がんゲノムプロファイリング検査)とコンパニオン診断の市場が大きく、解析需要が多いためです。一方、CGPの大手は海外の自社ラボで検査を実施していることが多く、NGSも海外で入手しているケースがほとんどであるため、市場に占めるNGSの割合は低くなっています。
非医療においては、NGSおよびNGS解析のウエイトが高くなっています。アカデミアにおいて近年ロングリードの解析需要が増加していることが要因です。
【参考】本記事で使用した「NGS(次世代シーケンサー)/ゲノム解析市場 2025」に掲載している調査対象市場
装置
- NGS(次世代シーケンサー)※
※第一世代とされるサンガー法によるシーケンサーは対象外 - シングルセル解析装置
サービス
- NGS解析(次世代シーケンシング)
- オミックス解析
- シングルセル解析
- 空間解析
- バイオインフォマティクス分析
◆本記事は「NGS(次世代シーケンサー)/ゲノム解析市場 2025」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。