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富士経済グループ 市場調査サポートサイト

二輪車用先進運転支援システム(ARAS)の世界市場を調査。大型二輪車を中心に搭載が進む

株式会社富士経済は、運転者の安全や快適な乗り心地を実現するために、センサーやカメラで検知した周辺情報の表示、警告、また、運転者に代わって制御支援などを行う二輪車用先進運転支援システム(ARAS)の世界市場を調査しました。その結果を「二輪車用先進運転支援システム(ARAS)市場動向調査」にまとめました。

この調査では、二輪車用先進運転支援システムであるアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、衝突予知警報、死角検知、交通標識認識アシスト、インテリジェントヘッドライトの世界市場を調査・分析しました。また、ARASを開発・製造・販売するベンダーの動向や主要二輪車メーカー4社の今後の採用計画を捉えることで、将来を展望しました。

四輪車用先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)の普及が急速に進む一方、ARAS(Advanced Rider Assistance System)の普及は遅れています。しかし、二輪車は事故により運転者が重傷を負うリスクが高く、安全性能の向上に対するニーズは四輪車以上に高いです。これを受けて、各二輪車メーカーが開発を進めており、2020年にはイタリアの二輪車メーカーであるDucatiがARAS搭載車を発売し、実用化に踏み切りました。他社もこれに追随する動きを見せており、ARASの搭載は研究・実証段階から実用段階へと移行しています。

なお、本記事以外にも、より詳細な市場構造、市場シェア、参入企業動向などをお知りになりたい方は、「二輪車用先進運転支援システム(ARAS)市場動向調査」をご購入の上、ご覧いただければ幸いです。

「二輪車用先進運転支援システム(ARAS)市場動向調査」の全体サマリー

二輪車用先進運転支援システム(ARAS)の世界市場

2021年見込

2020年比

2035年予測

2020年比

23億円

3.8倍

4,450億円

741.7倍

ACC、衝突予知警報、死角検知、交通標識認識アシスト、インテリジェントヘッドライトを対象とします。

2020年にDucatiがARAS搭載車を発売したことで、本格的に市場が立ち上がりました。2021年の市場は搭載車種が少ないことなどから23億円にとどまるとみられます。二輪車世界市場(新車販売台数)におけるACC、衝突予知警報、死角検知の搭載率は、2021年はそれぞれ1%に満たないですが、2035年には4%前後になると予測されます。

製品別にみると、2020年にACCと死角検知の市場が先行して立ち上がり、当面はACCが市場拡大をけん引するとみられます。中でも、ACCは大型二輪車(400cc以上)を中心に搭載が進み、大型二輪車における搭載率は2035年には90%超にまで拡大し、続いて中型二輪車(126~400cc)で採用が進むとみられます。衝突予知警報はACCと同じハードウェアを使用しソフトウェアを組み替えるだけで実現できますが、センサーの誤検知対策など制御面に課題が残されているため、市場の立ち上がりは2021年になるとみられます。その後は2024年頃に交通標識認識アシスト、2025年頃にインテリジェントヘッドライトの市場が立ち上がると予想されます。

◆注目個別市場サマリー

アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)

2021年見込

2020年比

2035年予測

2020年比

17億円

4.3倍

1,900億円

475.0倍

ACCは先行車との車間距離をセンサーなどで測定し、自動的に速度を調節して追従する車間距離制御システムです。ACCはARASのベースとなる技術であるため、主要二輪車メーカーであるDucatiやBMW Motorrad、KTM、川崎重工業などが採用しています。2020年は先行してARAS搭載車の販売を開始したDucati向けなど需要は限定的でしたが、2021年はBMW MotorradやKTMが搭載車の発売を開始したことから市場は前年比4.3倍の17億円が見込まれます。今後は採用二輪車メーカーの増加や導入車種の拡大などにより伸長し、2035年には400cc以上の大部分となる300万台に搭載されると予測されます。

【参考】本記事で使用した「二輪車用先進運転支援システム(ARAS)市場動向調査」に掲載している調査対象市場

二輪車用先進運転支援システム

  • アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
  • 死角検知(BSD)
  • 交通標識認識アシスト
  • 衝突予知警報
  • インテリジェントヘッドライト

本記事は「二輪車用先進運転支援システム(ARAS)市場動向調査」より一部取り上げ、主要なポイントを抜粋しました。調査レポートの目次や調査サマリーなど詳細はこちらでご確認いただけます。