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容器・包装の市場を調査。2050年の国内市場を5兆6,208億円(2024年比47.9%増)と推計。「インバウンド」「省人化・自動包装」「環境対応」がキーワード

株式会社富士キメラ総研は、国内人口の減少が進む中、「インバウンド」「省人化・自動包装」「環境対応」をキーワードとした付加価値製品に重きを置いた参入メーカーの展開が進む容器・包装の国内市場を調査し、その結果を「2025年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望」にまとめました。

この調査では、液体容器包装 11品目 、食品容器包装 10品目、軟包装 10品目、バリアフィルム 5品目 、その他 6品目の市場について、現状を分析し、将来を予想しました。また、採用素材や環境対応、リサイクル動向をはじめ、市場のトレンドを整理しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、『2025年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望』をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

容器・包装の国内市場

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参入メーカーが、原料高騰やユーティリティコスト、人件費などの上昇に伴う製品価格への転嫁を進めていることから、市場は拡大が続いています。一方、数量ベースでは2023年から2024年にかけて食品や飲料などの値上げが相次ぎ、消費者の買い控えがみられたこともあり、横ばいや微減となった製品が多いです。

市場が成熟する中、期待されるのがインバウンド需要や省人化・自動包装に対応する製品です。インバウンド需要により、ガラスびん、紙カップなどの食品容器・包装の需要が押し上げられるとみられます。直近では訪日外国人の増加を受けて、ホテル用歯磨き粉や日焼け止め用途のラミネートチューブが伸びています。また、多くの業界で人手不足が課題となっているため、自動包装に対応した共押出系バリアフィルムや、スーパーマーケットのインストアパックからアウトパック化でラップフィルム(太巻)などが伸びるとみられます。今後は、環境対応をテーマに脱プラスチックや軽量化、リサイクル可能な素材の採用、フードロス削減などにつながる付加価値製品の需要増加が期待されます。長期的には、人口減少を背景に数量ベースでは縮小するものが多いですが、ユーティリティコストや人件費上昇の価格転嫁、環境に対応したバイオ樹脂など高価格素材の使用増加により、市場拡大が予想されます。

素材別では、現状よりコストアップとなるが2050年に向けたカーボンニュートラルへの対応や、「プラスチック資源循環戦略」の実現に向けて、PETボトルやPET系食品容器などでリサイクル材やバイオ樹脂の採用増加、また、様々な製品で各環境対応素材の添加率上昇が予想されます。

◆注目個別市場サマリー

1.ラップフィルム(小巻)

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食品保存などに用いられるラップフィルムのうち、家庭用や業務用(外食産業やホテルなど)で使用される小巻タイプの製品を対象としました。採用素材にはPVDC(ポリ塩化ビニリデン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、単層PE(ポリエチレン)、多層PO(ポリオレフィン)系、単層PMP(ポリメチルペンテン)があり、家庭用ではPVDC、業務用ではコスト面で優れるPVCの採用が多いです。

今後、単身世帯を中心とした世帯数の増加に伴う家庭用の伸びや、インバウンド需要で外食産業やホテルなどでの使用増加が期待されます。製品価格の上昇もあり、小幅ながら市場拡大が続くとみられます。

PVDC素材の製品が5割以上を占めています。大半が家庭で使用されており、2024年は物価高を受けて内食や中食の機会が増えたため、PVDC素材製品の使用も伸びました。今後、数量ベースでは横ばいとなりますが、製品価格の上昇により、市場は堅調な拡大が予想されます。PVCも市場規模が大きいです。安価なため業務用での使用が多く、インバウンド需要が好調な外食産業向けが伸びています。低価格な単層PEフィルムは、家庭用向けが大半を占め、2024年は他素材からのシフトにより好調でした。他素材との競合は激しいですが、2026年以降は短期的には世帯数増加に伴う市場拡大が期待されます。

2.チャックテープ

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チャックテープは、袋に再封性を持たせるために使用され、ジッパーテープとも呼ばれます。一度に食べ切れない食品用の包装や、何度も袋を開封して繰り返し使用される製品、密封による品質維持が必要な製品で主に採用されています。ここではラミネート製袋工程で後付けされるチャックテープを対象とします。

食品包装向けを中心に採用が増えているため、市場は拡大を続けています。特にグミやチョコレートなどの菓子包装向けでは、持ち運びやすく、少量ずつ消費できるチャック付きパウチ商品のニーズが高まっており、市場拡大をけん引しています。今後もチャックテープを使用した新商品の発売は増えるとみられ、需要増加が予想されます。特に、2021年頃からグミ商品の販売が大きく増えており、グミメーカーの生産体制強化や新商品発売が進むことから、当面はグミ向けの伸びが市場拡大に貢献するとみられます。

3.スパウト付きパウチ(飲料用)

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ゼリー飲料などの清涼飲料に使用される製品を対象とします。ゼリー飲料向けが主要用途であり、飲料メーカーによるCM展開や新製品・ブランド投入の動向に市場は左右されます。

スパウト付きパウチを採用したゼリー飲料は、スポーツシーンでのエネルギー補給目的の利用が中心でしたが、オフィスワーカーや子ども向けの食事代替や間食など、幅広いシーンで需要を獲得するようになり、市場は拡大しています。近年は、ゼリー飲料の医薬部外品などでの新規展開が増えており、ゼリー飲料市場が底上げされていることも需要増加につながっています。

ゼリー飲料は、高齢者のヘビーユーザーも多いため、長期的にもスパウト付きパウチの需要は増えるとみられます。今後は海外の富裕層に向けたゼリー飲料の輸出量増加が市場を押し上げることが期待されます。近年のアルミ箔の高騰や、ユーティリティコストや人件費上昇への対応で参入メーカーは値上げを行っており、この傾向は続くとみられるため、今後も市場拡大が予想されます。

【参考】本記事で使用した『2025年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望』に掲載している調査対象市場

液体容器包装

  • PETボトル
  • PETボトルキャップ
  • 金属缶
  • ガラスびん
  • 飲料カートン
  • チルド飲料カップ
  • 透明飲料カップ
  • 紙カップ
  • スパウト付きパウチ(飲料用)
  • PE・PPボトル
  • ラミネートチューブ

食品容器包装

  • PSP食品容器
  • OPS食品容器
  • HIPS食品容器
  • PP系発泡食品容器
  • PPフィラー食品容器
  • その他PP系食品容器
  • PET系食品容器
  • PLA食品容器
  • パルプモールド容器
  • 紙器

軟包装

  • パウチ(食品用)
  • パウチ(非食品用)
  • ラップフィルム(太巻)
  • ラップフィルム(小巻)
  • シュリンクフィルム
  • ラベル用シュリンクフィルム
  • スキンパック用トップフィルム
  • MAP包装用トップシール
  • レジ袋
  • 紙ラミネート包装

バリアフィルム

  • アルミ蒸着フィルム
  • 透明蒸着フィルム
  • 共押出系バリアフィルム
  • EVOH系共押出シート
  • 包装用アルミ箔

その他

  • ストロー
  • 紙管・プラスチックコア
  • チャックテープ
  • 軟包装用インキ
  • ラミネート用接着剤
  • シーラントフィルム

◆本記事は『2025年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望』より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。