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汎用エンプラ、スーパーエンプラ、機能性樹脂の市場を調査。2025年の世界市場を1,478万5,430トン(2019年比13.7%増)と推計

株式会社富士経済は、新型コロナウイルス感染症流行の影響による景気後退のため2020年は落ち込むものの、電子機器や自動車、医療機器などの製造において必要不可欠であり、経済の回復とともに需要増加が期待されるエンプラ、機能性樹脂の市場を調査し、その結果を「2021年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」にまとめました。

この調査では、汎用エンプラ8品目、スーパーエンプラ21品目、機能性樹脂9品目の市場を調査・分析し、将来を展望しました。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「2021年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「2021年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」の全体サマリー

汎用エンプラ、スーパーエンプラ、機能性樹脂の世界市場

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数量ベースでの2019年の市場は、米中貿易摩擦の影響や自動車生産台数の減少により縮小しました。2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行による景気後退の影響を受け、縮小するとみられます。2021年以降は、世界経済の回復やxEV化、自動車電装化の進展による需要増加で拡大していくとみられます。特に車載センサーの筐体やレンズ部分などでの採用増加が期待されます。

汎用エンプラは、中国が市場全体の約4割を占めています。2020年は、新型コロナウイルス感染症流行の影響により世界各国が景気後退に陥りました。いち早く回復に向かっている中国の需要は伸びますが、多くの国では需要が落ち込み、市場は縮小するとみられます。

スーパーエンプラは、汎用エンプラと同様に中国での需要は伸びますが、ほかの国では需要が落ち込んでいるため、2020年の市場は縮小するとみられます。

機能性樹脂は、新型コロナウイルス感染症の流行による景気後退の影響を受け、2020年は、すべての国において需要が前年を下回るとみられます。

◆注目個別市場サマリー

1.PC(ポリカーボネート)

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

4,010,000トン

95.5%

5,024,000トン

119.6%

PCは耐熱性、耐衝撃性、耐候性、寸法安定性、全光線透過率に優れ、屈折率の高い非晶性樹脂です。

2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行により多くの産業で生産活動が低調になり、需要が大幅に減少したことから、市場縮小が予想されます。しかし、日常生活に必要な製品で広く用いられる樹脂であることから、今後は世界経済の成長や人口増加に伴い需要が増加し、市場は拡大していくとみられます。

2.LCP(液晶ポリマー)

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

45,100トン

102.5%

51,850トン

117.8%

LCPは耐熱性、剛性、難燃性、電気絶縁性、耐薬品性、流動性、寸法安定性に優れる樹脂です。

スマートフォンの5G通信対応による電子部品搭載数の増加や多眼化によるカメラモジュール搭載数の増加、5G通信投資に伴うサーバー向けでの需要増加、テレワーク普及に伴うノートパソコンの生産台数増加により、2020年の市場は前年を上回るとみられます。

2023年以降からは、ミリ波帯サービスへの対応でLCPフィルムの採用が本格化し、フィルム用の需要が大きい日本での販売増加が期待されます。

3.PSF・PPSF(ポリサルホン・ポリフェニルサルホン)

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

27,490トン

103.3%

31,720トン

119.2%

PSFは耐熱性、寸法安定性に優れた樹脂です。PPSFは、ポリサルホン系樹脂の中でも最も上位のグレードに位置し、耐熱性や耐加水分解性、耐衝撃性、耐薬品性に優れています。

医療分野や食品容器分野で採用が広がっていることから、生産能力の増強や参入企業の増加により、市場は拡大しています。

2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴いフェイスシールドや人工呼吸器などの緊急生産が各国で行われたことで、医療分野向けが増加し、市場は拡大するとみられます。

今後は、各国の経済成長や新興国の生活水準の向上に伴い、医療や食品、住設、水処理膜向けの増加が期待されます。

4.COP・COC(環状ポリオレフィン)

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

51,600トン

101.6%

72,800トン

143.3%

COPはノルボルネンのホモポリマー、COCはノルボルネンとエチレンのコポリマーです。共通する特徴として耐熱性や透明性に優れる点があげられます。

スマートフォンの多眼化による光学レンズ向けの増加やFPD用位相差フィルムでの採用増加で市場は拡大しています。2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響で食品包装などのパッケージ向けの需要が減少していますが、医療用品向けが特需により好調です。また、光学フィルム向けや光学レンズ向けの増加が続いており、市場は拡大するとみられます。

今後は、光学フィルムや光学レンズ、医療用品向けが引き続き増加するとみられます。また、新型コロナウイルス感染症流行の影響で減少しているパッケージ向けは、今後、モノマテリアル化の進展により増加が期待されます。

5.PAEK(ポリアリルエーテルケトン)

2020年見込

前年比

2025年予測

2019年比

7,100トン

93.4%

9,500トン

125.0%

2019年は、米中貿易摩擦による経済悪化で需要が減少し、市場は縮小しました。2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行により輸送機器向けが落ち込んでいます。中国の需要はいち早く回復に向かっていますが、他国の需要減少分を補うまでには至らないため、市場はさらに縮小するとみられます。今後は、自動車の電動化や軽量化の進展により、自動車での採用増加や医療向け需要が堅調に増えることから市場は拡大していくとみられます。

【参考】本記事で使用した「2021年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」に掲載している調査対象市場

汎用エンプラ

  • ポリカーボネート(PC)
  • 変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)
  • ポリアミド6(PA6)
  • ポリアミド66(PA66)
  • ポリアセタール(POM)
  • ポリブチレンテレフタレート(PBT)
  • ガラス繊維強化ポリエチレンテレフタレート(GF-PET)
  • 超高分子量ポリエチレン(U-PE)

スーパーエンプラ

  • シンジオタクチックポリスチレン(SPS)
  • ポリアミド11・ポリアミド12(PA11・PA12)
  • ポリアミド610・ポリアミド612(PA610・PA612)
  • ポリアミドMXD6(PAMXD6)
  • ポリアミド46(PA46)
  • ポリアミド6T(PA6T)
  • ポリアミド9T(PA9T)
  • ポリアミド10T・ポリアミド11T(PA10T・PA11T)
  • ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)
  • ポリフェニレンサルファイド(PPS)
  • 液晶ポリマー(LCP)
  • ポリアリレート(PAR)
  • ポリサルホン・ポリフェニルサルホン(PSF・PPSF)
  • ポリエーテルサルホン(PES)
  • ポリエーテルイミド(PEI)
  • 熱可塑性ポリイミド(TPI)
  • ポリアミドイミド(PAI)
  • ポリアリルエーテルケトン(PAEK)
  • ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
  • 溶融フッ素樹脂
  • ポリベンゾイミダゾール(PBI)

機能性樹脂

  • 耐熱アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(耐熱ABS)
  • 透明アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(透明ABS)
  • ポリメタクリル酸メチル(PMMA)
  • 環状ポリオレフィン(COP・COC)
  • ポリメチルペンテン(PMP)
  • ポリエチレンナフタレート(PEN)
  • ポリエステルエラストマー(TPC)
  • ポリグリコール酸(PGA)
  • バイオポリカーボネート(バイオPC)

◆本記事は「2021年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。