本文にスキップする

富士経済グループ 市場調査サポートサイト

衣住、調理、空調/給湯、美容/健康関連の家電製品について世界市場を調査

株式会社富士経済は、インドにおける旺盛な需要や欧米における環境配慮製品への補助政策などを背景に、中長期的な視点からメーカーの開発・生産・販売への投資が積極化している家電製品の世界市場を調査し、その結果を「グローバル家電市場総調査 2024」にまとめました。

この調査では、衣住関連8品目、調理関連13品目、空調/給湯関連9品目、美容/健康関連11品目を対象に家電製品の世界市場(生産ベース)の現状を明らかにし、将来を展望しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「グローバル家電市場総調査 2024」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆注目個別市場サマリー

1.ヘアドライヤー【美容/健康家電】

662083.png

2023年は、各国でハイエンド製品を中心に需要が高まっていることなどを背景に、世界の生産台数は増加しました。海外メーカーから受託したOEM/ODM生産によって中国は生産台数の9割強を占めました。

販売面では、中国はやや落ち込みましたが、欧州や北米が堅調でした。SNSで性能の高い製品の評価が広がり、ユーザーの関心が高まっていることから、ブラシレスDCモーターを搭載した軽量かつ大風量設計の製品やスマートフォンとの連携、アタッチメントを搭載した製品など多様な展開がみられます。

今後もメーカーによる高機能製品のラインアップ拡充や販売が進むと予想されます。故障後の買い替えが多い製品ですが、日本は使用している製品が故障する前であっても積極的に高機能製品への買い替えを行うユーザーが多いため、ハイエンド製品を中心に伸びが期待されます。

2.トースター【調理関連】

616233.png

2023年は、コロナ禍で増加した需要の反動減の影響を受け、先進国を中心に販売が低調であったことなどから、生産台数は前年比4.7%減となりました。生産拠点としては、人件費等のコスト面や生産効率の優位性の高さから、中国が9割強を占めました。今後も、中国での生産が9割強を占め、世界の生産台数増加に貢献するとみられます。

多くの国で普及している製品であるため、成熟市場となりつつありますが、近年では買い替え需要の喚起を目的に、様々な高機能製品が発売されています。食材の温めや、焼き上がりの仕上がりを向上させるため、遠赤外線ヒーターや近赤外線ヒーターを搭載した製品や、温調理や発酵調理、炊飯等に1台で対応したトースターなど、パンの焼き加減に特化した製品や多機能搭載製品の展開が広がることや普及率の低いアジア圏に向けた販売の強化を背景に市場は拡大すると予想されます。日本でも買い替え需要を喚起するため、メーカーがハイエンド製品を積極的に投入しています。

3.浄水器【衣住関連】

353116.png

2023年は、2,000社を超えるメーカーがあり需要も大きい中国が全体の5割強、浄化能力の高いRO浄水器やUV浄水器の需要が高いインドが約2割を占め、これらのエリアの伸長で、生産台数は前年比3.6%増となりました。また、近年は、欧州や韓国などで蛇口直結型の販売が伸長しており、この分野に強い日本メーカーの日本生産が増加しています。

販売面では、水質改善や健康意識の高まりで中国が大きく伸長しました。日本は巣ごもり需要が落ち着き、浄水器本体の特需は収まりましたが、カートリッジの交換需要は高いです。

今後は、中国やインド、東南アジア、その他新興国では高い需要が続くと予想され、2028年の生産台数は2023年比17.0%増が予測されます。日本では、新設住宅着工戸数や人口減少が懸念されますが、世帯数が増加傾向にあるため一定の需要を保つとみられます。

4.ルームエアコン【空調/給湯関連】

630889.png

2023年は中国やインドなどを中心に生産が増加しました。販売面では、日本や東南アジア、北米が縮小した一方、中国や需要増加が著しいインドでは伸長しました。

生産拠点としては、現状中国が世界生産の7割を占めていますが、今後は販売が増えるエリアでの現地生産が強化されるとみられ、インドや東南アジアなど新興国のほか、気温上昇により更新や追加需要が高まっている日本や北米で生産台数の増加が予想されます。特に、インドでは、製造業に対するインセンティブ型の補助政策の対象にルームエアコンが含まれるため、国内外の主要メーカーが設備投資を強化しており、生産量と販売量ともに大きく伸びると予想されます。一方、中国は、中国系メーカーは増産しますが、海外メーカーが中国国内向け生産拠点として位置付ける傾向が強まり、生産台数は微減するとみられます。

【参考】本記事で使用した「グローバル家電市場総調査 2024」に掲載している調査対象市場

衣住関連

  • 洗濯機/洗濯乾燥機
  • 衣類乾燥機
  • アイロン
  • 掃除機
  • ロボット掃除機
  • 浄水器
  • アルカリイオン整水器
  • 温水洗浄便座

調理関連

  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ/電気オーブンレンジ
  • IHクッキングヒーター
  • 食器洗浄乾燥機
  • トースター
  • ジューサー/ミキサー
  • コーヒーメーカー/エスプレッソマシーン
  • フードプロセッサー/フードチョッパー
  • ホットプレート
  • ホームベーカリー
  • 電気ケトル
  • 炊飯器
  • ワインクーラー

空調/給湯関連

  • ルームエアコン
  • パッケージエアコン/ビルマルチエアコン
  • 電気給湯器
  • 換気扇
  • 扇風機
  • 空気清浄機
  • 除湿機
  • 加湿器
  • シーリングファン

美容/健康関連

  • メンズシェーバー
  • レディースシェーバー/脱毛器
  • 光脱毛器
  • ヘアドライヤー
  • ヘアアイロン
  • 美顔器
  • 電動歯ブラシ
  • 血圧計
  • 体重計/体組成計
  • 体温計
  • マッサージチェア

◆本記事は「グローバル家電市場総調査 2024」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。