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性感染症検査薬の2022年の国内市場は108億円。梅毒患者数の増加で注目

株式会社富士経済は、梅毒患者数の急増により注目度が高まっている性感染症(STD)検査の国内市場を調査し、その結果を「性感染症(STD)自費検査の実態把握と性感染症検査市場の方向性」にまとめました。

この調査では、STDの遺伝子検査と免疫血清検査による検査薬市場を明らかにし、クリニックへのアンケート調査や患者数の動向などを踏まえ、スクリーニングや入院・手術前の安全管理などを除いた、診療における診断を目的とした検査薬の市場や保険診療と自費診療の割合などを推計しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「性感染症(STD)自費検査の実態把握と性感染症検査市場の方向性」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

◆当該資料の全体サマリー

STD検査薬の国内市場

2022年

2021年比

2025年予測

2022年比

108億円

100.9%

112億円

103.7%

遺伝子検査と免疫血清検査を測定方法とするSTD検査薬を対象としました。生殖器からの検体の培養検査、日本赤十字社の献血検体スクリーニングは含みません。

STD検査は感染が疑われる患者の診断補助のほか、医療施設におけるスクリーニング、入院・手術前の安全管理などを目的に実施されます。また、感染の自覚症状のある患者、風俗産業従事者の定期的な検査のほか、妊婦検診のメニューにも組み込まれていることから受診者は幅広いです。遺伝子検査は診断補助が中心、一方、免疫血清検査はスクリーニング、診断補助、安全管理まで広く普及していることにより、免疫血清検査の市場が大きいです。

なお、スクリーニングや入院・手術前の安全管理などを除いた、診療における診断を目的とした検査薬の市場は2022年で23億円であり、遺伝子検査がけん引しています。

遺伝子検査市場

2022年市場規模:20億円

市場規模が大きいのは、クラミジア/淋菌同時検査です。どちらも今後の患者数の増加が想定され、同時検査が変わらず主流になるとみられます。HIV定量はHIV感染が疑われる患者の診断補助、HIV感染者やAIDS患者の病態把握、治療薬の効果のモニタリングで使用されます。累計患者数が減少しており、需要は横ばいから微減とみられます。

2022年の市場は、ロシュ・ダイアグノスティックスがトリコモナス/マイコプラズマ・ジェニタリウム同時検査キットを発売したことで拡大しました。これまで、マイコプラズマ・ジェニタリウムはクラミジアと同じ治療剤の使用が多かったですが、薬剤耐性の獲得が進んだため鑑別の重要性が増していることから、今後も伸びが予想されます。

免疫血清検査市場

2022年市場規模:89億円

入退院や手術前などに患者の感染の有無を確認する目的でHIVや梅毒の検査が行われています。用途としては、診断補助よりも安全管理を目的とした検査の方が圧倒的に多いため、入退院や手術の患者数の影響を受け、市場は90億円程度を推移しています。

梅毒関連は安全管理を目的に多用されており、梅毒TP抗体や梅毒脂質抗体はラテックス定量法が自動化学分析装置で測定可能なことから、需要が大きいです。また、診断補助の比率は低いですが、今後梅毒患者数は増えるとみられ、需要増加が予想されます。

※STD検査薬の国内市場は遺伝子検査と免疫血清検査市場の合算ですが、市場を四捨五入しており合計は一致しません

【参考】本記事で使用した「性感染症(STD)自費検査の実態把握と性感染症検査市場の方向性」に掲載している調査対象市場

検査薬市場

遺伝子検査

  • HIV定量
  • HIV-1
  • クラミジア
  • 淋菌
  • クラミジア/淋菌同時検査
  • トリコモナス/マイコプラズマ・ジェニタリウム同時検査
  • マイコプラズマ・ジェニタリウム(研究用)
  • トリコモナス/カンジダ同時検査(研究用)
  • トリコモナス(研究用)

免疫血清検査

  • HIV抗原・抗体
  • HIV-1/2抗体
  • HIV・P24抗原
  • クラミジア抗原
  • クラミジア抗体
  • 淋菌抗原
  • 単純ヘルペス抗原
  • 単純ヘルペス抗体
  • 梅毒TP抗体
  • 梅毒脂質抗体

電話アンケート

  • 性病科(性感染症内科)を標榜するクリニック:30施設

患者数推計

◆本記事は「性感染症(STD)自費検査の実態把握と性感染症検査市場の方向性」より一部取り上げ、概要をご紹介しました。当該資料の目次や内容の詳細はこちらでご紹介しています。