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"おうち時間"でプチ贅沢需要が高まるスイーツ主要チャネルの市場を調査。国内スイーツ市場を1.6兆円と推計

株式会社富士経済は、フォーマルギフト需要が減少している一方で、手土産を中心としたカジュアル需要が増加しており、健康志向スイーツの定着や通信販売の強化が進んでいる、スイーツの国内市場を調査しました。その結果を「スイーツ市場のチャネル別需要分析調査 2021」にまとめました。

この調査では、洋菓子・和菓子18品目の市場動向(店舗売上)をチャネル別に捉えました。また、参入企業動向についても分析しました。なお、量販店、CVS、ドラッグストアチャネルを流通スイーツ、チェーン洋菓子店、個人洋菓子店、チョコレート専門店、チェーン和菓子店、個人和菓子店、百貨店をスイーツショップ、ファミリーレストラン、コーヒーショップ、回転ずしを外食スイーツと分類しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「スイーツ市場のチャネル別需要分析調査 2021」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「スイーツ市場のチャネル別需要分析調査 2021」の全体サマリー

1.スイーツ市場

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

1兆4,711億円

92.0%

1兆5,507億円

105.4%

2019年はCVSにおいて「バスチー」(ローソン)や「スフレ・プリン」(ファミリーマート)がヒットしました。「バスチー」は専門店のおいしさを手軽な価格で楽しめることで日常のご褒美需要を獲得したほか、「スフレ・プリン」は食べ応えのあるサイズ感と1メニューでスフレケーキとカスタードプリンの2つを味わえる贅沢さが支持されました。上位チェーンが相次いで商品投入したことも市場の活性化につながりました。また、カジュアルギフトやデイリースイーツといった自家消費向けが好調となり、市場は拡大しました。

2020年は新型コロナウイルス感染症流行の影響で、百貨店や大型商業施設に出店するスイーツショップなどが一時臨時休業や営業時間の短縮を余儀なくされたことで、量販店やCVSに需要がシフトしましたが、これらのチャネルは単価が低いため、スイーツショップのマイナス分をカバーできず、市場は大幅に縮小するとみられます。

2021年以降はスイーツショップを中心に通販の強化が進むとみられ、自家消費を主体に、需要を獲得していくと予想されます。

2.チャネル別スイーツ市場

流通スイーツ

CVSではバスク風チーズケーキのヒットやカップ入りデザートなどのチルドデザートが好調、また、ドラッグストアではチェーン店舗数の増加に加え、スイーツを取り扱う店舗数も増え、2019年は市場が拡大しました。2020年は、量販店やドラッグストアは巣ごもり需要を獲得して来店客数が増え、CVSは来店客数が減少したものの客単価が上昇したことで伸び、市場は拡大するとみられます。

スイーツショップ

手ごろな価格から購入できるカジュアルギフトの好調のほか、郊外型チェーンの増加で自家消費需要を獲得する一方で、フォーマルギフトの需要減少や百貨店の閉鎖など店舗数の減少により、市場は微減が続いていました。2020年は出店先の百貨店や大型商業施設の営業時間の短縮や臨時休業の影響を受ける店舗が多くみられ、ロードサイドを中心に好調な店舗もみられますが、市場は縮小するとみられます。

外食スイーツ

ファミリーレストランは不採算店の閉鎖が進み不調でしたが、コーヒーショップは新規出店が盛んに行われ店舗数が増加し好調だったほか、回転ずしはスイーツメニューに注力したことなどから、2019年は市場が拡大しました。2020年はファミリーレストラン、コーヒーショップ、回転ずしともに外出自粛の影響を受け来店客数が激減となり、市場はマイナスが予想されます。

3.注目チャネル

量販店(流通スイーツ)

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

3,188億円

102.2%

3,211億円

100.7%

2019年はチルド洋菓子でチーズタルトや催事需要を獲得したケーキや定番NBが好調でシューが伸びたほか、ドライ和菓子が消費期限を延長したことから好調で、市場はプラスとなりました。

2020年はバウムクーヘンやパウンドケーキなどドライ洋菓子のマルチパックが巣ごもり需要を獲得し伸びたほか、百貨店や大型商業施設の時短営業や臨時休業の影響を受けたスイーツショップの需要の一部が流入したことや、チルド和菓子は外食回数の減少により家で楽しむことができるプチ贅沢商品として需要を獲得したことで、市場は拡大するとみられます。

CVS(流通スイーツ)

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

2,263億円

105.2%

2,313億円

102.2%

2019年はチルド洋菓子で「バスチー」が「プレミアムロールケーキ」(ローソン)以来の大ヒットとなったほか、「スフレ・プリン」をはじめとするカップ入りデザートやクリームの素材にこだわった高付加価値商品の投入が進んだシューが好調で、市場は拡大しました。

2020年は外出自粛の影響で来店客数が大幅に減少したため、CVSカウンターコーヒーとの合わせ買い需要を獲得していたバウムクーヘンも減少してドライ洋菓子が不調となる一方、チルド洋菓子はドーナツ、フィナンシェ、バウムクーヘンなどを新たにチルドで展開する動きが加速しているほか、スイーツショップからの需要の流入、巣ごもり需要を獲得していることにより、例年以上の大幅な拡大が予想されます。

◆注目個別市場サマリー

1.催事予約ケーキ

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

600億円

105.3%

600億円

100.0%

メインのクリスマスケーキが、世帯の少人数化、少子化を背景に小型商品へ需要がシフトし単価が下落しているほか、カップ入りケーキやカットケーキなど予約不要で購入可能な商品へ需要が流出していることから、市場縮小が続いています。

2019年の市場はチェーン洋菓子店においては有名パティスリーのオリジナルメニューを展開するなど、消費者嗜好の多様化に合わせたアプローチが奏功しましたが、量販店においてクリスマスケーキの購入が集中する23日が平日だったことから、需要が減退したほか、CVSでは食品ロスに対する意識の高まりから予約販売を推進したことで当日売りが減少し、市場は縮小しました。

2020年はチェーン洋菓子店や百貨店において店舗での密を避けられる事前予約のメリットが評価され、例年以上に予約数が増加していることや、クリスマスを自宅で過ごす代わりに、プチ贅沢として例年よりもワンランク上のケーキを購入するケースが増えていることにより、市場は拡大するとみられます。

2.糖質オフスイーツ

2020年見込

前年比

2021年予測

前年比

59億円

147.5%

72億円

122.0%

量販店やCVS、ドラッグストア、チェーン和洋菓子店などで販売される、糖質オフスイーツ(ロカボスイーツ、低糖質訴求商品を含む)を対象とします。

2019年は商品パッケージにロカボマークを記載した商品が好調となり、大手CVSへの採用も決まるなど大幅に伸長したほか、良品計画が発売した「無印良品 糖質10g以下のお菓子」シリーズが"糖質10g以下"といった健康とおいしさの両立実現を訴求したことで、特に若年女性から支持を得て好調となり、市場が活性化し拡大しました。

2020年は、 "コロナ太り"対策として糖質オフが再び注目されており、市場は引き続き拡大するとみられます。

高齢者や糖尿病患者において需要増加が期待されることや、味覚面なども年々向上が図られていることから、今後も市場は拡大するとみられます。

【参考】本記事で使用した「スイーツ市場のチャネル別需要分析調査 2021」に掲載している調査対象市場

品目

  • ケーキ
  • タルト
  • ロールケーキ
  • 催事予約ケーキ
  • シュー・エクレア
  • プリン・ゼリー類
  • クレープ・ワッフル類
  • カップ入りデザート
  • バウムクーヘン
  • パウンドケーキ
  • ドーナツ
  • その他焼き菓子・半生菓子
  • チョコレート
  • ようかん・水ようかん
  • まんじゅう
  • 大福・団子・最中
  • どら焼
  • カステラ

チャネル

流通スイーツ

  • 量販店
  • CVS
  • ドラッグストア

スイーツショップ

  • チェーン洋菓子店
  • 個人洋菓子店
  • チョコレート専門店
  • チェーン和菓子店
  • 個人和菓子店
  • 百貨店

外食スイーツ

  • ファミリーレストラン
  • コーヒーショップ
  • 回転ずし

注目市場

  • 通信販売
  • 糖質オフスイーツ

◆本記事は「スイーツ市場のチャネル別需要分析調査 2021」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。